misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

2021年12月 海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説 感想

先月、クロスバイクのことを書きました。その後、少しの時間でも毎日Zwifするようにしています。わたしの場合はトレーニング目的ではないので平坦なコースをゆっくり走っていますが、普段は汗をかかないわたしでも20分くらい走ると汗だくになります。プロみたいなライダーがたくさん参加しているよう(すごい勢いで抜かれます!)ですが、もっと素人向けのコースが増えると嬉しいなと思います。

海外ドラマ

以下、ネタバレ含みます。

DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機(Disney+)2021

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1990年代から2000年代にかけて実際に起こった実話を元にし、ニューヨーク・タイムズのベストセラーにもなったベス・メイシーの本を原作にした社会派ドラマ。マイケル・キートンが主演・製作総指揮を務めています。

ここ数年、「オピオイド危機」という言葉を聞くようになりました。Netflix『ザ・ファーマシスト: オピオイド危機の真相に迫る』やHBO『巨大製薬会社の陰謀』のようなドキュメンタリーも制作されているので、観た人もいると思います。

1990年代半ば、サックラー家が所有するパーデュー・ファーマは強力なオピオイド鎮痛剤であるオキシコンチンをリリースします。モルヒネよりも強力なこの薬は極度の痛みにのみ使用することを目的としていますが、FDAが承認したラベルには中毒性がないと書かれ、パーデューの詐欺まがいのマーケティング・キャンペーンにより、オキシコンチンアメリカで最も人気のある薬の1つになりました。オキシコンチンを乱用する人だけでなく、処方された通りにそれを使用した人々でさえ中毒になり、多くの人が亡くなりました。

脚本は秀逸で、わたしは1話目を見ただけで、良く出来たドラマだと感心し、次の配信日が待ち遠しくなりました。ケイトリン・デヴァー(下記の『ディア・エヴァン・ハンセン』にも出演、最近すごい活躍ですね)は鉱山で負傷し、マイケル・キートン演じる町医者によってオキシコンチンを処方され、後に依存症になってしまう石炭鉱山労働者として優れたパフォーマンスを発揮しています。レイ・マッキノンとメア・ウィニンガムが演じる彼女の両親は、必死に彼女を救おうとします。

パーデュー・ファーマの営業担当者としてウィル・ポールター(『ミッドサマー』)とフィリッパ・スー(『ハミルトン』での素晴らしい歌と演技)は、許容できるものが違うようでした。司法省の検事補のピーター・サースガードとジョン・フージナッカーは、パーデューの幹部を告発するために何年にも渡って仕事をする必要がありました。二人の地道な調査はすぐには結果に結びつかず、一進一退をする様子がリアルに描かれます。そして、オキシコンチンを開発したリチャード・サックラー役のマイケル・スタールバーグは、わたしたちを不安にさせ、怖がらせます。

VIGIL 原潜ヴィジル 水面下の陰謀(スターチャンネル)2021

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原潜ヴィジル 水面下の陰謀公式サイト | 映画・海外ドラマのスターチャンネル[BS10]

イギリス海軍原子力潜水艦ヴィジルの艦内で、異常事態が感知される。一人の乗組員が浮上することを上官に進言するが聞き入れられず、間もなくその乗組員が死体で発見される。捜査の依頼を受けてスコットランド警察の主任警部シルヴァは、潜水艦に乗り込み、密閉された空間で捜査を進めることに。

スタチャンで週一回(毎週水曜日の夜10時)配信されていました。『ライン・オブ・デューティ』などのヒット作を送り出したチームが新作ドラマを作るらしいと知ってから、日本で公開されるのをずっと待っていました。

マーティン・コンプストン(アーノットではなくクレイグ・バークとして)が出てきたーと思ったら、すぐに死んでしまった。公式には薬物の過剰摂取で死亡したことになっています。DCIエイミー・シルヴァ(『女医フォスター』のサラン・ジョーンズ)は3日間、それを調査するために艦内に派遣されます。そして地上から彼女を支援するのは彼女の元恋人で同僚のカーステン(『ゲーム・オブ・スローンズ』ローズ・レスリー)。待望のショーン・エヴァンス(『刑事モース』)はシルヴァを助ける乗組員のキーパーソン、グローヴァー准尉を演じています。

捜査を始めたシルヴァは、バークは殺されたのだと告げます。その後、第2の殺人事件も発生し、シルヴァも事件に巻き込まれてゆきます。

事件とは別に、過去の事故が原因でPTSDになったシルヴァのフラッシュバック・シーンが並行して描かれるわけですが、それが主にはカーステンのことなんですね。ここでも同姓同士のカップル事情が描かれます。そのぐらい、普通になってきたということでしょうか。

わたしは、艦内でシルヴァやグローヴァーが着ていた私服のスエットにこれ見よがしなヴィヴィアン・ウエストウッドのロゴがついていたのを目ざとく見つけ、懐かしくて(若いとき好きだった)お揃いの服を買おうか迷ったのですが、高いので断念しました(^_^)

北氷洋(AXNミステリー)2021

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北氷洋 | AXNミステリー

ブッカー賞の候補作となり、ニューヨーク・タイムズの2016年度ベスト・フィクションの1冊にも選ばれたイアン・マグワイア原作のドラマ化。

19世紀、元軍の外科医であったパトリック・サムナー(『マネーモンスター』のように追いつめられる役といえばこの人、ジャック・オコンネル)は、北極海をめざす捕鯨船の船医として乗船することになります。同じ船には野蛮なモンスターのような男ヘンリー・ドラックス(コリン・ファレル)や悪意のある一等航海士のキャベンディッシュがいます。さらに悪いことに、船長のブラウンリー(LODジョン・コーベット役のスティーブン・グラハム)は、船の所有者から保険金目的のために船を沈めるよう指示されていました。

小説がベースになっているせいか、北極圏での流氷上で撮影したシーンが神がかって美しいせいか、詩的でじっくり観たくなるドラマという印象です。とはいえ、野蛮で残酷なシーンもあるんですけれどもね。それにしても、ドラマの枠を超えた壮大なスケールで制作されたことは間違いないです。

さまざまな作品で活躍するコリン・ファレルですが、呆れるほど、陰気で汚い役が似合います。2枚目の役も好きですけれど。

ライン・オブ・デューティ シーズン6(WOWOWスター)2021

1つ前の日記に書きました。相変わらずの面白さで、手に汗握って観ました。

レジデント 型破りな天才研修医 シーズン4(FOX)

