コナリーの『ナイン・ドラゴンズ』

『ナイン・ドラゴンズ』上下 マイクル・コナリー 講談社文庫

 

本屋にふらりと寄ったら(というか頻繁に行くんですけれどね)、コナリーの本が並んでいるではありませんか。しかもボッシュ・シリーズの新刊です。ファンとしてはもちろん即買いです。

期待大で読みましたが、あり得ないことに少し読んだところで退屈してしまい、なかなか先に進めませんでした。裏表紙のあらすじに娘が誘拐されると書いてあったので、すべてそのためのシチュエーションなのね、などと穿った見方をついしてしまいます。

それに新たなロケーションを香港にしたのはなぜなんでしょうね。いつか映像化するときのためにエキゾチックな街にしたかったのでしょうか。彼が書くアジア(人)がステレオタイプ過ぎてそれも残念でした。ご多分にもれず、です。

娘を奪還すべく無茶をするところは映画『96時間/リベンジ』ばり、元妻の今彼と協力するところはBBCのドラマ『刑事ジョン・ルーサー』ばりで、このプロットはどこかで見たぞという感じです。

今回のストーリーはボッシュに新しい境地?新しい環境?を与えるためには仕方なかったのかもしれませんが、私としては今回の本はなかったことにして、次回作を楽しみに待ちます。きっと次はワクワクさせてくる作品にしてくれることでしょう。