映画『パレードへようこそ』

昨日と今日(これを書いているのは17日です)、海浜幕張レッドブル・エアレース(RED BULL AIR RACE)が開催されています。この日のために浦安の墓地公園の東京湾沿い、護岸エプロン部分に滑走路が作られていました。少し前に夫につきあい、ほぼ出来上がっているそれを見てきました。

長年の飛行機ファンの夫はそれはそれは楽しみにしていて、2日とも幕張海浜に行っています。全国各地からファンが詰め掛けてすごい人数になっているそうです。私はウチにいますが飛行機の音だけは聞こえてきます。間近で見たらとんでもない迫力なんでしょうね。


さて、ようやく『パレードへようこそ』をシネスイッチ銀座で観てきました。きっと素敵な映画なのだろうと思って観にいきましたが、想像以上に良かったです。観ながら何度も笑ったり泣いたりしました。

舞台は1984年、ストライキ中の炭鉱労働者支援に立ち上がったロンドンのLGSM(ゲイとレズビアンの活動家たち)の若者たちと、ウェールズの炭坑町ディライスの人たちとの交流を描いた作品です。驚くべきはイギリスのマーガレット・サッチャー政権下で起きた実話がベースになっているということです。

支援してもらえるときいて、ウェールズからロンドンを訪れたダイはLGSMの"L"はLondonの"L"だと勘違いしていた(つまり何の団体なのかわかっていなかった)のですが、すべての始まりはこの人にあったと、映画を観たあとでしみじみ思うのです。その夜、生まれて初めてゲイ・バーを訪れたダイは、大勢の客の前で戸惑いながらも感謝の気持ちをことばにします。その人柄がにじみ出た飾り気のないスピーチの何と素敵なこと。このスピーチがなかったら、この話はなかったかなと。

そして、懐かしい80年代のポップな曲にのせて、LGSMのメンバーがバスで向った先には雄大なウエールズの風景がありました。(ちょっと場所は違いますが、AXNミステリーで放送されたドラマ『ヒンターランド』でも、ウエールズの絶景を堪能できました)ストライキが続きどこか荒んだ町の寒い暗い夜に灯る集会所が、だんだんと暖かく、そして温かくなってゆきます。


NY出身だけれどもロンドンをベースに活動しているベン・シュネッツァー(Ben Schnetzer)がカリスマの青年を見事に演じています。なんと彼は25歳なんですね。そんな若い俳優たちとビル・ナイ(大好きです)、イメルダ・スタウントン(ハリポタでもお馴染み、だんな様は『ダウントン・アビー』執事カーソンのジム・カーター)、ドミニク・ウェストパディ・コンシダインのベテラン勢のキャストが素晴らしい。

ドミニク・ウエストのディスコ・キングぶりに驚き(何て多才な俳優なんでしょう、ますます好きになりました)、ブロンウェン・ルイス(Bronwen Lewis)の『Bread and Roses』の歌にしびれました。そしてアンドリュー・スコット(モリアーティも良いけれど)の痛いほどの繊細な役に心打たれました。

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そして炭鉱町に生きる女性たちが何とも可愛らしかった。上の写真はロンドンに出てきてゲシンのところに泊まる様子。まるで修学旅行みたいではないですか。左上のショーン役ジェシカ・ガニングは『Law & Order:UK』のコンピュータで調査をしている役で出演していましたね。

 

公式ページはこちらです。

映画「パレードへようこそ」オフィシャルウェブサイト

 上映館が少ないのですが、今一番のおすすめ映画です。

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