移民の医師であるミーナはビザが切れてしまい、ナイジェリアに帰国してしまいましたー。現代アメリカにおけるヘルスケアで重要な課題なのだとか。
とはいえ、ミーナが抜けてしまったあと、わたしは軽いロスになりました。

映画

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 (2021)

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映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』公式サイト

環境汚染問題をめぐって1人の弁護士が十数年にもわたり巨大企業との闘いを繰り広げた実話を、環境保護の活動家という一面も持つマーク・ラファロの主演・プロデュースし映画化。

1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが受けた思いがけない調査依頼。それはウェストバージニア州の農場が、大手化学メーカー・デュポン社の工場からの廃棄物によって土地が汚され、190頭もの牛が病死したというものだった。

実話だというのだから、すごい!自宅に帰ってから、テフロンが剥げているフライパンがないか確認しました。ビロットの上司役のティム・ロビンスを久しぶりに堪能できて嬉しい。ビロットの執念も素晴らしいけれど、彼をクビにしなかった事務所もエラい!

ディア・エヴァン・ハンセン (2021)

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映画『ディア・エヴァン・ハンセン』| 大ヒット上映中

トニー賞で6部門を受賞し、グラミー賞エミー賞にも輝いたブロードウェイミュージカルを映画化。

親しい友達もなく、家族にも心を開けずにいるエヴァン・ハンセンが、カウンセリングの宿題で自分宛に書いた「Dear Evan Hansen」から始まる手紙を、同級生のコナーに持ち去られてしまう。後日、コナーは自ら命を絶ち、コナーのポケットに手紙を見つけた両親は息子とエヴァンが親友だったと思い込む。コナーの両親をこれ以上苦しめたくないと、エヴァンは話を合わせてしまう。

ブロードウェイで主演をしてきたベン・プラットが堂に入った演技で魅了します。歌を聴いただけでしびれます。ただし物語では、エヴァンはウソをついているわけで、どういう展開になってしまうのか、不安な気持ちで観ていました。

何度も泣いてしまったんですが、エヴァンのお母さん(ジュリアン・ムーア)の歌が一番泣けました。

小説

獣たちの葬列 スチュアート マクブライド/鍋島 啓祐 訳

猟奇殺人鬼「インサイド・マン」が、8年ぶりに凶行を再開した。犯人検挙のため協力を要請されたのは、殺人罪で服役中の元刑事アッシュ。かつて犯人を逮捕目前まで追いつめたアッシュは、仮釈放を条件に捜査を引き受ける。

ユーモアセンスもあるけれど、残酷なハードボイル小説です。約700ページもあって、3日間くらいは寝る前にテレビもPCも見ずにこの本だけを読んでいました。
小説中に食事シーンが多く、夜読んでいると食べたくなってしまう。わたしはこの本で、チップ・バティなるものを知りました。うーん、それは食べなくていいかな。

アッシュの身元引受人になった心理学者で大酒飲みのアリスをはじめ、親友のシフティ、アッシュに想いを寄せる元部下ローナ、サイバー課のサビールなど、個性が強い面々が楽しい。8年ぶりに事件は解決するのですが、意外な犯人に驚きました。

ブラックサマーの殺人 ワシントン・ポー M W クレイヴン/東野 さやか 訳

過去に手掛けた事件に冤罪疑惑が持ち上がり、刑事ポーは窮地に立たされる。

前作『ストーンサークルの殺人』に続くワシントン・ポーのシリーズです。自分が投獄した犯人が殺したはずの娘が、6年後に生きて姿を現したことから、さぁ大変!ということで、ポーは調査を勧めます。

このシリーズ(といってもこれで2作目)の好きなところは、分析官ティリー・ブラッドショー(すごく成長しました)、上司のステファニー・フリン、またフリンの上司までもが、プロフェッショナルで優秀だということ。ドラマでは、無能な上司の横やりが入ることも多いですが、チームワークが抜群なのです。読んでいて気持ちいい。

木曜殺人クラブ リチャード オスマン/羽田 詩津子 訳

未解決事件の調査をして暇をつぶす老人グループ〈木曜殺人クラブ〉。入居する施設の関係者が殺されたのをきっかけに、彼らは真相究明に乗り出すことに。

老いても、知的でチャーミングなメンバーが事件を解決する。わたしもエリザベスのようになりたい。

暗殺者の献身 マーク グリーニー/伏見 威蕃 訳

病身を押し、多発する情報員失踪の真相究明に当たるグレイマンは、やがて愛する女性の救出に赴き、世界を揺るがす陰謀の渦中に。

シリーズだったんですね。わたしは初めて読みました。病気でめちゃくちゃ調子悪そうなグレイマンですが、その活躍ぶりが素晴らしい。次作が出たら、必ず読むでしょう。


海外ドラマ『ライン・オブ・デューティ 汚職特捜班』シーズン6(ネタバレ)

シーズン6もNetflixで配信されると思い込んでいましたが、WOWOWプラスで放送されたんですね。ギリギリに気が付いて録画しました。

このシリーズは英国警察内での不正を捜査する汚職特捜班、通称「AC-12」が汚職警官を追い詰めてゆく警察ドラマです。AC-12所属のスティーブ・アーノットとケイト・フレミング、二人の上司であるテッド・ヘイスティングス警視が中心となり、追う者と追われる者との間で繰り広げられる息が詰まるような攻防戦がスリリングに描かれ、綿密な脚本が素晴らしく、高評価を得ています。

シーズン6の最終話は、BBCによると2002年に現代の記録が始まって以来、ドラマの中で最も視聴されたエピソードだったそう。英国のテレビ視聴者の56.2%のシェアを獲得したというのだから、その人気ぶりがうかがえます。

前作の感想は以下に書きました。
misasa104.hatenablog.com

今シーズンは、AC-12は ジャーナリストのゲイル・ヴェラの死をめぐる殺人事件の捜査を指揮しているジョー・デビッドソン警部を調査することになります。彼女は容疑者を逮捕するために武装した護送車を、わざと迂回させたのではないかと疑われています。果たしてデビッドソン警部は組織的な犯罪グループ(以下OCG)の以前「H」とされた第4の男(または女?)の指示を受けていたのでしょうか?

