misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ BBC『ボディガード -守るべきもの-』

ボディガード -守るべきもの-』は、6つのエピソードからなる英国のスリラードラマで、現在Netflixで配信されています。『ライン・オブ・デューティ』(LOD)のクリエイター、ジェッド・マーキュリオの新シリーズということで、LODの1ファンとして日本で放送されるのを楽しみにしていました。

ですが、ドラマの内容やキャストについてはまったく知らずに見たので、主人公のボディガード、デイビッド役が『ゲーム・オブ・スローンズ』(GOT)でロブ・スタークを演じたリチャード・マッデンだと途中まで気付きませんでした。GOTとは全く違う顔を見せていましたねー。

LODから引き続き出演していたのは、女性政治家役のキーリー・ホーズ、警視庁のテロ対策部長役のジーナ・マッキー。LODは現在シーズン5の撮影に入っているそうですが、この二人が今後LODに登場することありません。

この「ボディガード 」の緊張を強いられる強烈なオープニングシーンは、さながらジェイソン・ボーンやボンドシリーズの映画のようでした。最初のエピソードで、視聴者の心をしっかり掴んだのではないでしょうか。

以下、ネタバレ含みます。
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ボディガード -守るべきもの- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
BBC One - Bodyguard

アフガニスタン帰還兵にしてロンドン警視庁の巡査部長デイビッド・バッド(マッデン)は、偶然乗り合わせた列車でイスラム教徒による自爆テロを機転を利かせて防ぎます。この功績でバッドは、野心的な女性内務大臣ジュリア・モンタギュー(キーリー・ホーズ)の警護に就く仕事に任命されます。けれども、守るべきその要人は、彼のトラウマの元となった英軍の海外派兵を推進するの中心人物でした。バッドは自分がPTSDを患っていることを隠して任務に就きます。

新しい仕事は、予測もしなかったことが起こり複雑になっていきます。ディビッドとジュリアの間に起こる化学反応(私にとってこれが一番予想外)はもちろんのこと、暗殺未遂、職場での脅迫やスパイ活動など。そして、ロンドン警視庁の対テロリズムSO15のアン・サンプソン(ジーナ・マッキー)と、MI5のスティーブ・ハンター(スチュアート・ボウマン)の組織間の対立も描かれます。ジュリアが開いた会議の終わりで、サンプソンがカウンターパートに対し言い放ったのは「ファック・ユー、スティーブ」。アメリカならあり得そうですがBBCですよ。いずれにしても日本では(思うことはあっても!)あり得ないことです。


LODと同じく、このシリーズには信頼できる人が登場しませんねー。デイビッドを含む皆がグレーに見えます。もし例外を挙げるとしたら、デイビッドと別居中の妻ヴィッキーでしょうか。マーキュリオのストーリーはどれも慎重に構築されていて、登場する人物スケッチは曖昧なので、最後まで誰が黒なのかわかりません。そこかしこにフラグがあるようにも思えるし、想像だにしていない逆転があるようにも思えてしまいます。

最後のクライマックスはいささか飛ばし過ぎ感はあるものの、考えてみればここにきて時間を割かれては、見ている側はイライラしてしまいそう(少なくとも私はね)。デイビッドの爆弾解除までの描写にはしつこいくらい時間をかけていました。どのシーケンスにどのくらい時間を割くか、きっと入念に計算されているんでしょうね。


私が「ボディガード」のデイビッドと「GOT」のロブ・スタークが全くリンクしなかったのは、ある意味、彼にとっての成功だったのではないでしょうか。印象に残る彼の声と話し方は、はじめて聞いたように感じました。

デイビッドは、一見利発そうですがその一方で鈍感にもみえます。また、少年のような顔を見せたかたと思うと、いい歳のおじさんにように感じたりもしました。その掴みどころのない印象は、物語に微妙な影を落とし、謎を深めたようにも思います。絵に描いたようなハンサムでない(個人的な意見です!はい)のも、(余計なお世話ですけれど)今後幅広い役をこなせそうです。シーズン2も、もちろん製作されますよね?


