小説『その女アレックス』

・『その女アレックス』ピエール・ルメートル
最近本屋でこの本が積んであったので、人気が出たのかしらと思ったら、今年の海外ミステリ・ランキングで1位になっていたんですね。
私は10月くらいに読みました。フランス・ミステリで舞台はパリです。読みやすく、内容は衝撃的、今までに見たことないような構成に驚愕すること間違いなしです。
また、パリ市警の登場人物の4人それぞれが個性派揃いで、彼の書くキャラクタ描写が味わい深くて素敵でいっぺんにファンになりました。表紙の絵に惑わされず、ランキングのことも忘れて、他の人のレビューは見ず、何の先入観も持たずに読むことをおすすめします。


・『ゴースト・スナイパー』ジェフリー・ディーヴァー
昨年の11月に本屋で見つけて即買いしました。リンカーン・ライムシリーズの10作目です。もう10作目なんですね。今回は今までとはちょっと趣きが違っていて、ファンにとっては、ちょっと物足りないと感じる人も多いかも、と思いながら読みました。また最後にとった米国の行動に驚きました。実際そんなことが許されているのでしょうか。
本筋とは関係ないですが、リンカーンが少しずつできることが増えていって、これからますます期待したいです。


・『逃げる幻』ヘレン・マクロイ
原著は1945年に刊行されて、昨年夏に本邦初訳が出たみたいです。作者はアメリカ人ですが、舞台はスコットランド、時代は第二次大戦後です。なぜ少年は家出を繰り返すか、というのが主題です。
読みづらいかなと思ったのですが、ハイランド地方の荒涼の風景や時代背景が興味深く、意外にも引き込まれました。語り手はダンバー大尉なのですが、その後に登場する、精神科医の名探偵ベイジル・ウィリング博士がどちらかというとメインなんですね。今までにないパタンです。


・『プリムローズ・レーンの男』ジェイムズ レナー
ある意味、最近読んだ本で最も衝撃的でした。下巻に入って何やら怪しい描写が頻発し、まさかね、そんなことないよね、という思いは裏切られて、本を投げてしまいそうでした。そう、この作品はSFだったんですね。ミステリものだと思い込んでいました。うーん、上巻を読んだ時間を返してほしいです。


海外ものではないけれど、最近読んだ本をちょっと紹介します。
・『辛口先生の赤ペン俳句教室』夏井 いつき
バラエティ番組『プレバト! ! 』(TBS系)の俳句コーナーの添削を本にしたものです。私は俳句が好きなわけでも、興味があるわけでもないので、お作法よくわかっていませんが、夏井先生の赤ペンぶりが素晴らしく、俳句というカテゴリに縛られずに楽しめます。

 

・『逢沢りく』ほしよりこ
以前、娘が『きょうの猫村さん』を読んでいたのを借りて、他にはない手作り感溢れる作風、絵も文字も可愛くて好きになりました。そのほしさんの長編作品ということで買ってみました。漫画を買うのは何十年ぶりのことです。
買ったその日に一気に読みました。小説だと行間を読むというのがありますが、漫画ならではの「間」の表現がとにかく素晴らしい。関西の親戚のうちの日常会話の応酬が楽しくて温かくて、何度も声を出して笑ってしまいました。
りくのドライさが娘と被って冷や汗ものだったりしますが、大切にとっておきたい本になりました。

 

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

 

  

ゴースト・スナイパー

ゴースト・スナイパー

 

 

逃げる幻 (創元推理文庫)

逃げる幻 (創元推理文庫)

 

 

逢沢りく 上

逢沢りく 上

 

 

逢沢りく 下

逢沢りく 下