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今見る『ブロークバック・マウンテン』

先日見た『プリズナーズ』の刑事役が良かったジェイク・ジレンホールつながりで見ました。カウボーイの同性愛の話しということで、今まで見る機会がなく、ヒース・レジャーが出演したのは知っていましたが、その相手かジェイクとは知りませんでした。見てみましたら、とてもつもない衝撃を受けました。

無骨で不器用なカウボーイのジャック(ジェイク)とイニス(ヒース)は羊番の仕事でひと夏を共に過ごすうち愛し合うようになるのですが、これが成り行きでそうなったのかと思いきや、彼らが別れるときのシーンでイネスはジャックにじゃぁね、なんて言っておきながら影に隠れて苦しみ悶えて泣くのです。

ときは1963年、場所は保守的な西部です。彼らは想いを押し殺し、お互い結婚し子を儲けるのですが、4年後に再会します。ジャックは積極的で直情的に描かれているのに対し、イネスは世間体を気にし守るべきものから逃げず、どちかというと静的なイメージです。そのイネスがジャックにみせる情動に、ただただ圧倒されてしまいました。

二人の交流は20年余り続くのですが、最後の終着点は切ないものになっていました。このことが、いつまでも余韻を残します。

 

今見ると、2006年の公開時とは違い、ヒースは妻役のミシェル・ウィリアムズと交際、映画のように女の子を授かったことを知っていますし、2008年には事故で急逝したことを知っているので、悔しく悲しさが増します。私はヒースというと『ダークナイト』のイメージだったので、この映画のような役もこなしていたとは驚きました。

 

ジェイク主演の『エンド・オブ・ウォッチ』なる作品も合わせて見たのですが、彼はあまり作品を選り好みしないのかしらというのが率直な感想です。彼には地味でもどこか内省的な役を演じてもらいたいです。しみじみ、『プリズナーズ』は良かった、これからさらなる活躍を期待したいです。