misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

2022年1月 海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説 感想

今月は下旬になると、忙しくなり、久しぶりに週末も仕事をする始末。今月はブログを書くのを諦めようかなと思ったのですが、すぐに忘れてしまう自分のための備忘録でもあるので、少しだけ書こうと思います。

海外ドラマ

以下、ネタバレ含みます。

刑事モース~オックスフォード事件簿~ シーズン8(WOWOW)2021

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刑事モース~オックスフォード事件簿~ | ドラマ | WOWOWオンライン

前シーズン、モース(ショーン・エヴァンス)はイタリアで出会った美しい女性ヴァイオレッタと恋に落ちるが、彼女には夫がいた。やがてヴァイオレッタはある連続事故死に関与したことをモースに認めた後、モースをかばい夫に射殺されてしまう。今シーズン、ヴァイオレッタとの出来事に責任を感じるモースは酒浸りに。町で次々と起きる難事件を前にして、彼は立ち直ることができるのか。

昨年同様、お正月には「モース」と決まっています(^_^)
シーズン8はCase31,32,33の3つのエピソードに分かれていて、Case31ではエヴァンスが監督をしています。Case33はアガサ・クリスティー風(?)の物語になっていました。

モースは出会う女性と簡単に恋人同士になってしまうのですが、上司サースディの娘ジョアンに対してはずっと特別な感情を持っていました。モースの友人ストレンジは、ジョアンの心を勝ち取ろうとしているライバルです。今シーズン、モースが飲んだくれている間、ジョアンは美しいドレスを着こなし、フリーメーソンのパーティに参加するストレンジに同行します。彼女は安心できる控えめで優しいこの男性を選ぶでしょうか。

シーズン9が制作されるかどうかは決まっていないようですが、アルコール依存から立ち直ったモースの活躍を見たいです。

ブラインデッド:ゾウズ・フー・キル(WOWOW)2021

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北欧サスペンス「ブラインデッド:ゾウズ・フー・キル」 | ドラマ | WOWOWオンライン

ルイーセは、亡き母の友人アリスに呼ばれてフュン島へ。脳腫瘍で余命わずかのアリスは、5年前に息子を殺した連続殺人犯を何とかして捕まえたいと考えていた。ルイーセは捜査責任者のカリーナに話を聞きにいくも、最初は資料を開示してもらえなかったが、その後、ルイーセのプロファイリングが認められて捜査に協力することになる。

デンマークのドラマシリーズ『ゾウズ・フー・キル』のリブート第2弾。1つ前の『ダークネス:ゾウズ・フー・キル』で活躍した刑事ヤンとプロファイラーのルイーセのコンビがそのまま登場するのかと思っていたら、ルイーセだけだったんですね。

ドラマは捜査陣と犯人の様子が並行して描かれるので、犯人が誰かはすぐにわかってしまうのですが、最後になるまで犯人の動機が不明のため、彼の行動がより恐ろしく感じられました。特に犯人がアリスにしかけたことは、あまりにも残酷で、わたしはアリスを一人にしたルイーセを責めました。

ルイーセはひょんなことから、私生活で犯人ピーターと知り合い、彼と深い関係になります。ボーイフレンドと別れたばかりとはいえ、ルイーセの仕事を考えれば、その脇の甘さはいかがなものかと。それに比べて、カリーナの言動は理想的なリーダーとして説得力があり、バランスとしてちょうど良かったのかもしれません。

前作の感想はこちら:
自宅で海外ドラマを見よう! - misasa104の海外ドラマ日記

死を招く森~引退刑事ベトゲの執念(AXNミステリー)2020

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死を招く森~引退刑事ベトゲの執念 | AXNミステリー

1989年の夏、ニーダーザクセン州のイゼ森で2組のカップルが惨殺された。そんな中、州刑事庁長官トーマス・ベトゲの妹であるバーバラが彼女の家から跡形もなく姿を消した。殺人事件と失踪事件に関連はあるのか?真相がわかるまで約30年も要した実話の物語。

1話目の80年代は、古いドラマを再放送しているのかと錯覚するくらい、その時代のファッションや髪型など細部まで再現されていました。6つのエピソード(3話構成で放送)を通して、年月が経つにつれて、事件間のつながりはゆっくりと現れ始めます。

2話目を見終わったところで、はたと気付きました。これはNetflixで観たドキュメンタリー『執念の捜査 ビルギット・マイヤー失踪事件』の話だと。結局のところ、地元警察の捜査の詰めの甘さが招いた結果ということがわかったわけですが、被害者の兄が不撓不屈の元長官だったから真相が解明できましたが、そうでなければ未解決事件として終わっていたのではないでしょうか。

