misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ『コンドル~狙われたCIA分析官~』

元日と2日にWOWOWで一挙放送していたアメドラです。ジェームズ・グレイディの小説「コンドルの六日間」をドラマ化したもので、1975年にはロバート・レッドフォード主演で映画化もされていますが、さすがにこれは見ていないですね。主演は英俳優のマックス・アイアンズ、ジェレミー・アイアンズの次男です。父親にはあまり似ていないように思います。
見逃した方は、WOWOWオンデマンドでオンラインでも見れますし、これから帯放送も予定されています。

以下ネタバレ含みます。
f:id:misasa104:20190105094556p:plain
WOWOW コンドル~狙われたCIA分析官~

主人公のジョー・ターナー(マックス・アイアンズ)は、CIAのフロント機関”IEPデータ分析センター”でアナリストとして働いています。2年前にジョーが同僚と開発した、潜在的テロリストを発見するプログラムが、今までノーマークだったサウジアラビア出身のある男について警告を発します。男はアメフトの試合が開催されているスタジアムで殺人ウイルスを散布しようとしている疑いがあり、スタジアムの駐車場で特殊部隊に射殺されます。

ジョーの叔父で、CIA職員でIEPの責任者でもあるボブ・パトリッジ(ウィリアム・ハート)は、同一ウィルスを使った次のテロを阻止するためIEPに分析を依頼します。ジョーはバイオテロと製薬会社の株価に関連を見出すのですが、そのことがきっかけでIEPが銃で武装した2人組に襲われます。

f:id:misasa104:20190105093350p:plain
Condor | An AT&T Original Series on AUDIENCE Network

前半はかなり面白く一気見しました。CIA・FBIのドラマとしてはリアリティに欠けるような部分もあって気になるんですが、それでも追っ手から逃げて、出会い系サイトで知り合い、一度だけそれも15分くらいデートしたキャシー・ヘイルの家に逃げ込むくらいまでは、贅肉のない効率的なストーリーでスリリングでした。

CIAの訓練を受けていないプログラマのジョー(映画ではタイトルのCondorがコードネームだったのではなかったですか)という設定のせいか、単にマックス・アイアンズが若すぎるせいか、テロを阻止するヒーローとは言い難く(少なくともファースト・シーズンでは)、アクション・シーンもほとんどありません。そしてあまりにも多くの人が死んでしまいます。

事件から1年後、ジョーはCIAを辞めて、キャシー・ヘイル似のGFとフィレンツェに住んでいるようですが、いやー、どうなんでしょう。友人が心配して、彼のために勝手に出会い系サイトに申し込むくらいGFを作らなかったジョー、大きな痛手を負ったわけですから、そこは一人暮らしで良かったのでは?などと思ってしまうのは野暮でしょうか。このドラマを楽しむためには、あくまでもジョーが中心のエンタメ作品として捉える余裕のようなものが必要かもしれませんね。

ジョーの叔父役のウィリアム・ハートは、年をとっても素敵でしたが、私はしばらくの間、英俳優のビル・ナイと勘違いして見ていました(似ていると思いませんか)。上の写真のウィリアム・ハート(右)と小柄なCIA副長官のボブ・バラバンの二人が良い味出しています。シーズン2が放送されればたぶん見ると思います。