このドラマに出演したことで、リチャード・マッデンは次期ジェームズ・ボンドの候補者リストのトップに上がったというニュースを見ました。それ、いいかもしれませんね。

今、私が見たいと思っているBBCドラマ:
Killing Eve – BBC1
Black Earth Rising – BBC2
Press – BBC1

関連記事:
海外ドラマ BBC『ライン・オブ・デューティ/Line of Duty 』
海外ドラマ 『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6

海外ドラマ『グリム』ファイナルシーズン6

シーズン6まで続いたグリムはついに終了を迎えました。最後のエピソードの放送から時間が経ってしまいました。ファンタジーが少々苦手の私ですが、グリムは最後まで面白かったです。これはやはり日記に書いておかねば、、、。以下ネタバレ含みます。 

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GRIMM/グリム ファイナル・シーズン

最終シーズンはメインキャラ全員が結束し、敵のツェアシュテーラー(Zerstoren)と戦うというストーリーになっていました。メインのキャストたちは、シリーズ途中で追加されることはあっても、減ることはありませんでした。紆余曲折あった各メンバーが、最後に1つになったのは、『グリム』ならでは、という気がします。

 

全シリーズを振り返ると、最も変わったのはアダリンドではないでしょうか。最初のシーズンではレギュラーではなかったのでは?レナードに仕える悪役として登場し、ニックやニックの恋人ジュリエットを騙し、ひどい仕打ちをしてきました。

その後、レナードの娘を妊娠し、海外で娘ダイアナを出産しますが、すぐに引き離されてしまいます。王家と取り引きし、グリムの能力を奪うためにニックに罠を仕掛けたことで、思いがけずニックの子どもを妊娠(そんな予感がしました)。そして息子ケリーをもうけると、ニックと互いに愛情を感じるようになってゆきます。

また、元々はニックの恋人、ジュリエットも数奇な人生を歩むことになります。彼女はニックをグリムとして復活させる過程でヘクセンビーストになってしまうのです。一時はアダリンドやニックを憎み、強力な力を持ったことで人格までも変貌します。しかし秘密組織に属し、戦闘員イヴとして生まれ変わったあとからは、彼らに対する恨みはなくなったようでした。

今シーズン、そんなアダリンドとジュリエットが親友のように相談しているシーンがありました。私はそれを見て何とも言えない気持ちになりました。二人がこんな風になるなんて誰が想像できたでしょう。

イヴが徐々にジュリエットに戻っていく様子を見て、ニックがどんな対応をするか、気になる人も多かったのはないでしょうか。もしかしたら、ジュリエットと元さやに?アダリンドはどうなるの?など、私の(人間レベルの)心配をよそに、ニックはアダリンドを妻のように大切にし、ジュリエットを親友のように気にかけていました。

 

さて、今シーズンのフィナーレでは恐ろしいことが起こります。ドラマとわかっていても、私はニックと共に感情のジェットコースターに乗って途方にくれました。あとになって、彼らが全員無事に生還したときはホッと胸をなでおろしました。

ニックの母親ケリー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)と叔母マリー(ケイト・バートン)のカメオ出演にはびっくりしました。これはファンにとって嬉しいサプライズとなりました。

また、最後に20年後へと飛躍したシーンも良かったですねー。ケリーとダイアナが大人に成長し、両親と共にヴェッセンと戦っていることを知り嬉しかったです。そして二人の会話に出てきたモンローとロザリーの三つ子のことを聞いて、温かい気持ちになりました。

グリムの家族の絆は、たとえポートランドが依然としてヴェッセンに脅かされていたとしても、強固に保たれているのは間違いないようです。

 

それから・・
何度も敵になったり味方になったりして、様々な顔をみせてくれたレナード警部、ニックと固い信頼で結ばれていたハンクとウー巡査部長、いつも仲良しのモンローとロザリー、いざというときに助けてくれるトラブル、みんな魅力的なキャラクターでした。

そして、このドラマを牽引した主人公ニック・ブルクハルト役のデヴィッド・ジュントーリのパフォーマンスの高さに拍手を送りたいです。

 

海外ドラマ『THE BRIDGE/ブリッジ』シーズン4 そしてオーレンス橋

前の日記に書いたんですが、先月娘とデンマークスウェーデンフィンランドの3カ国をめぐる北欧旅行に行ってきました。旅行2日目、コペンハーゲンからスェーデンに渡り、その帰り道に『THE BRIDGE』の舞台になっているオーレンス橋をバスで渡ってきました。この橋はデンマークの首都コペンハーゲンスウェーデンのマルメを結んでいるんですが、どうしてもマルメからコペンハーゲンへ渡りたくて、ぐるっとまわってマルメからバスに乗りました。旅行記に書いたので、よかったら見てください。
mina66.hatenablog.com


