misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ『新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』Endeavour シーズン3 前半

WOWOWで放送されたCase10とCase11を見ました。これは全部で4話からなるシーズン3の前半にあたります。本国で今年1月に放送されたばかりで、日本でこんなに早くに見れるなんて感謝感激です。字幕だともっと嬉しいんですけれどーそれはイマジカBSに期待することにしましょう。以下ネタバレ含みます。

 

シーズン2は、サーズディが撃たれて瀕死、モースは無実の罪で逮捕されるというクリフハンガーで終わりました。その1年後、モースは一人、湖畔の小屋に住んでいました。最初のエピソードは意外なスタートを切ります。『華麗なるギャツビー』にインスパイアされたようなストーリーラインで、かなり凝ったミステリになっています。

彼は元の生活には戻ろうとはせず、大学のときの裕福な友人らへ避難を求めます。彼らの快楽主義のライフスタイルは、現在のモースのムードに合っているようです。仲の良かった看護婦モニカとの関係さえも、重圧の下で既にばらばらになっていました。

モースを心配し、サーズディは小屋を訪ねます。久しぶりに再会した二人ですが、モースは心を開くことができません。モースは言います。「長く闇にいると光を忘れてしまう」と。この「光と闇」は、最初のエピソードのハイライトでもありました。モースが結果として復帰することになった事件の背景には、影が光を殺してでも光として生きたいと望んだことがあったのです。

エピソード後半で、モースはついにサーズディに認めます。収監されている間、訪ねてくる者はおらず、事件を通して知ってしまったことが原因で、自分が死体で発見されるのではないかと怯えていたこと(ですが、ストレンジ巡査が言うように、モースの無実を証明する間、刑務所は彼のために最も安全な場所でした)、そしてサーズディがまだ生きているのかどうかわからないことが何よりも辛く、自分を責めていたことを。

モースが刑務所にいるときのシーンはありませんが、エヴァンズの演技を通してモースの明らかな痛みと罪の意識がリアルに伝わってきました。

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このベンチのシーンを見てはっとしました。これはどこかで見たことあるぞ。『ルイス警部』のシーズン7です。ここにも書きましたけれど、またイメージを貼ってしまいます。

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若き日のモースから、ハサウェイとの類似点を見つけることはよくあります。そのひとつは、刑事という仕事に執着していないということではないでしょうか。

次のエピソードからはモースは今まで通りの刑事に戻ります。そしてジェイクス巡査部長が去り、新人女性警官シャーリーがメンバーに追加されました。シャーリーは若くて可愛らしく、おまけに賢いとくれば、これからモースとどのような関係になっていくのかが1つの見どころになるかもしれません。

関連日記:

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