『アンダルシアの友』の友とは
『アンダルシアの友 』アレクサンデル・セーデルベリ ハヤカワ・ポケット・ミステリ
スェーデンのミステリ小説です。シングルマザーの看護士ソフィーが患者のスペイン人エクトルと親しくなることから全て始まります。アンダルシアの友とはこのエクトルです。
マフィアの抗争、武器商人、汚職警官と話しはてんこ盛りです。登場する人物の国籍もスェーデンはもちろん、スペイン、ドイツ、ロシアと様々。名前を覚えるのが大変ですが、それでも読みやすいと思います。
ただ、ソフィー描写が持ち上げすぎていてちょっと興ざめ(って私だけかしら?)。ソフィー主役の3部作の第一弾らしいので、これから続編を書くにはソフィーは美しい・強いを強調しておかなくてはならないのかもしれません。子どもこともあり、私自身はあまり共感できなかったです。
小口と天地が黄色のポケミスが好きなんですが、1つだけ欠点が。それは今回みたいに厚い本だと開けたまま机に置けません。昼休みに食事しながら読むのに一苦労です。そんな風に食事しながら読む人は少ないのでしょうか。