ケイトはAC-12から、MIT(殺人捜査チーム)に移動しており、現在はデビッドソンの右腕として働いています。ケイトは今のチームとしてAC-12に対抗するでしょうか、それとも、協力することになるでしょうか。

以下ネタバレ含みます。
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ライン・オブ・デューティ 汚職特捜班 6 #1~7 (全7話) | WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽

前シーズンの終わりに、Hは人のイニシャルではなく、OCGを操る4人の警察関係者を指していることがわかりました。DIマシュー・コッタンとACCデレク・ヒルトン、それと警察が雇っていた弁護士のジル・ビグローの3人がわかっています。ですので、今シーズンは残りの一人の解明が必要でした。

彼は本当に「H」なのか

デビッドソンはやはりOCGからチャット(前シーズンと同じ)で指示を受けていました。そして、「これが最後ね」「間違いなく」というやりとりで、まともや”Definately”が使われました。そこで過去の資料を洗いざらい調査したところ、「H」なる人物はこれまでいくつかの報告書に同じスペルミスをしていました。そしてその人物を知ったときのAC-12の3人組は鼻白み、言葉を失っていました。「目の前にいたのか・・」と。

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前シリーズの感想でわたしは「H」のことを「少なくとも今までに登場した人だと思うんですけれど」と書きましたが、まさかそれがイアン・バッケルズだったとは・・。たしかに彼はシーズン1と4に登場しています。シーズン1ではゲイツの下で資金洗浄の調査をしていました。ゲイツに財務の知識があるのかと問われたバッケルズは「あります」と即答、シーズン6のようなダメキャラではなかったんですよね。最初のシーズンの最後で、「ドット」コンタンとトミー・ハンターがバンの中で二人きりで会話し、その内容から共謀していることがわかったシーンがありますが、この二人きりの会話を許したのがバッケルズでした。(シーズン1を見て確認してしまいましたww)

今シーズン、バッケルズのオフィスやクルマの中に、わかりやすくゴルフ用品が置いてあったのも、伏線だったのかもしれませんね。バッケルズがあまりにもヘタレキャラになっていたので、彼が「H」だとわかったときは驚きましたが、実は彼の演技だったのでは?なんて気もしてきました。OCGのトップはトミー・ハンターで、バッケルズは安全なところにいてうまい汁を吸っていただけなのかもね、などと思います。

「H」はカーマイケルだった!というのも面白いけれど、それは突飛過ぎてLODらしくない気がします。

マーカス・サーウェルは死んだ?

殺害されたジャーナリストは12年前の事件を調べていたことがわかりました。そして、この事件を主導していたのがマーカス・サーウェルでした。彼は仕事を辞めて現在はスペインに在んでいました。

マーカスの写真がジェームズ・ネスビットだったことから、実のところ彼こそが「H」なのでは?と思った人は多かったのではないでしょうか。わたしはこれは視聴者をミスリードさせるためのキャスティングに違いないと思って観ていました。

しかし、驚くことに本人は登場しませんでした。スペイン警察がサーウェルの自宅を捜索すると、彼は既に殺されていたのです。警察が、死んでいたのはサーウェル夫妻であると報告するまでほとんど時間がかかりませんでした。また、家宅捜索のライブ映像で遠目に死体らしきものが映し出されていましたが、特定できるような材料はないようにみえました。

殺されたのが本当にサーウェル夫妻だとしたら、誰が何の目的で殺したのか新たな疑問が生まれます。

それにしても、サーウェルの写真に使うためだけにジェームズ・ネスビットのような有名な俳優を使ったのはLODならではという気がしています。次シーズンに登場する可能性はあるでしょうか?このまま出演はしないのでしょうか。わたしは後者に一票!

ヘイスティングスはクリアになった?

前シーズンで、謎のまま終わってしまったことについて、だいぶ解明されました。
コーベットの事件で、ヘイスティングが刑務所に足を運びリー・バンクスと何を話したのかはわからないままでしたが、実は組織に警察の「ネズミ」が潜入していることを教えていたんですね。ヘイスティングスの言うようにネズミの名前は明かしていなかったとしても、コーベットが殺されてしまった責任の一旦は彼にあるでしょう。

今ではそのことを後悔しているヘイスティングは、カーマイケルに自分がやったことを打ち明けます。今後、カーマイケルは何か対処するでしょうか。それとも無視しますか?

彼のPC処分については、特に言及がなかったことから、わたしは本当にポルノでも見ていただろうと信じることにしました(^_^)

やっぱり登場>ライアン・ピルキントン

どこで登場するかと思ったら、デビッドソンが不正をしていると訴えた巡査に代わり、しれっとMITのメンバーになった新人ライアン。けれども、相変わらず向こう見ずな行動で、ついに自分の首を絞めてしまいました。

彼が死んだ後、OCGが銃を改造していた倉庫が見つかり、コンクリートの床下からは、武器の入った金庫が出てきました。その中には、マニート・ビンドラとジョン・コーベットの血がついた2つのナイフが保管されており、そこからライアンの指紋が取れました。二人を殺した実行犯(わたしたちは知っていたんですけれどもね)がようやくAC-12の知るところになりました。

シーズン7はあるでしょうか?

今回は、今までの捜査対象になってきた人たちが話題に上がり、総まとめになっているような気がして、これでおしまいなの?と不安になりました。

AC-3、AC-9、AC-12をまとめ、そのトップはカーマイケルに決定しました。ヘイスティングスはそれと戦っているにもかかわらず、引退を余儀なくされています。そして、大規模なスタッフの削減が進行中です。

そんな中でも、ケイトはAC-12に再び参加する意向を宣言しました。そして、スティーブもとどまることに決めたようです。危惧していた通り、大量の鎮痛剤を飲むようになってしまったスティーブですが、医療の力を借りて克服してほしいです。

確かに今回で終わっても問題ないような作りにはなっていたと思います。どうにかこうにかして(!)、また一人も欠けず3人のチームを観たいです。


毎度ですけれど、後半は手に汗握りながら観ました。もっと早く観たかったというのが本音ですが、まぁ、2021年にありがたいと思うことにします(^_^)

2021年11月 海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説 感想

通勤が唯一の運動だったわたしは、テレワークになり順調に(?)体重が増えてきました。それで、思い立ってクロスバイクを購入。ママチャリ以外の自転車を買うのは初めてですが、色も形も気に入り、天気が良い日は昼休みに海沿いを走ったりしました。

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ですが、少し物足りなさを感じるようになり、これまた思い立ってスマート・トレーナー(XPLOVA NOZA S)をAmazonで購入し、Zwiftを始めることにしました。まだ1週間くらいしか乗っていないのですが、ロンドンやインスブルック、パリを走りました。マイペースで走れるので、わたしのような年齢がいった女性でも、十分楽しめますよ!