クラリスWOWOW)2021

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クラリス | ドラマ | WOWOWオンライン

新しいシリーズ『クラリス』は、1991年の映画『羊たちの沈黙』の続編で、女性の生皮を剥ぐ「バッファロー・ビル事件」を解決した1年後のクラリスの人生に焦点を当てています。

わたしはこのドラマを観る前にWOWOWで配信していた『羊たちの沈黙』を観たのですが、30年も前にも観た各シーンは今でもほぼ覚えていて、びっくりしました。改めて名作だなと感じました。

さて、ドラマ版のクラリス役はレベッカ・ブリーズ。『プリティ・リトル・ライアーズ』や『オリジナルズ』などに出演していたそうです。つい、ジョディ・フォスターと比べてしまいようになりますが、これはレベッカのドラマと割り切って観るべきですね。視聴済みの3話については、あまりトマス・ハリス感はなく、CBSが作った刑事ドラマという印象です。

マイケル・カドリッツがクラリスの上司役として出演していて嬉しくなっちゃいました。『ウォーキング・デッド』のエイブラハムというとわかるかもしれませんが、『サウスランド』のように刑事が似合う!

シカゴ・メッド シーズン4(Hulu)

前シーズンの公開から、それほど時間を経てずにシーズン4の配信はありがたいです。現在4話目まで視聴済み。登場人物たちの私生活は不安要素だらけで、目が離せないです。

シーズン3の感想はこちら:
海外ドラマ 『シカゴ・メッド』シーズン3 感想 - misasa104の海外ドラマ日記

映画

Coda コーダ あいのうた(2022)

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映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト

家族の中でただ1人の健聴者である少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変えていく姿を描いたヒューマンドラマ。

タイトルの「CODA」は「Children Of Deaf Adults」(⽿の聴こえない両親に育てられた⼦ども)を意味するのだそう。知らなかったです。

ちょっとぶっ飛んだところもあるけれど、明るい仲良し家族が素敵です。音楽大学に進みたい妹をあと押しする兄、娘の歌を感じようとする父親の姿に泣きました。映画館で鑑賞するのをおすすめしたい映画です。

小説

まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班 ジェフリー アーチャー/戸田裕之 訳

一流弁護士の父親の反対を押し切ってロンドン警視庁の警察官になったウィリアム・ウォーウィックは、警視長直属の麻薬取締独立捜査班に異動になり、ある特命を受ける。それは、ロンドンを支配する悪名高き麻薬王、通称「ヴァイパー」の正体をつかみ逮捕することだった。

前作『レンブラントをとり返せ』の続編です。美術骨董捜査班から異動になって、前作とはまったく事件を追うのかと思いきや、因縁のあの人はちゃんと絡んできます。安定の面白さは言うまでもありません。

ネヴァー ケン・フォレット/戸田裕之 訳

中央アフリカに位置するチャド共和国。その首都ンジャメナに駐在するCIA工作員タマラは国境にかかる橋で起きた小規模な武力衝突に巻き込まれる。だがそれは、チャド・スーダンの背後にいるアメリカ・中国をも巻き込み世界を揺るがすことになる争いの端緒に過ぎなかった。

ちょっとわたし向きではないかもね、と思いつつ、しっかり没入してしまった。どうか、現実世界ではそんなことは起こりませんように。

警告 マイクル・コナリー古沢嘉通

ある日、一度だけ面識のある女性が殺され、マカヴォイに殺人容疑がかけられる。自分が犯人ではないことを知っている彼は、被害者がデジタル・ストーキングされていたとの情報から、独自に事件を調べ始める。

不屈のジャーナリスト、ジャック・マカヴォイはもう50代ですか?『ザ・ポエット』では30代、『スケアクロウ』では40代だったらしい。どちらも読んでいるはずだけど、思い出すのに一苦労。それでも、これを読むとマカヴォイ・シリーズが一番だと思う。でもボッシュを読むとそれが、リンカーン弁護士シリーズを読むとそれが一番面白いと思うんですよねー。無限ループでしょうか。

最後の審判 ロバート・ベイリー/吉野弘人 訳

老弁護士トムにかつて煮え湯を飲まされたあの殺人鬼が脱獄し、最凶の殺し屋とともに血みどろの復讐劇の幕を開ける。

4部作の「ザ・プロフェッサー」シリーズ完結編です。ガンを患っていたトムの行き着くところが想像できてしまい、読みたいような、読むのが怖いような気がしていましたが、手にとり読むことに。あぁ、これでおしまいなんですね。