さて、ドラマはついにファイナルシーズンが終了しました。旅行から帰ってから、最終エピソードを見ました。以下、ネタバレ含みます。
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Bron | SVT.se
サーガは制限された環境に対処していましたね。なんとなく想像はしていたものの、その姿は痛々しいものでした。ちょうどその頃、政治的な問題に直結しそうな儀式的な殺人事件が起きます。犠牲者は、デンマーク入国管理局の局長マーガレテ・トアモウ。イラン人の追放訴訟で勝利したことをシャンパンで祝っている映像が流れたあとスキャンダルに巻き込まれます。

そのひどい殺人はほんの始まりでした。イランの反体制派のタリリックが、コペンハーゲンのゲイバー・ネットワークの助けを借りてマーガレテの追放命令をなんとか回避しようとしたり、スウェーデンの左派勢力グループ、レッドオクトーバーによるネガティブ・キャンペーン、薬物中毒で残忍なタクシー運転手の妻と息子の失踪など、事件はいくつものイベントが交錯し、複雑になってゆきます。

サーガは刑務所内で襲撃されましたが、どうにか生き残りましたね。まさかここで死んでしまうとは私も思っていませんでしたが。その後、刑事に復帰できるかどうかの評価テストを受けて、彼女は復職します。サーガはヘンリックの依頼で、コペンハーゲンでマーガレテ殺人捜査に参加することに。

彼女はチームに入ってすぐに、壁にあるすべての写真と情報を自分好みに並べ替えます。サーガが唯一困惑したのは、コペンハーゲン警察署のフリーアドレス制のようでした。数日後にサーガは自分専用の机を持ち込みます。

サーガが自分のアパートを借りるまで、ヘンリックはサーガに自宅の鍵を渡します。彼らの距離がさらに縮まったことで、サーガは行方不明になっているヘンリックの妻子について再び関心を寄せ、彼女は自分で調査を開始します。


10代の姉妹が通行人のバッグから銀のスマホを盗むのを私たちは目撃します。彼女たちの盗んだスマホはマーガレテ殺人に関連して使われていたことがわかりました。二人は尋問のためコペンハーゲン警察に連行されます。はい、私はストリードチルドレンのジュリアとイーダを見て、これはもしかしたらヘンリックの娘たちでは?と思ったのですが、実際は違いました。ヘンリックは後に、もし自分の子だったら見た瞬間にわかると言っていました。

施設に預けられなかった彼女たちを一晩だけヘンリックの自宅に泊めたエピソードは、心温まるものでした。けれども、彼女たちがその後にしたことはヘンリックを落胆させます。

今シリーズで最も驚いたのは車中でサーガがヘンリックに放った一言です。まるで今朝何を食べたかを話すくらいの感じで妊娠していることを告げました。そのときのヘンリックの顔といったら。ショックから立ち直り、まず確認したのは、自分が父親なのかどうかということでした。サーガの返答は「この2年間はあなたとしかしていない」。

サーガは子育てには向いていないけれど、ヘンリックが育てればいいじゃない?サーガは母性はないかもしれないけど、母親としてやっていけるんじゃない?とか私は思うわけです。期待してしまいましたけれど、そうはなりませんでした。なぜなら、サーガがヘンリックに恋をしてしまったから。「恋をしている」というサーガに、ヘンリックは「そんなはずはない」と反論します。ヘンリックは冷たいように思うかもしれませんが、サーガがしたことへの怒りと喪失感はよく理解できます。


シリーズの最終エピソードはハラハラさせられました。最後に橋の上でふっきれたようなサーガの横顔が印象的でした。また10年後とかに再開してくれないかなぁと思います。


ほかの北欧ドラマをいくつか紹介します。
『ボーダータウン 犯罪が眠る街』Netflix
フィンランドとロシアの国境付近の田舎町ラッペーンラッタという町が舞台です。ひょろっとした中年刑事が主人公。途中まで見ました。
『DEADWIND: 刑事ソフィア・カルピ』Netflix
女刑事ソフィア・カルピは、ヘルシンキにあるゼネコンと関わりを持つ女性が殺された事件の捜査にあたります。1話のみ鑑賞済み。
『BELOW THE SURFACE 深層の8日間』スーパー!ドラマTV
先週から始まったコペンハーゲンのドラマ、面白くなるでしょうか。

海外ドラマ Hulu『トンネル -復讐の執行人』

この「トンネル」は、世界的にヒットしたデンマーク&スウェーデンのドラマ「THE BRIDGE/ブリッジ」(現在スパドラでS4を放送中)を英仏でリメイクしたものです。リメイクはアメリカ&メキシコでもされています。 

