ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』
先月スターチャンネルに加入しました。丁度アメドラ『ハンニバル』を再放送していたので、毎日録画して見ていました。 ハンニバルといえば、トマス・ハリスの原作、映画『羊たちの沈黙』で一躍有名になりました。精神科医にして連続猟奇殺人犯ハンニバル・レクターを演じたのがアンソニー・ホプキンスで、これが非常に怪演で評価されました。映画としての出来も素晴らしいものでした。
この作品をはじめとして「ハンニバル」シリーズとして以下の映画が公開されています。
1「羊たちの沈黙」(1990)
2「ハンニバル」(2001)
3「レッド・ドラゴン」(2002)
4「ハンニバル ライジング」(2007)
ストーリーの時系列は4→3→1→2です。4はレクターの青年期を描いているため、この作品だけホプキンスは出演していません。どれも凝った作品で、映像は美しく文句のつけようのないキャスティングです。1の10年後を描いた3と青年期を描いた4はハンニバルが主人公ですが、1と3はシリアルキラーの事件でハンニバルは脇役なんですね。3の最初の段階で捕らえられてしまいます。
ドラマでは3以前の話しになっていますが時代設定は現代です。3「レッド・ドラゴン」では元FBI捜査官ウィル・グレアムがハンニバルを逮捕しますが、ドラマではこのウィルが中心人物となっています。映画を見ている私としてはつい比較してしまうのですが、映画のウィルはハンサム、有能な捜査官というイメージでしたが、ドラマのウィルを演じるのはイギリス人俳優のヒュー・ダンシー、犯人と意識を同一化し行動を推理するの能力があるのですが不安定(unstableと何度も言われています)で暗く弱々しいです。しかも病気「抗NMDA受容体抗体脳炎」を発症しているというのです。
とはいえ、タイプは違いますが、ヒュー・ダンシーもハンサムですよ。HOMELANDのクレア・デインズの旦那様です。いつも何かに脅えているようなウィルは視聴者を惹きつける魅力があります。私は原作を読んでいないので勝手な想像ですが、ドラマの設定のほうが原作に近いのかしらと思いながら見ていました。
そんなウィルに興味津々なハンニバル、演じるのは以前ここにも書いたデンマーク出身のマッツ・ミケルセン。ホプキンスとは全く違うキャスティングが良いです。気品があって狂気を感じさせるマッツ、料理している姿がいつも優雅です。毎回食事のシーンがあり、どれも芸術的な料理で美味しそう(実際一緒に食事している客人たちは誰しもその料理に舌鼓を打ちます)なのですが、私たち視聴者はその食材を想像してぞっとしてしまいます。
シーズン1ではウィルは狂気にとりつかれサイコになり、ハンニバルは優秀で思いやりのある精神科医のまま終了しました。ウィルがすごいことになっています。早くシーズン2が見たいです。
(2014/10/11 追記)Vol1~3まではDVDレンタルが始まっているようです。昨日ツタヤで見かけました。後半は11月から。ちょっと間がありますね。
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