海外ドラマ

以下、ネタバレ含みます。

ビッグ・スカイ(Disney+ Star)2021

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C.J.ボックスの同名小説を映像化した探偵ドラマ。

モンタナ州高速道路のはずれでトラック運転手による誘拐事件が発生。私立探偵と元警官が、誘拐された姉妹の捜索を進めるうち、その地域で姿を消したのは彼女たちだけではないことに気付き、新たな被害者が出る前に犯人を食い止めようとする。

日本で翻訳されているC.J.ボックスの「ジョー・ピケット」とは別のシリーズのドラマ化です。1話完結ではなく続きものになっているんですが、最初の事件の犯人は逃走したままで、途中から全く違う事件を追ったりもします。ベースになっている小説を数冊まとめてシーズン1にした感じでしょうか。

1話の最後で衝撃的なことが起こり、かなり驚きました。一体このドラマはどこに行くのー?と思いながら観ていました。

メインキャラクターの探偵役のキャサリン・ウィニック(『バイキング』)とカイリー・バンバリー(『ボクらを見る目』)は、役になりきるのに苦労しているように感じました。探偵として突出しているわけでもなく、カリスマ性があるわけでもないので、ちょっと中途半端で惜しいです。

余計なお世話ですが、いかにもハリウッドから来ましたというような髪型や化粧のまんまのルックスではなくて、モンタナっぽさ(って何よ!という気もしますが)を前面に出したほうが良かったのでは?必死で犯人を追っている人にしては二人とも美しすぎです(^_^)

州のハイウェイパトロール警官役のジョン・キャロル・リンチと彼の妻のブルック・スミスが登場するシーンはぞわぞわして好きでした。

グローリア(Netflix)2021

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グローリア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

1968年、冷戦時代のポルトガルの小さな村グローリアにある、CIAが運営する反共産主義プロパガンダを再放送するラジオ局に若きエンジニアがやってくる。彼の目的は?

Netflixではじめてのポルトガル・ドラマということで観ました。エンジニアの主人公ジョアンはいかにもKGBに傾倒した優男風で、彼は最初こそ、スパイはしても人を殺すことはしたくないというスタンスをとっていましたが、それも徐々にタガが外れていき、表情も変わっていきます。

スパイ活動が露見し、ジョアンが窮地に陥ることを想像(期待)していたのですが、最後は思いがけない結末でした。わたしは一体何を観ていたんだとショックを受けました。

THE BAY 2 ~虚構の家族~(WOWOW)2021

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英国サスペンス「THE BAY 2 ~虚構の家族~」 | ドラマ | WOWOWオンライン

ITVの警察ドラマの第2弾。弁護士一家の娘婿が射殺され、警察が捜査を進めると、一家の周辺に次々に不審な点が浮上する。

被害にあった家族は一見すると何の問題もなさそうでしたが、いざ蓋を開けてみると機能不全になっていたということが少しずつ明るみになってゆきます。彼らを取り巻く怪しげな犯人候補が多く登場するので、推測しながら観るのは楽しかったです。

今シリーズは、子どもたちの父親でもあるリサの元夫が登場したり、リサのボスのトニーの離婚問題など、個人的な問題も並行して描かれます。前シーズンで危なっかしいリサの子どもたちは成長したようでした。

ミュージカル

ハミルトン / Hamilton(Disney+)

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【公式】Disney+ (ディズニープラス) |ドコモから入会がお得

2016年のトニー賞で、史上最多となる16ノミネート11部門受賞を果たしたミュージカル『ハミルトン』が、ようやく字幕付きで観れるようになったということをカノンさんのブログで知りました。

わたしは、2020年2月に娘と行くロンドン旅行のときにハミルトンを鑑賞する予定を立てていました。けれども、コロナウィルスの蔓延で泣く泣く旅行を中止することに。しかも購入したチケットは払い戻しができないタイプだったんですよね(泣)。

それがやっと観ることができました!

アメリカ建国の父たちが登場するだけで、涙が出そうになり、もうただただ感動!笑いあり、涙ありで、気持ちが熱くなって160分はあっという間でした。

ラップやヒップホップを多用しているのも楽しいですし、何よりも個性的な俳優たちのパフォーマンスに魅了されました。ちょこちょこ登場するジョナサン・グロフの英ジョージ3世も最高!どの楽曲も覚えやすくて親しみが持てるものばかり。リン=マニュエル・ミランダはほんとうに天才ですね。

それから、衣装もステキなんです。スカイラー姉妹のドレスの美しさ、男性陣の時代を感じさせるシルエット。どれも考え抜かれたものだと思います。

字幕付きで、しかもオリジナル・キャストで観れるなんて実にすごいことです。そんな機会を与えてくれた Disney+にありがとうと言いたい。わたしのようにディズニーもマーベルもあまり興味がないという人でも『ハミルトン』を観るために、契約するのもあり!です。何度でも観たくなるミュージカルです。

パリのアメリカ人(松竹ブロードウェイシネマ)

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パリのアメリカ人 - 松竹ブロードウェイシネマ

近所の映画館で松竹ブロードウェイシネマが公開されたと知って、足を運びました。チケット代は3千円で、通常の映画より少し高いかもしれませんが、満足感からしたら、むしろ安いぐらいかもしれません。迫力ある大画面で観れるのが嬉しいです。

こちらは2015年のトニー賞で4部門を受賞した作品をスクリーン上映したものです。正当なバレエミュージカルで、ダンスが圧巻です。主人公の男性と女性はおふたりとも、プロのバレエ団でプリンシパルの経歴があるのだとか。

どんだけ体力あるのよと、まったく体力のないわたしは関心しまくりでした。あのハイレベルなダンスと歌を毎日こなしていたとは驚きしかないです。

松竹ブロードウェイシネマの第2弾が公開されたら、また観に行きたいです。

小説

ヨルガオ殺人事件 アンソニーホロヴィッツ/山田 蘭 訳

あの『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島でホテルを経営する元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけたと連絡してきた娘が失踪したというのだ。その本とはかつてわたしが編集した名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズの『愚行の代償』だった。