さて、こちら「復讐の執行人」はシリーズ第3弾でもあり最終章でもあります。このシリーズを未見のわたしは、先にS1とS2を見たいと思ったんですが、Huluでは放送が終了していました。ちなみにS1のサブタイトルは「国境に落ちた血」、S2は「サボタージュ」で、各エピソード数は10、8、6となっています。

以下、犯人には触れていませんが、ストーリのネタバレはあります。

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トンネル -復讐の執行人| Hulu(フールー)

S1ではオリジナル版の"橋"が英仏をつなぐドーバー海峡"トンネル"に替わっただけで、ストーリーラインはコピーされていたようです。そして、コンビを組むのはイギリスのベテラン刑事カール(スティーヴン・ディレイン)とフランスの女刑事エリーズ (クレマンス・ポエジー)。

前シーズンを見ていなくても、二人の関係がどんなものなのかが想像できてしまうのは、「ブリッジ」を知っているからでしょうか。

 

イギリス海峡沖でフランスの漁師船で火災が発生し、そこには子どもがいた痕跡が残されていました。同じ頃、英仏海峡トンネルでは、何者かによって大量のネズミが故意に放出され、フランス人のメンテ作業員が襲われます。 

さらに、英国の中産階級の家から3人の子どもが消える事件が起きます。その後、3人は帰ってきたと思われましたが、行方不明の子どもたちのベッドで眠っていたのは、全く知らない難民の子らでした。

 

今シーズンは他のヨーロピアン・ドラマで定番になりつつある難民・移民問題がテーマの一つになっています。まだ先は長いと思って見ていたら、いきなり危機的状況になり、カールは到底不可能な選択を強いられることになります。ちょっと驚きの結末です。

 

最近、アマゾンでたまたま見たフランス映画『あしたは最高のはじまり』でクレマンス・ポエジーを見つけました。可愛らしい女性ですが、このドラマではそれを封印し、人間付き合いが苦手で不器用な役をこなしていました。「ブリッジ」のサーガほど変わった人というイメージはありませんでしたが、それがまた良かったように思います。 

そもそも、このドラマを見ようと思ったのは、英ドラマという以外にスティーヴン・ディレインを見たかったから。彼は『ゲーム・オブ・スローンズ』でスタニス・バラシオン役を演じていた人です。良くも悪くも、強く印象に残るキャラでした。後のインタビューで、彼はスタニス役を演じたことを後悔したと言っているんですね。まぁ、わかるような気もしますが、海外での知名度はあがったのではないでしょうか。

 

来月はまた娘と旅行に行く予定を立てているので、今はそちらの下調べをしなくちゃと思っています。とは言っても、たいしたことはしないんですけれどもね。9月に休みをとるため、8月は休まず仕事です。お盆は通勤電車がすいていて良いですね。

 

BBC 料理コンテスト『ブリティッシュ ベイクオフ / The Great British Bake Off』シリーズ4

ブリティッシュ ベイクオフ(ブリベイ)は2010年の放送開始以来、イギリスで絶大な人気を誇るテレビシリーズです。イギリス人なら知らない人はいないのではないでしょうか?

日本でも見れると知り、わたしが検索したときはすでに放送が終了していました。その後ツイッターで、シリーズ4の再放送を知り、さっそくDlifeで見てみることに。

そして毎週この番組を見るのが楽しみになりました。お菓子作りにまったく興味のない、私と娘を夢中にさせたシリーズです。

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ブリティッシュ ベイクオフ|【全国無料のBSテレビ局】Dlife/ディーライフ公式

 

ブリベイとはイギリス全土からケーキやパンなどのベイキングに自信のある一般から選ばれた参加者(ベイカー)が腕を競い合う、笑いあり涙ありの料理コンテストの番組です。

司会進行はコメディアンのスー・パーキンスとメル・ギエドロイクの女性二人です。彼女たちは、ベイカーたちが料理をしている間、彼らを励まし、緊張をほぐすための笑いを提供します。審査員は料理研究家メアリー・ベリー(おばあちゃん)とシェフのポール・ハリウッドが担当します。

