misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ Netflix『エイリアニスト / The Alienist 』

このシリーズは豪華キャストが共演していることで、公開される前から話題になっていました。なので、公開と同時に見始めたんですが、最後まで見るのに時間がかかってしまいました。なぜなら、このドラマを見始めると必ずといっていいほど、寝落ちしてしまったからです。それで1話を何日もかけて見たりしていたんですが、しばらくは見るのをやめていました。

物語としては昨年の『マインドハンター』と少し似ているかもしれません。マインドハンターは1970年代でしたが、こちらは更に1896年にまで遡り、現代の犯罪学の起源を探ります。ゴージャスでゴシック様式のコスチュームは『リッパー・ストリート 』のよう、そして街の雰囲気は『The Knick』のようです。

また、『マインドハンター』でもそうでしたが、実在の人物と架空のキャラクタが混在して出てきます。たとえば、セオドア・ルーズベルト(大統領になる前の警察本部長として)、J.P.モルガン(モルガン財閥の創始者)やビフ・エリソン(ギャングのボスらしい)など。さらに『リッパー・ストリート 』(1889年)のアメリカ人外科医ホーマーが試みたように、ここでも革命的な新技術として指紋法などを取り入れる姿が描かれています。

ね?もろ好みって感じがするでしょう?でも、見ていると寝てしまうんですよねー。疲れているだけでしょうか。

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エイリアニスト | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

シリーズは、ウィリアムズバーグ橋の建設現場で、まだ少年の女装した男娼の遺体が発見されたことから始まります。殺人事件のニュースを聞きつけると、精神科医ラズロ・クライズラー(ドイツ出身のダニエル・ ブリュール)は、友人でニューヨークタイムズイラストレーター、ジョン・ムーアルーク・エヴァンスを現場に出向かせます。

ムーアは夜間活動(売春婦とのロールプレイング!)から引き離され、殺人事件へ向かいます。ムーアから入手したイラストを見たクライズラーは、自分の患者であった少年とその妹が殺された事件を思い出し、同一犯の仕業だと確信します。

 

新たに警察本部長に任命されたセオドア・ルーズベルト(ブライアン・ジェラティ)は、当時の腐敗した警察体質の改革を望んでいる唯一の公務員です。殺人犯が再び凶行に及ぶ可能性が高いと考えた彼は、クライズラーたちに秘密裏に調査することを許可します。ルーズベルトとクライズラー、それにムーアはハーバード大学時代からの友人でもありました。

#シャーロックホームズのように警察外部への捜査協力はフィクションではよくあることです。シカゴPDで降板したブライアンがルーズベルトをしていて嬉しくなりました。PDのときにはすごく若いと思っていたのですが43歳なんですね。

 

クライズラーはチームを組み立て、本格的な捜査に乗り出します。チームに参加するのはハンサムな友人ムーアとサラ・ハワードダコタ・ファニング、大人になりましたね)。サラは、初のNYPDの女性職員で、ルーズベルトの秘書をしています。彼女はタイプライターで書類を作成するよりも、刑事のように事件を追うほうが合っているようです。当時のこれ見よがしの女性ハラスメントにも動じず、自宅でコルセットをはずした後、優雅にタバコを吸っているような女性です。そして双子だけれども全く似ていない捜査官、アイザックソン兄弟(ダグラス・スミスとマシュー・シアー)によって、最先端の法医学専門知識が提供されます。 

#チームメンバー、一人ひとりを見れば、かなり魅力的です。こんなチームで仕事がしたいものです。

素敵なんだけれど、キャラクタの魅力が最大限に引き出せていない気もします(ってかなり上から目線です、すみません)。自分を知ることが大事なのはわかりましたが、それぞれが辛かった過去に向き合うために時間を費やします。#それってそんなに必要なことだったんでしょうか?

私は、どこかミステリアスで静かなメイドのメアリー・パーマークオリアンカ・キルヒャーが好きでした。彼女は話せないので誰とも対話はしませんが、他のキャラクタがする散文的なスピーチや独白よりも、彼女の表情のほうがずっと奥深い情感が伝わってきました。#皮肉ですねー!

 

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