はい、文句なしで面白いです。『カササギ殺人事件』がミステリーとしてもエンタメとしても完璧だったので、まさかシリーズになるとは思っていませんでした。なので、新作が出たときは〈ホーソーンホロヴィッツ〉のほうの続編だと勘違いしました。

私はメモ(作中作の人物と実際の人物の対応表を作ったりね)をしながら本を読み進めましたが、犯人はわかりませんでした。犯人が判明したときには「そういうことー?」と叫んでしまいました。

時は殺人者 ミシェル・ビュッシ/平岡 敦 訳

バカンスで、コルシカ島を家族4人で訪れたとき、一家の乗った車が崖から転落し、運転していた父と、母、兄が亡くなった。ひとり助かったクロチルドは、この悲劇から27年後、事故以来初めて、夫、娘とコルシカ島を訪れる。そこに母の筆跡で一通の手紙が届く。母は生きているのか?

事故があった当時にクロチルドが書いていた日記のようなノートと、現在が平行して描かれます。クロチルドの心の声が軽妙で、読みやすいです。かなり意外な結末でした。

ウサギ狩り人 ラーシュ・ケプレル/古賀 紅美 訳

ストックホルムの高級住宅街で、売春婦の客だった男が撃ち殺された。唯一の目撃者によると、被害者に童謡をきかせ、ゆっくりと時間をかけて止めを刺したという。4年の刑で服役中の元国家警察警部ヨーナは国を揺るがす凶悪犯を追跡するために、復帰する。

<ヨーナ・リンナ>シリーズの第6弾。そういえば、ヨーナ、服役していたんですね。

前作というか、ここ最近はボロボロだったヨーナは図らずも刑務所での充電期間を経て心身ともに元気になったようでした。決まり文句「ほら、僕の言った通りだろう」も出て、安心しました。けれども、次作はイヤな予感がして気になります。

母の日に死んだ 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ ネレ・ノイハウス/酒寄 進一 訳

かつて孤児院から子どもを引き取り、里子として育てていたライフェンラート家の邸から遺体が発見された。死んでいたのは邸の主人であるテオだったが、主人の飼い犬のケージ付近の床下から、ラップフィルムにくるまれ死蠟化した3人の遺体が出てきた。30人もの里子の世話に心血を注いでいた男は、恐るべき連続殺人犯だったのか?

読み始めたら、止まらなくなるくらい面白かったです。今さらですが、オリヴァーもピアも等身大の人間らしさが好きです。ずっと続いてほしいシリーズの1つです。

女たちが死んだ街で アイヴィ ポコーダ/高山 真由美 訳

13人の女性が殺された連続殺人事件は、犯人が捕まらないまま捜査が打ち切られていた。それから15年後、またしても同じ手口の殺人事件が起こる。

ミステリーというより、殺人事件によって、人生が変わってしまった女性たちの物語という印象です。わたしはこれを読んでいるとき、たまたまAmazonのドキュメンタリー『キリング・シーズン ロングアイランドの連続殺人鬼』を観ていたこともあってよりリアルに感じられました。

彼と彼女の衝撃の瞬間 アリス・フィーニー/越智 睦 訳

ロンドンから車で2時間ほどの距離にある町・ブラックダウンの森で女性の死体が発見された。事件の取材に向かったのは、ニュースキャスター職から外されたばかりのBBC記者のアナ。事件を捜査するのは、地元警察の警部ジャックだった。

アナとジャック、それぞれの視点で語られていくのですが、意外な事実が次々にわかってゆきます。犯人は予想していた人は違う意外な人でした。


2021年10月 海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説 感想

10月になってから、コロナの感染者数はだいぶ落ち着いていますね。わたしはコロナが蔓延してから会っていなかった友人と食事に行きました。

海外ドラマ

マーベルファンの娘は、Disney+(ディズニープラス)に加入しています。 10月27日より新たなコンテンツブランド「スター」が追加されて、わたし好みのドラマや映画が観れるようになりました。

以下、ネタバレ含みます。

マーダーズ・イン・ビルディング(Disney+ Star)2021

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【公式】Disney+ (ディズニープラス) |ドコモから入会がお得

Wマーチン+セレーナ・ゴメスのミステリー・コメディのシリーズ。

NYのアッパー・ウェストサイドの高級アパートを舞台に、実録犯罪マニアという共通の趣味で仲良くなったチャールズ(スティーブ・マーティン)、オリバー(マーティン・ショート)、メイベル(セレーナ・ゴメス)という異色のトリオが、彼らの住む建物内で起きた死亡事件の謎を解き明かすために奮闘する。

二人のマーチンが出ていると知ったら見ないわけにはいかないですよねー。
たまたま同じ趣味を持っていた3人が、ひょんなことからチームを組んで探偵のようなことを始めるのですが、それがもう楽しそうで!わたしもそんなチームがあったらぜひ仲間に入れてほしいと思いながら観ていました。

コメディアンで女優のティナ・フェイポッドキャストの人気パーソナリティとして)やジェーン・リンチ(長年チャールズのスタント役をやっていた友人として)、そしてスティング(本人役)といった有名なゲストスターが登場し、嬉しいサプライズもありました。スティング、最高でした。

オープニングのイラストも、アパートの壁紙やインテリアも、メインの3人のファッションもすごく好きです。特にブーツを合わせたメイベルの普段着コーデが可愛いかったです。

あのエンディングではシーズン2もありそうで、楽しみです。

チェスナットマン(Netflix)2021

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チェスナットマン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

コペンハーゲンで若い母親を狙った凄惨な連続殺人事件が発生し、現場には栗で作った小さな人形「チェスナットマン」が残されていた。その人形には1年前に誘拐、殺害された少女の指紋が付着していたため、重大犯罪課の刑事トゥリーンとヘスは、服役中の犯人と少女の母親である政治家の周辺を調べ始める。

先に原作の小説を読んでいたのでドラマを楽しみにしていました。インターポールから来た刑事ヘスには誰がキャスティングされるのかしらと思っていましたが、ミケル・ボー・フォルスゴーだったんですねー。嬉しい!

