3月スタート『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』

どのジャンルにも属さないような3月スタートのアメドラです。主人公の名前はもちろん"レイ・ドノヴァン"。フィクサーという役どころで、主にハリウッド・セレブの問題を解決するのが仕事のようです。ってまだ2話しか見ていませんが、気になるドラマです。

主人公をリーヴ・シュレイバーが演じていてとにかく渋いです。ほっぺたのあたりが昔の宍戸錠(って、ちょっと古いかしら)を思い起こさせます。つい最近、偶然彼が出演している映画『ミッシング・ポイント』をDVDで見ました。ムスリムイスラム教徒)の青年にスポットをあてた社会派サスペンスで、予想外に良い映画でした。L・シュレイバーは主人公をインタビューするジャーナリストという役どころです。

さて、ドノヴァンに戻りますが、彼は寡黙で目的のためには手段を選ばず、ときには冷酷、というハードボイルドを地でいくようなタイプです。その一方で家庭人でもあり、彼に不信を抱いている妻に対しては折り合いをつけようと努力し、病気や問題を抱えた兄弟のことを気にしていたり、高いモラルや優しさも兼ね備えていたりと、内包するアンバランスな感じがなんとも良いです。

最近出所した父親とは強い確執がありそうで、しかもそれがジョン・ボイドとくればそちらにも焦点があたり、今後の展開に大きく関わってきそうな予感がします。存在感のある灰汁の強い役がよく似合います。

今までにはなかったようなストーリーが楽しみですし、映像、とくにカット割りやカメラワークが素敵で見入ってしまいます。2話目の最後のほうのクロスカッティングの描写、すごく良かったです。余韻が残りました。また、端々にはユーモラスな演出もあり、思わず声を出して笑ってしまうことも。「顔だけはやめてくれ」「今何着てるの」って面白過ぎです。