misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ『オルデンハイム~12の悲劇~』

オランダのドラマシリーズです。WOWOWで4月13日、20日に6話ずつ一挙放送していたのを録画して見ました。タイトルの「オルデンハイム」はオランダの町の名前で、小さなコミュニティで起こる連続失踪事件を描きます。

以下ネタバレ含みます。
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WOWOWオンライン

最初の失踪者は16歳のニーナ。ある夏の夜、親の目を盗み恋人リックと湖で会った後、自宅に戻る途中で消えてしまいます。彼女の自転車は溝の中で見つかり、争った形跡はなく、彼女がどこに行ったのか誰もわかりません。

捜索の指揮をとるために、アムステルダムから国家警察のシャリフ・ダマーニが呼ばれます。そして、ニーナの携帯電話は意外なところで発見されます。それは同じ町に住むルートの自宅にありました。ルートは少し前に交通事故で知人の娘をはねて殺してしまい、過失はなかったものの、酒に溺れる日々を送っていました。折しもニーナが失踪したその日、ルートの娘ペギーが久しぶりに町に戻ってきました。

ペギーは誰にも何も告げず家を出てイラクでジャーナリストとして働いていましたが、仕事先でPTSDを患い、8年ぶりに帰ってきたのです。強迫性障害(OCD)に苦しむ妹スーのところに居候しながら、父親の潔白を証明するため自ら事件の手がかりを探そうとします。

しかし、失踪したのはニーナだけではありませんでした。その後、次々に小さな町の住人が痕跡もなく消えてしまいます。目撃者もCCTVもなく捜査は行き詰まります。そんな中、そのうちの1人が戻ったことで、他の人も生きているのではと、希望がふくらみます。


最終的には、サブタイトルにあるように12人がいなくなってしまうのですが、失踪者が増えるほど、私はだんだん心配になってきました。最後のほうになって、まだ見たことがない住民がじゃじゃーんと登場し、実は彼が犯人だったという結末になるんじゃないか、しかもかなり無理のある設定で誘拐が行われたという落ちになるんじゃないかしらと。

そんな心配をしてしまったのは、犯人が全く分からなかったからなんですけれども、最終エピソードで犯人が判明すると、心配したような結果にはならず、胸に落ちるものがありました。

シリーズは全12話で、結末に至るまでは長いのですが、面白かったです。セカンドシーズンはあるんでしょうか。もしあるなら、次はダマーニ刑事に活躍ぶりを見たいです。