何度か日記にも書いたのですが、わたしが初めて彼を知ったのは『ロイヤル・アフェア』(2012)でした。精神を病むデンマークの国王クリスチャン7世の演技が素晴らしくて感動しました。その王を演じていたのがフォルスゴーです。その後『特捜部Q 檻の中の女』(2013)では存在感のあるサブキャラとして印象に残り、最近ではNetflixの『ザ・レイン』(2018-20)が記憶に新しいです。

ミケル・ボー・フォルスゴーは、作品ごとに印象がまったく違うので、『チェスナットマン』に登場したときには、しばらく彼だとは気づきませんでした。

わたしは小説がどのように映像化されるのかという視点で観ていたのですが、期待していた通りノルディック・ノワールの雰囲気が存分に感じられるドラマになっていました。全6話という長さもちょうど良かったと思います。

事件を通して、トゥリーンとヘスはお互いを認め合うようになりましたが、トゥリーンは子どもと過ごす時間をつくるためにIT部署に異動、ヘスは別の現場に向かうためコペンハーゲンを離れます。けれども、この二人を主人公にした続編を待ちたいです。

シカゴ・メッド シーズン3(Hulu)2017

Huluで配信されるようになってから毎日観ていました。前の日記にも書いたのですが、少々突飛なスクリプトが多くて、「ザ・ドラマ」という感じです。

IT'S A SIN 哀しみの天使たち(スターチャンネル)2021

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IT’S A SIN 哀しみの天使たち公式サイト | 映画・海外ドラマのスターチャンネル[BS10]

1980年代ロンドンに生きるゲイの若者たちが、HIV/エイズに関する正しい情報と理解が少ない社会に翻弄されながらも明るくお互いを支えあいながら生きる様を描いたドラマ(全5話)。

どこかの記事で、今年観るべきドラマとして紹介されていたので観てみることに。HBOの映画『ノーマル・ハート』も同時代のNYのゲイ・コミュニティーを描いていましたが、このドラマでスポットが当たるのはもっと若い世代です。

仕事や勉強のためだったり、自由を求めたりと、それぞれの事情で実家からロンドンに来た若者たちは、すぐに友達になりシェアハウスで一緒に住み始めます。自由を謳歌し、楽しい日々を送っていたのですが、エイズの蔓延によって彼らの生活は深刻な影響を受けるようになります。

ドラマのかなり最初の方で一緒に暮らす男性カップルが同時にガンに罹患し、途方に暮れている様子がありました。彼らはその後亡くなってしまうのですが、その原因がエイズだとは知らなかったのかもしれません。

ほとんどの家族は息子がゲイであることを知りません。息子がエイズになったことでそのことを知り、息子とその仲間たちに寄り添う母親もいましたが、息子を恥じ、死の原因を隠蔽する家族もいました。

最後のエピソードで、キーリー・ホーズ演じる母親の態度には驚きましたが、自分だったらどうするだろうと考えてしまいました。

ペンブルックシャー・マーダー(WOWOW)2021

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英国サスペンス「ペンブルックシャー・マーダー 21年目の真実」 | ドラマ | WOWOWオンライン

2006年、ロンドン警視庁での任務を終えて、ウェールズのダベッド・ポーイス警察に戻ってきたスティーヴ・ウィルキンス警視は、1989年に起きた殺害事件を知り、再捜査に踏み切る。当時集められた証拠物件を調べていくうち別の未解決事件が浮上してくる。

ルーク・エヴァンスが主演した英ITVのミニシリーズ(全3話)。

実在する連続殺人犯ジョン・クーパー(現在は終身刑で服役中)が起こした未解決殺人事件に挑む刑事たちの物語です。まるでノンフィクションを観ているような気分になりました。地味ですが、好みのドラマです。

ドキュメンタリー

ゴールデン・ステート・キラーを追え / I'll Be Gone in the Dark(U=NEXT)2021

作家のミシェル・マクナマラが凄惨な事件の犯人を追った書籍をもとにしたHBOのドキュメンタリー。

1970-80年代に米国カリフォルニア州を震撼させた連続殺人・強姦事件。30年以上も未解決だった一連の事件の犯人(ゴールデン・ステート・キラー)を追い、独自に調査を行った女性作家による渾身の捜査録を書籍にした本は「黄金州の殺人鬼」というタイトルで邦訳もされています。出版された当時、話題になっていたのでこの本を読みました。

マクナマラは最初 "True CrimeDiary" というブログでさまざまな情報をまとめ、未解決の犯罪に関する理論を提示するコツを示し、世間の注目を集めました。ブログをきっかけにして、犯罪の犠牲者だけでなく、事件に取り組んだ探偵や他の専門家ともつながり、膨大な資料を集めて研究してゆきます。

本を読んではいたのですが、作者自身については全く知らなかったので、このドキュメンタリーを通して作者が亡くなっていたことを知り驚きました。研究と出版に向けての準備にどれほどの無理をしていたのかと思い、とても残念です。

映画

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021)

先の日記に感想を書きました。

この映画で、ナノポッドを開発している科学者オブルチェフを演じたのは、上に書いた『チェスナットマン』で、鑑識官ゲイツを演じていた俳優さんです。映画を観ているときに、どこかで見たことあるなぁと思っていたのです。

キャッシュトラック(2021)

ロサンゼルスの現金輸送専門警備会社に通称“H”が警備員として入社する。当初は気にも留められない存在だったが、現金輸送車が襲われた際に卓越した戦闘スキルで阻止する。彼の本性は?目的は?

