海外ドラマ 2021の幕開けにふさわしい Netflix『LUPIN / ルパン』 Part 1
Netflixのオープニング動画で『最強の二人』『あしたは最高のはじまり』のオマール・シーを見つけ、すぐに見てみました。あとで調べてみたら、“怪盗ルパン”の生みの親、仏作家モーリス・ルブランによる『アルセーヌ・ルパンシリーズ』にインスパイアされたNetflixの新シリーズということでした。
イギリスが名探偵「シャーロック・ホームズ」なら、フランスは変装の達人、怪盗紳士「アルセーヌ・ルパン」でしょう?両者は幾度となく映画化されていて、日本ではルパンというと、アニメの『ルパン三世』を思い浮かべる人が多いのはないでしょうか?
全部で10話だそうで、現在はPART1として前半の5話のみが配信されています。
Lupin/ルパン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
主人公はオマール・シー演ずるアサン・ディオプ。アサンの父親はセネガルからの移民で、裕福で権力もあるヒューバート・ペレグリーニのドライバーをしていたが、ある日、ペレグリーニ家にあるマリー・アントワネットがかつて所有していたというネックレスの盗難容疑で逮捕されると、その後刑務所で自殺をしてしまう。
25年後、かつて父親が誕生日にくれた「紳士泥棒アルセーヌ・ルパン」の本に触発されたアサンは、巧妙な手口でペレグリーニに復讐しようと計画する。もちろんそれは、ネックレスを奪うことだけが目的ではなく、真実を明らかにし、父親の死の責任を負わせたいという気持ちからだった。
190㎝の大柄な身体にしなやかな身のこなし、シリアスな場面でも、どこか楽観的でキュートなオマール・シーが泥棒に扮し、あますことなく魅力を発揮する。説得力のあるストーリー、適切なキャラクター設定、ミステリー、冒険、アクションの組み合わせで展開も早い、まるでジェットコースターのよう。
アサンがまだ子どもだったときに唯一の親を失うという悲劇にもかかわらず、『ルパン』は誰もが楽しめるような明るく気楽なエンタメ作品になっています。
2021年最も楽しいドラマの1つであることは間違いないでしょう。