misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ Hulu『ヒューマンズ』

このドラマ『ヒューマンズ』が、アンドロイドを描いたものということくらいは知っていました。それで、SFが少々苦手の私は避けていたんですが、ついに見たいクライムドラマがなくなり、Huluのポータル画面のスライドショーにあった(新しくシーズン2が配信となったから)『ヒューマンズ』を見てみることにしました。

いつもながら、何も知らずに見たわけですが、アメドラと思い込んでいたら、舞台はロンドンでした。それで俄然興味が湧いてきました。私のイギリスドラマに対する信頼は高まっているようです。実際、見始めたら、ほんとうに途中でやめられなくなりました。このドラマに入り込んでしまうと、思いがけず泣いてしまうことがあるかもしれません。

 

調べてみると、これはスウェーデンドラマ『Real Humans』をリメイクしたものだということがわかりました。そして、ハラハラ緊迫するシーンはまるで『MI-5 英国機密諜報部』みたいだなぁと思っていたら、脚本がMI5を担当していた人と同じなんですね。

 

ドラマの中心は 「シンス」と呼ばれるアンドロイドで、これが素晴らしく良く出来ています。何人かの人間とシンスが同じフレームに収まっているシーンでも、どれがシンスなのかは一目瞭然です。

スェーデン版のトレーラーをYouTubeで見たのですが、オリジナルのほうがアンドロイドの見た目が作り込まれていて、よりSFっぽく感じました。こちらの英国版は、シンスが絶妙に人間らしく作られています。

これは、可能な限り人間に近づけた近未来ロボットというコンセプトなのかもしれません。さらには、シンスの言動もさもありなんと思えるのだから、いかによくできているか想像がつくでしょう?私はSFを見ている気がしませんでした。

以下、少々ネタバレ含みます。 

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Humans - All 4

弁護士のローラ(キャサリン・パーキンソン)が仕事で家を空けている間、夫のジョー・ホーキンス(トム・グッドマン・ヒルは、家事の手伝いと3人の子どもの世話のため、人間型AIロボット"シンス"を購入します。ローラが常々「シンスは子どもの教育によくない」と口にしていたにもかかわらず、です。

ローラが出張から戻ると、シンス(ジェミマ・チャン、魅力的です)がいて、家の中がきれいになっていることに驚きます。そればかりか、末っ子の娘ソフィー(ピクシー・デイビスが自分の知らないシンスに懐いていることにショックを受けます。ティーンエイジャーの長女マティー(ルーシー・カーレスはローラとは別の理由で、シンスに対して良い印象を持っていませんが、マティの弟トビー(テオ・スティーブンソン)は、一緒に暮らす魅力的な女性を持つことに興奮します。

その後、家族で話し合った結果、とりあえず使ってみて、ダメなら返品しようということになります。そして、シンスの名前をアニータと決めました。

 

謎の青年レオ(コリン・モーガン『魔術師マーリン』いい味出してます)とマックス(アイヴァン・ジェレマイア)は離ればなれになった仲間を探しています。マックスはシンスなんですが、どこかシンスらしくありません。

フラッシュバックシーンでは、レオたちが森の中にいたとき、いくつかのシンスが何者かに拉致されてしまいます。その後フレッド(シンス)は、シンスが人間的な性質を持つことを恐れている科学者グループによって検査されます。そして、アニータ(そのときの名前はミア)はリサイクルされたようです。

 

一方、ロンドンの別の場所では、かつてはシンス開発に携わっていた元科学者ジョージ・ミリカンウィリアム・ハート、役にぴったり)が、壊れている旧式シンスのオディ(ウィル・テューダー、素晴らしい!)を大切にしています。なぜなら、オディは、今は亡き妻のことを思い起こさせてくれる唯一の存在だからです。確かにオディは妻との思い出を記憶領域に保存しています。

しかし、地元の保健機関は古いシンスを回収し、無料でアップグレードするといいます。ジョージは新型モデルの介護用シンスレベッカ・フロント『ルイス警部』)を受け入れたものの、オディが廃棄されないよう彼を隠します。

 

私は、今シーズンの最初と最後とで、中産階級のごく普通の家族ホーキンス一家に寄せる印象が変わりました。それは、はい、より良いほうに。いくつか謎や疑問が残っていますが、それは次シーズンで解消されるでしょうか。

現在、シーズン2がHuluで週1配信されています。引き続き、私も見るつもりです。