ガイ・リッチー監督×ジェイソン・ステイサムに惹かれて劇場に足を運びました。何も考えずスカッとしたいときにおすすめ。

今作はガイ・リッチーらしくもあり、今までとはちょっと違う感じもしました。次はにジェイク・ギレンホール主演の映画が控えているそうで楽しみです。

小説

気付けば、10月はリモートワークが中心だったせいか、あまり本を読んでいなかった。通勤電車がないと、なかなか進みません。

天使と嘘 マイケル・ロボサム/越前敏弥 訳

臨床心理士のサイラスが施設で出会った少女イーヴィは嘘を見抜ける能力を持っていた。そして、彼らは警察の要請で女子スケートチャンピオン殺害事件の捜査に加わる。将来を期待されていた選手に、何が起こったのか。

SF的な要素あり?と恐る恐る手にとった本ですが、そんなことはなく、新しいコンビに魅了されました。次回作も期待大です。

魔の山 コルター・ショウ ジェフリー・ディーヴァー/池田 真紀子 訳

ショウは教会を襲撃して逃走した若者二人組を追跡していた。居場所を割り出して二人を見つけ出したショウだったが、その眼前で一人が崖から身を投げて死亡してしまう。自殺した若者は「オシリス財団」というカルトグループの研修を受けていたという。彼は洗脳されたのではないかと疑いを持ったショウは、同カルトを調べるうちに財団の記事を書いた記者が殺害されていたことを知る。

懸賞金ハンター<コルター・ショウ・シリーズ>第二弾。J・ディーバーがカルトとは珍しい気もしました。わたしはこれを読んでいる時期、偶然にもNetflixでカルト集団のドキュメンタリーを観ていたので、本に書かれていることがとてもリアルに感じられました。次回はいよいよ家族の謎に迫ることになりそうですが、敵は手強そうです。

夜と少女 ギヨーム・ミュッソ/吉田恒雄 訳

1992年、コート・ダジュールの名門高校で、最も魅惑的な少女ヴィンカが忽然と姿を消した。哲学教師アレクシスと駆け落ちしたとみなされ、捜査は打ち切りに。以来25年、彼らを見た者はいない。同級生のトマとマキシムは事件に関わる秘密を抱えたまま卒業、恐るべき過去は巧みに封印されたはずだったが。

次々に明かされてゆく事実に驚き、後半からはノンストップで読みました。作者の他の作品も読んでみたくなりました。


海外ドラマ 『シカゴ・メッド』シーズン3 感想

シーズン3がHuluで公開されたので、観ていました。シーズン1,2はNHKで見たと思うのですが、3はやっていたのかしら?
シカゴシリーズはファイアとPDは同期をとってAXNで放送してくれていますが、MEDはNHKで放送されていたせいか、別扱いになっていました。

さて、シーズン2からしばらく間が空いていたのですが、シーズン3はすごいことになっていました。

今シーズンを振り返ります。以下、ネタバレを含みます。
海外ドラマ「シカゴ・メッド」公式サイト

コナー・ローズとエヴァ・ベッカー

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シーズン2で登場した外科医のエヴァは、コナーと執刀することが多いようです。手術の結果を見れば二人の相性は素晴らしいのですが、エヴァはコナーをライバル視しているためか何かにつけて噛みつき、手術中にする二人の会話はバチバチと火花を散らしていました。

アスペルガー症候群で共感性を欠いている(と本人も自覚)レイサム医師でさえ、彼らのただならぬ様子に気付いて、コナーに大丈夫かと訊ねるほど。

けれども、ロビンがコナーの元を去ると、二人は親密な関係になります。手術中の会話も、お互いを認め合うようになり、オペ室のスタッフはその変化に驚きを隠せません。

結合双生児の手術でコナーの実力が認められるとヨーク・クリニック(たぶん格上の病院)からスカウトされます。そのことを知ったエヴァは「行くんでしょ?」とコナーに食ってかかります。「君ならどうする?」「もちろん行くわ」というやりとりがありましたが、次シーズンに彼がヨークに行くかどうかは言及されずに終わりました。

エヴァは一人になると泣き崩れますが、これは単なるくやし涙だったのでしょうか。

今シーズン、二人が親密になったのはなるべくしてなったという気がします。仕事では、誰よりも相手を理解できる立場にいて、人の生死に関わる手術を通して一体感や特別な感情が生まれるのは当然のことだったのではないでしょうか。

思えば、エヴァはコナーに憎まれ口をたたきながらも、彼が付き合う女性に対するいやみが多かったように思います。好きな男の子にいじわるをする女の子みたいな。
とはいえ、彼らの仕事上の関係をみれば、この関係を継続させるのは難しいでしょう。

わたしはエヴァ役のノーマ・クーリングの話し方と声が好きで、彼女を観るのが好きでした。今後も長くMEDで活躍してほしいです。

サラ・リースとダニエル・チャールズ

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サラ・リースは、シーズン2でメンターであるチャールズが患者に撃たれると、そのことがトラウマになりました。精神科だから、いろいろな患者がいます。

彼女は患者が怖くなり、催涙スプレーを白衣のポケットにしのばせます。実際それを患者に向けて使ってしまった後は、チャールズからは離れ、別の医師の指導下になるのですが、ある日、リースはチャールズに「自分を先生の指導下に戻してほしい」と訴えます。サラにとって、チャールズは指導医であると同時に父親のような存在でした。

けれども、サラの長い間不在だった父親ロバートが、チャールズの患者の一人として彼女の人生に戻ったとき、事態は悪化します。感情的に人を操作するその患者はすぐに精神病質者と診断され、さらに悪いことにチャールズはロバートのことを、彼が大学で教えていた女子学生が行方不明になった事件の殺人犯ではないかと疑っています。

心臓移植のあとリハビリをしているサラの父親の部屋を訪れたチャールズは、ずばり本人にそのことを切り出します。会話の途中で発作を起こし倒れるロバートが最後にチャールズに言い放った言葉は「あきらめろ」でした。

チャールズは心臓マッサージをしようとしますが、手を止めます。そこへサラが入ってきて自分の恩師が父親にしていることを目にしてしまうというのが、シーズンラストのシーンでした。

今シーズンは、ほとんど硬い顔をしていたサラ。やっとPTSDから立ち直ったと思ったのも束の間、畳みかけるように試練が次々に襲いかかり、彼女を見ているのが辛かったです。

ウィル・ハルステッドとナタリー・マニング

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いつかはそうなるだろうと思っていましたが、ウィルとナタリーはお互いが好きだと告白します。けれども、二人に問題が起きるのも、そんなに時間はかかりません。

ウィルは無認可の薬を使ったことを咎められると、ナタリーを庇い自分の判断だったと言ってしまいます。それを知ったナタリーはウィルが自分を過度に保護していると言い、それは自分が女性だからでしょう?と激怒します。

それにしても今シーズンのナタリーはどうしちゃったのでしょう。息子に予防接種を受けさせなかった親を大声で叱責したり、患者が望まない治療を受けさせたり。治療をめぐって激しくウィルと対立することも少なくありません。

