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ジェイムズ・トンプソンの『凍氷』

翻訳小説

J・カリィ③『毒蛇の園』を読み終えて、4作目を読む前にちょっと休憩、こちらを読みました。カリィのシリーズは気に入っているのですが、作者特有な言い回しのせいなのか、翻訳が合わないのかちょっと読みづらく、ときどき手が止まります。

なので、今回の本ではまずその読み易さに感激しました。さくさく読めます。こちらはフィンランド小説、カリ・ヴァーラ警部の『極夜』に続く第二弾です。前回の事件後にヘルシンキ警察殺人課に移動したカリは部下で相棒のミロと猟奇殺人の捜査を始めます。と同時に上司からの指令でナチス絡みの戦争犯罪を極秘調査をすることに。

カリの妻は身重で出産間近、手伝いにアメリカからかけつけた問題を抱えた妹弟、頭脳明晰でも性格に難ありの曲者ミロ、原因不明の偏頭痛に悩まされながら、何とか事件を解決します。

北欧ミステリにしては奇抜なところもあるのですが、作者はヘルシンキに住むアメリカ人で妻がフィンランド人という、小説とは逆なんですね。小説の端々でフィンランドのお国柄を紹介するような文章があるのも納得できます。次回作も楽しみにしたいです。 

凍氷 (集英社文庫)

凍氷 (集英社文庫)