海外ドラマ 『デッドウォーター・フェル~虚像に殺された家族~』 感想
GW中、WOWOWオンラインのサムネイル画像にデヴィット・テナントを見つけ、すぐにクリックしました。
英国チャンネル4で制作されたミニ・シリーズです。
以下ネタバレ含みます。
デッドウォーター・フェル~虚像に殺された家族~ | ドラマ | WOWOWオンライン
スコットランドの小さな村に暮らすケンドリック一家。トム(デヴィット・テナント)は開業医で妻ケイトは小学校の教師、3人の娘がいます。ケイトの親友で同僚のジェス(どこかで見たことがある、と思っていたら『グッド・ファイト』のクシュ・ジャンボ)とその恋人で警官のスティーヴ(『The Bay』のニック役が記憶に新しいマシュー・マクナルティ)、彼の2人の息子とも家族ぐるみの付き合いで楽しい日々を送っていた。
しかし、夜中にトムとケイトの家が炎に包まれたとき、居心地の良い小さな村の平和は打ち砕かれます。スティーヴたちの懸命な救助にもかかわらず、トム以外の全員が死亡。その後、家族全員に薬物が注射されていたことが分かります。火事の真相は?産後うつに苦しんでいたケイトによるものだったのか?
疑惑がトムに降りかかるのはそう長くはかかりません。良い人も悪人もこなすデヴィット・テナントが、事件の真相の鍵を握るトム役なんですねー。ハンサムなんだけれども、痩せた身体にぎょろっとした目が怖い。
ドラマは特に凝ったねじれもなく、結末は想像した通りだったんですが、わたしはこれを観ている間、あるドキュメンタリーが頭から離れませんでした。
それは、コロラド州でシャナン・ワッツと幼い娘2人が失踪した事件の顛末をたどるドキュメンタリー『アメリカン・マーダー 』です。シャナンは日頃から、家族の写真や動画をSNSに公開していたことから、それらを含め、メディアや警察が撮影した映像をそのまま使用していました。
途中から犯人が誰かは明確になりますが、それは衝撃的で信じ難いものでした。人はそこまで利己的になれるものなのか、なぜ他の選択ができなかったのか、など色々な気持ちが渦巻いてしまいました。
もしかしたら、『デッドウォーター・フェル』はこの事件にインスパイアされて作られたドラマなのではないでしょうか。