各エピソードで、ベイカーは3つの課題に挑戦します。

(1)オリジナルチャレンジ
この課題は、ベイカーが友人や家族のために作ったレシピを使います。それぞれが前もって予習をしてきているようです。

(2)テクニカルチャレンジ
事前に何を作るのは知らされておらず、会場で与えられた簡単なレシピ(温度や焼く時間などが省かれています)と材料で作成します。

(3)マスターピースチャレンジ
事前に用意したレシピで、各ベイカーがスキルと個性を競います。優れた見た目と味が求められます。

これらのチャレンジは、2日間にわたって行われます。毎週、ベイカーは審査されて、その週で最も優秀だった人が「スターベーカー」の称号を得、最も評価が低かった1~2名が脱落していきます。最後のラウンドでは、3名のベーカーが残り、その中から優勝者が決まります。

 

今までに見たことも聞いたこともないようなケーキやパイ、菓子パンなど、その作成工程を見るのは思いのほか、楽しいです。また、ベイカーたちの様々な顔を見れるのも魅力です。イギリスで絶大な人気がある理由がわかります。

 

続けて、シリーズ5が7月2日(月)20:00からスタートします。ぜひお見逃しなく。#途中から見ても楽しめますよ!

ブリティッシュ ベイクオフ シーズン5|情報・バラエティ・その他|Dlife/ディーライフ公式

夏に向けて、少し痩せなくちゃね、と思っているのに、これを見ると無性に小麦粉のお菓子が食べたくなってしまうんですよね。 わたしは作らず、もっぱら買って食べるだけなんですが。

海外ドラマ『ホームランド』シーズン7

ワールドカップ、日本チームは頑張っていますねー。私はあまりサッカーには詳しくはないんですが、応援しています!

さて、『ホームランド』ですが、FOXで毎週見ていました。シーズン8で終了らしいので、これが最後から1つ前のシリーズになります。毎週録画して見ていたんですが、最終話は違う番組(リゾーリ&アイルズ)に変更されていたので少々焦りました。でも大丈夫、Huluで見れました。

以下、少々ネタバレ含みます。

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HOMELAND シーズン7|FOX|FOX ネットワークス

昨シーズンの終わりに、キーン大統領(エリザベス・マーヴェル)は、ソール(マンディ・パティンキン)を含む諜報機関のメンバー200人を、クーデターに関与したとして投獄しました。

シーズン7では、キャリー(クレア・デインズ)はホワイトハウスの仕事を辞め、姉マギー(エイミー・ハーグリーブス)の家に、娘と住んでいます。キャリーは得意のスパイ活動(テロリストにではなく、自国の政府に対してですが)をしています。

 

以下、感想です。

①フラニ

姉のマギーと喧嘩し、興奮してフラニーを連れて家を飛び出したキャリーはモーテルに行くんですが、カードが利用できず部屋を借りれませんでした。そんな路頭に迷った親子を救ったのはダンテでした。

ダンテの家に入れてもらい一安心するも束の間、キャリーはダンテと言い争い(何が原因だったか、もはや覚えていないんですが)を始めます。キャリーはいつもの剣幕でダンテに詰め寄りますが、それを見ていたフラニーは可愛いらしい声で母親を呼び、ダンテから引き離します。そしてキャリーにきっぱり言います。

"Don't !"

母親よりも自分たちが置かれている状況をきちんと理解しているフラニー。不遇な環境に置かれることが多かったのにエライ!

②キーン大統領

今シーズンの脚本を書いていた時点で、アメリカの次期大統領がクリントンになることを想定していたのかしら、なんて想像して見ていました。女性大統領としてのキーンは感情的・自己中心的で、魅力に欠けていました。わたしとしては、ジェンダーステレオタイプを覆すような描き方にしてほしかったなぁと思います。

③ダンテ

ダンテが逮捕される絶妙なタイミングは、まさに『ホームランド』らしいと感じました。これを見ていたら、シーズン3でブロディが捕まったときのことを思いだしました。わたしは、こういうプロットがどうも好きになれません。

ダンテは確かにアメリカを裏切りましたが、その代償は大きかったですね。彼が最後にキャリーに電話で告げたことは、良心から来るものだったと思います。

④キャリー

キャリーの双極性障害に関するスレッドは今までに何度も繰り返されているので、つい「またか」と思ってしまいます。そして、クレア・デインズの演技が少々過度に見えるのはわたしだけでしょうか。

彼女しかできない「重要な」仕事のせいで、娘や姪を危険にさらしたり、PCをハッキングされたり、ミスも目立つようになってきました。

また、ダンテの尋問中にしかけた罠に対しても、ほとんど責任を感じていないようでした。大儀のためには犠牲をも厭わないというのもわかりますが、どんどんエスカレートしてきているように感じます。

