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ジャック・カーリイ⑤『イン・ザ・ブラッド』

この本を読むために、といっても過言ではないのですが、今まで翻訳されているJ・カーリイの本を読んできました。ついに最新刊(といっても大分前に出版されていたんですけれどね)を読むことができました。

今回は奇をてらった事件というよりは、むしろシンプルな刑事事件といった感じです。サイコな兄は登場せず、そのかわりにカーソンとハリーのコンビの活躍ぶりがよく描かれていたと思います。そのなかで度々カーソンらしくない言動が垣間見え、どうしたものかと心配したのですが、それにもきちんとしたからくりがありました。

ハリーの赤ん坊を大切に想う様子が微笑ましく可愛らしかったです。カーソンは珍しく新恋人ができませんでした。毎度出会い=恋愛という感じでしたが今回はそれらしい女性の登場人物もなくて、かえって良かった感じです。出会う女性が全て事件絡みというのはちょっと無理がありそうです。

話しの4分の3かもっと?過ぎたくらいから事件は急展開し、謎が次々に解明されていくのですが、納得することしかり。なるほどね、と頷いてしまいます。最後は思いがけずハッピーエンドでそれも嬉しかったです。

本もシリーズ化すると読者を飽きさせない工夫が大変だと想像していますが、毎度綿密に練られた構成に感心しますし、引き込まれてしまいます。これからも期待し次回作を待っていようと思います。

 

イン・ザ・ブラッド (文春文庫)

イン・ザ・ブラッド (文春文庫)