misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ『新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』Endeavour シーズン2

WOWOWでシーズン2を見るのを楽しみにしていました。たまたま番組表を見ていて、深夜にCase7からCase9まで放送しているのを発見し、慌てて録画しました。でもなぜ3エピソードなのか。シーズン1は確かパイロット版を含めて5エピソードだったはず。S1はイマジカBS(こちらは字幕)で見たので迷子になりそうでした。WOWOWイマジカBSではエピソードの日本語タイトルが異なるので更にややこしい。

どうやら、Case6と7は昨年夏頃に放送していて、新たに加わったCase8,9がCase7と一緒に放送されたらしいということがわかりました。WOWOWでは"シーズン2"という表示はしていないので、シーズンごとの放送ではないのかもしれません。どちらにせよ、有難いことにオンデマンドでCase9までの全話が見れるようになっていたので、Case6はオンデマンドで、7以降は録画を見ました。以下ネタバレ含みます。

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最初のエピソードで、S1の最後に犯人に撃たれたモースは、別の市警で内勤のような仕事をしていたらしいことがわかります。そして、モースが別の部署にいる間も、サーズデイ警部補は心配し、何度も妻に洩らしていたことも妻の言動からわかりました。そして、PTSDが遅れて発症することがあるのを知っているサーズデイは復帰してからもモースを心配しています。

S2ではモースと警部補のリレーションシップがより強化されたように思います。モースにはまだ助手としてルイスがいないので、彼が最も親しい、そして彼らの関係がシリーズに暖かさを与える人として、サーズデイは貴重な存在です。新聞編集者としてジョン・ソウの娘も引き続き出演しています。モース・ファンは彼女にわずかでも父親の面影を見つけることができるのかもしれません。

モースは相変わらずのモースなんですが、今シーズンはロマンスがありました。隣人の看護師モニカは、捜査中に怪我を負ったモースを、サーズデイに頼まれて心配するうちに彼に惹かれていきます。二人で花火大会を見に行こうとして、バスに乗り遅れてしまうシーンは可愛かったです。若いカップルを応援したい気持ちもありますが、確かモースは一生独身だったはず。彼は家庭人には向いていないようなので、彼女との将来はないのかもしれません。


ロマンスといえば、3話目にサーズデイのラブ・ストーリーもありました。事件捜査の聞き込みのために寄ったデパートで、戦時中イタリアで親密にしていた女性ルイーザと偶然再会します。彼は彼女が爆破で死んだものとばかり思っていました。ルイーザには秘密があり、それがずっと彼女を苦しめてきました。彼女とサーズデイは密会するようになり、ある日ルイーザは「ハグしてほしい」と言います。

彼はハグはしますが、それ以上のことはしませんでした。毎週同じサンドウィッチを作ってくれる妻ウィンをどれほど大事に思っているかを考えずにはいられなかったのです。サーズデイの選択は良かったと思いますが、ルイーザを救うことはできませんでした。


それからもう1つ。最終エピソードでピーター・ジェイクス巡査部長の過去が明らかになります。彼はモースにしばしばイヤミを言い冷たい態度をとる代表的な人物です。それは後からきたモースがサーズデイに気に入られていることや、モースが独特のやり方で手柄を横取り(もちろん、モースはそんな風には思っていません)することが原因であることは容易に想像できます。

自分がジェイクスだとして、モースのような後輩が入ってきたら、それはさぞかし心が揺さぶられるだろうと思います。何といってもその後輩は仕事人間で、一昼夜事件のことばかり考えているんですから。そうではあるけれど、ジェイクの刑事としての仕事ぶりは非常に真面目なものでした。

最終エピソードで、サーズデイがいなくなったと知ったモースが最後に頼ったのはジェイクスでした。しかし、彼は協力することで自分の過去と向き合わねばならず、葛藤の末、モースの協力を拒みます。彼の辛く悲惨な過去を考えれば、当然かもしれません。次シーズンでは立ち直り、またモースに憎まれ口を叩いてくれると期待しています。

 

シーズン3の前半、Case10,11は3/12(土)に放送予定です。これらは本国で1月に放送したばかり。それを3月に公開してくれるとは最速ですね。楽しみに待っています。