misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ『ブロードチャーチ 殺意の町』(Broadchurch)

DVDレンタルで見ました。DVD4巻全8話でちょうど良い長さです。

物語は11歳の少年ダニーの死体が、タイトルにもなっているブロードチャーチという小さな海辺の町で見つかったことから始まります。二人の刑事アレック・ハーディ(デイヴィッド・テナント)とエリー・ミラー(オリヴィア・コールマン)が、事件を担当することになります。

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エリーには11歳の息子がいることがわかります。彼はダニーの同級生で友人でもありました。エリーはおよそ服装や髪型を気にしない(あのヘアスタイル、着まわしたシャツにグレーのパンツスーツ姿が印象的です)仕事人間で、スマートで現実的、他人の気持ちがわかる女性です。

彼女のパートナーになるのは、都会から来たアレック。彼には秘密がありました。過去に担当した事件で問題があったことや、自身に不整脈があることを上司に隠しています。アレック演ずるテナントは『ドクター・フー』で有名ですが、舞台俳優としても高い評価を得ています。それにしても痩せすぎでは?役にはあっていたと思いますが。

デンマークのドラマ『キリング』とよく似ていると思って見ていたのですが、キリングは冷たい灰色の雨というイメージなのに対して、こちらは暖かい太陽というイメージ。そのことが、より事件やそれをとりまく人々の暗さとの対比を演出しているようにもみえます。

ダニーの死が、彼の家族や知人、延いては町にどのような影響を及ぼすかにスポットが当たります。安全だと思っていた場所は脅かされ、容疑者たちの過去が明るみになるにつれ、緊張感は増してゆきます。昔からの友人や知り合いが殺人者であり得たかもしれないと知り、エリーの心は揺れます。彼女が容疑者へぶつける言葉は非常に意味深いものがありました。


このドラマは英国では高視聴率をマークしました。それで、アメリカで『グレースポイント(原題)』としてリメイクされたのですが、こちらの主演もテナント(アメリカ・アクセントで)という珍しいパターンです。本国ではシーズン3の製作が決まっています。

先に書いたNetflixのマーベル作品『デアデビル』に続く『ジェシカ・ジョーンズ』が今月20日から配信されますが、この作品でテナントは悪役を演じるそうです。見たいような見たくないような、でもたぶん見ると思います。

関連記事:海外ドラマ『ブロードチャーチ3〜殺意の町〜 最終章』

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