misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ 『ヒューマンズ』シーズン3 ファイナル

Huluでシーズン3を見ていました。最近まで、シーズン4へ続くものだと思い込んでいましたが、どこかのサイトでこのシーズンで終了だと知り驚きました。まぁ、最終話を思い起こせば、それも納得ですかねー。それにしても、今シーズンは感傷的なシーンが多く、何度も泣いてしまいました。

以下ネタバレ含みます。
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シーズン2のフィナーレではシンスの意識を解き放つという大胆な試みで終了しました。そして続く今シーズンは、シーズン2から1年後という設定です。
シンスが目覚めた結果として数万人が亡くなり、イギリスは分断していました。そして、分裂はホーキンス家も。ローラがシンスの権利のために闘う日々を送る一方で、夫ジョーは家族と別居し、シンスフリーのコミュニティに引っ越していました。長女ミアは自分の書いたプログラムによって、多くの人が亡くなったことに心を痛めています。


①カレンとサム
カレンは同じシンスの「息子」サムと、シンスフリーの地区に住み、人間として生きていこうとします。サムは人間としてのふるまいを学び、普通の学校に通っています。サムがあまりにも可愛いので、彼が画面に登場するだけで癒されますねー。
シンスを避けて移り住んだ町で、カレンとサムを見つけたジョーは最初こそ驚きますが、彼らを支援する側にまわります。ジョーがサムを可愛がり、ゴルフや絵を教える様子は微笑ましいものでした。ある日、コミュニティの中でサムがシンスだとばれそうになると、カレンはサムを逃がし自分がシンスなのだと白状します。そして、シンスを憎む人間の攻撃の的となってしまいます。

②アナトール
いつもマックスに寄り添い、親切で優しかったアナトールが、まさかの悪役だった、、という展開に。彼がシンスの創作者(つまりレオの父親)を崇拝していたから?だからってどうして?

③スタンリー
意識を持たないロボット、オレンジ・アイのスタンリーは、実はグリーン・アイだったことがわかりました。これまた驚きました。今まで、自分の意識を封印し、ローラに仕えてきたんですね。スタンリーは逞しく強く、見た目は立派な大人なんですが、意識はまだ成熟しておらず、純粋な子どものよう。何が正しいのか、誰を支持すべきなのか、彼はラベリングを行い、深層学習しているようでした。

④ローラ
今シーズン、最も印象的だったのは、ローラがシンスのサムと見知らぬ人間との間で選択を余儀なくされた第6話のシーンでした。これはアナトールががスタンリーを自分の側につけるために仕掛けたことでした。ローラはもちろん、それを理解していましたが、そうであっても見知らぬ人を犠牲にすることはできませんでした。
シチュエーションは異なるけれども、私は30年以上も前に見た映画『ソフィーの選択』を思い出してしまいました。ソフィーのほうがはるかに残酷ですけれども。

⑤そしてミア
ミアはシンスの権利を擁護するために、一人で抗議行動をとっていました。それは静かで暴力とは無縁ものでした。そんなミアを応援する人も増えてきました。すべてはうまく行く、これでグリーン・アイのシンスと人間は歩み寄れる、と思えました。しかし、シンスに偏見を持つグループが、グリーン・アイの隔離エリアを襲います。そこで、ミアは怪我をした人間に手を差し伸べようとして凶悪犯に殺されてしまいます。それはテレビでライブ放送されていたこともあり、まるでシンスのための殉教者のようでした。実際、彼女の死は多くの人の心を動かしたに違いありません。

⑥ニスカ
今シーズンは単独行動が多かったニスカですが、最後の最後でより高い存在へと進化したようでした。オディが生まれ変わって再登場したのはちょっとしたサプライズでしたねー。ニスカを中心に新たなシンスの時代が切り開かれるかと思っていましたが、これでおしまいとはさみしいです。
マティが人間とシンスのハイブリッドの子どもを産むのも見てみたかったのに。