 

とかいいつつも、わりと楽しんで見ていたんですが、終わってみると、結局何の話しだったんだっけ?という感じ(単に集中力の欠如かもしれません)になってしまいました。最終シーズンまで見届けたいと思います。

関連記事:

海外ドラマ Showtime『ホームランド』シーズン6

海外ドラマ Netflix『女刑事マーチェラ / Marcella』シーズン2

ロンドン旅行のあとに書いた日記で、『マーチェラ』のシーズン2が本国で放送されていると書いたんですが、ついに日本でも見れるようになりました。まぁまぁ早いのではないでしょうか。

シーズン1が2016年の夏ころだったので、約2年ぶりです。前シーズンの日記にも書いたのですが、北欧ドラマ『THE BRIDGE』のクリエーターであるハンス・ローセンフェルトが、脚本・監督をしています。ですので、イギリスドラマにもかかわらず、北欧ノワールっぽいシリーズになっています。

 

ちょっと脱線しますが、『THE BRIDGE』は7月下旬に最終シーズンがスパドラで放送されるようです。いよいよ最後と思うと寂しいですね。

THE BRIDGE/ブリッジ シーズン4:スーパー!ドラマTV

 

以下、犯人には触れていませんが、ストーリーのことは書いています。

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女刑事マーチェラ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト 

マーチェラ(アナ・フリエル)はイギリスの刑事です。このシリーズでは、マーチェラの警察の仕事と私生活が描かれ、それらがツイストします。

ビルの屋上のオープニングシーンで、マーチェラは暗い場所にいることがわかります。彼女がなぜそこにいるのかを見るために、物語は2週間前に巻き戻ります。そして、彼女の身に起きたことを知れば、想像したよりもっと暗い場所にマーチェラがいたことがわかります。

 

彼女には、2人の子ども、エマ(姉)とエドワード(弟)がいます。彼らの父親ジェイソン(ニコラス・ピノック)とは既に離婚をしています。マーチェラは、元夫に暴力を振るうことがありますが、彼女はまったく覚えていません。シーズン2では、そのことを最終的にジェイソンに認めます。そして、彼女は催眠術師と治療を開始し、ブラックアウト中に失った記憶を回復しようと試みます。そもそも、ブラックアウトするきっかけとなったのは、3人目の子ども、娘がまだ赤ちゃんだったときに亡くしたことでした。

シーズン2になると、ジェイソンはベッキー(ヨランダ・ケトル)という若くて美しい女性と付き合っています。彼は子どもたちの単一親権を求めており、子どもを連れて、ベッキーと共に転勤先のシンガポールに行きたいと考えています。

#ジェイソンにどんな魅力があるかわからないんですが、前シーズンでもそうだったけど、すぐに美しい女性と付き合えるという・・、いいんですけれどね。

 

そして仕事のほうでは、少年の殺人事件を捜査することになります。殺人事件を解決するまでには、何人かの容疑者、多くの手がかりを得ますが、それはときに誤った捜査、間違った推理をもたらします。それでも、エピソードごとに新しい事実が発覚し、いくつかのサブプロットによって何が起こっているか興味深いヒントを与えられます。

容疑者には、小児性愛者、金持ちの男性、往年のロックスター、社会に順応できない兄妹などが含まれていました。

#わたしは最後まで犯人がわからなかったです。でも振り返ってみると、確かに伏線はあったなぁと思います。

 

催眠術の治療の過程で、マーチェラはいくつかの手がかりを得ます。そして、最終的には、シーズン1で描かれていたことの答えを見つけることができます。また、記憶をロックした原因になった、娘の死についても明らかになります。それはむしろ知らなかったほうが良いことだったのかもしれません。

 

シーズン3があるのを期待しています。あるとしたら、マーチェラの上司で、個人的にも付き合っていたティム(ジェイミー・バンバー)についての言及も含めてほしいです。そして、何よりもマーチェラの今後が気になります。次シーズンで彼女が何になるかは想像できますが、どういった展開になるんでしょう。

 

#今回、ポニーテールの結ぶ位置が一段と上がってきたなぁと思っていたら、最終エピソードのあのシーンのためだったんでしょうか。それにしても、最後に彼女がしたことはどういった心理だったんでしょう。コワイ!

 

関連記事:

海外ドラマ Netflix『女刑事マーチェラ/Marcella』