ウィルは、ナタリーに「距離を置こう」と告げられて、一人でバーで飲んでいるところにやってきた小児科医とキスをしてしまい(何でよ?)、それがまたナタリーの怒りを買ってしまいます。

ウィルも脇が甘いと思いますが、わたしはナタリーの情緒の起伏に少し引いてしまいました。最後にウィルは指輪を差し出しプロポーズをしますが、その答えは次シーズンまで持ち越されました。

イーサン・チョイとエイプリル・セクストン

シーズン2の最後で熱いキスを交わしたイーサンとエイプリルの関係は、ONでもOFFでも順調そう。イーサンの自宅で、二人で水鉄砲を持ち戦闘ごっこをしている姿は微笑ましいものでした。

が、これまた、イーサンの妹エミリーが登場することで、暗雲がたちこめてきました。

イーサンは、嘘をつくことが平気で病院から薬を盗んだ妹と一緒に住むことを決めたようでした。「エミリーを変えるのは不可能よ」というエイプリルの言葉は彼の心には届きませんでした。であれば、エイプリルはもうイーサンと住むことはできないでしょう。


印象に残った患者や病気のケースもありましたが、実際にはER内の人間関係のほうがずっと気になってしまいました。問題を抱えた家族が多く、私生活に比重がずいぶん置かれているように感じました。シカゴ・シリーズの中でも、飛び抜けているのではないでしょうか。


映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』感想

シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイン』が、『007 スペクター』から6年の時を経て、10月1日より日本で公開されました。前作からもう6年も経っていたんですねー。

ダニエル・クレイグジェームズ・ボンド、最後にして集大成となっている映画です。もうたくさんの人がレビューを書いているでしょうけれど、わたしも少しだけ書きたいと思います。

以下ネタバレ含みます。

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The Official James Bond 007 Website | No Time To Die JP

本作品の脚本・監督はキャリー・ジョージ・フクナガが担当しています。前二作がサム・メンデスだったので、彼のプレッシャーは相当なものだったに違いありません。
しかし、それをはねのけ素晴らしい作品になっていたと思います。映像の切り取り方や色使い、すべて綿密に計算されていたように感じました。そして日本要素がふんだんに取り込まれていたのも、フクナガ監督ならではでしょう。

わたしは映画が公開された翌日10/2(土)に映画館に行きました。その日は台風一過で10月とは思えぬ猛暑だったこともあり、後先も考えず映画館に着いた途端、アイスコーヒーをガブ飲みし、案の定、途中トイレに行きたくなり離席するはめに。もちろん、急いで席に戻り最後まで見ましたが、やはり気になって翌週も観に行きました。

強い女性たち

オープニングで、ジェームズとマドレーヌが訪れたのは、南イタリアのマテーラ。いつかは行ってみたいと思っていた街です。ここにジェームズがかつて愛したヴェスパーのお墓があったんですね。ジェームズが一人で墓参りに行き、墓前で自然と出た言葉は ”I miss you.” でした。

ジェームズ・ボンドの「すぐに戻るよ」ほど当てにならないものはないですが、その後の怒涛の展開、アクションに釘付けに。クルマのことはほぼわからない私でも、あらゆるガジェットを使ってのアクションシーンはもう素晴らしくて。

スペクターのエージェントらが自分を暗殺しようとしたのは、マドレーヌがスペクターと内通していたせいだと思い込んだボンドは、マドレーヌの必死の無実の声には耳を貸さずにマドレーヌを電車に乗せ、もう二度と会うことはないと告げます。突然の別れにマドレーヌは困惑し、電車から離れてゆくボンドを目で追いながら、手を自分のお腹に当てていました。

マドレーヌはボンドがヴェスパーと決別できたら、自分の過去を洗いざらい告白し、妊娠したことを伝えたかったのではないでしょうか。

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わたしは、マドレーヌと別れたボンドがジャマイカで穏やかな隠居生活をしている束の間の映像が好きです。彼のボートも住まいもボンドらしさが溢れ、溜息が出るほどの美しさに酔いしれました。

ボンドはCIAの友人フェリックスに協力を頼まれて、キューバで行われるスペクターのパーティーに乗り込むことになります。そこに彗星のごとく現れたのは、CIA諜報員のパロマ

美しさと可愛らしさを兼ね備え、その華奢な身体からは想像できないくらい強い。パロマのボンドに対する接し方は、まるで取引相手の担当者に接するビジネスマンのようでもあり、現代らしくて良かったです。どんな女性もボンドの前では「女」になってしまうと新007のノーミが愚痴っていましたが、パルマはボンドのモテ男ぶりをよそに、自分の仕事だけに集中し、任務が完了したあとは「わたしはここまで、お疲れ様でしたー!」と、引き際もあっぱれなんですよねー。

それにしても、あの胸の開いたドレスとヒールサンダルで戦うのは大変なことだったでしょう。

ボンドガールではないけれど、ほかにも強い女性が登場します。新しい007のノーミです。007になったことからもわかる通り、プロ意識もスキルも高い(そして少々態度も大きい)諜報員です。彼女もボンドのことは、007という「ただの数字」をめぐって、気になる存在であるものの、男性としての関心は持っていません。

ジェームズが自分の古巣MI6のオフィスに入るときにゲストカードが必要だったり、ボンドが007に復帰すると、ノーミは「自分は00何になるの?」とMになんども確認したり、マニペニーとの会話で「ボンドを撃ったんですってね」「一度は撃ちたくなるのよ」など、クスっと笑えるシーンもあって楽しかったです。誰がMの部屋に入れるか、入れないのかを気にするのも、さもありなんという感じで、笑いました。

悪役について

前作に続いて、悪の親玉、ブロフェルドが登場しました。彼は捕らえられて監獄に入っていたのですね。ボンドとブロフェルドの再開シーンはハンニバル・レクターを想起させました。彼はそこで、意図せずボンドに殺されてしまいます。

わたしは、ブロフェルドはジェームズの義兄と思っていたのですが、ブロフェルドの家族がジェームズを養子に迎えたということで、ブロフェルドとは血のつながりがなかったのですね。そうでなければ、ボンドも死んでしまったことでしょう。

ブロフェルドを殺した黒幕はサフィンでした。サフィンは自分の家族を殺したスペクターの一味をすべて抹消した後、彼の島の基地で、より多くのナノボットを作り、大量破壊兵器として使いたい(売却したい)と考えていました。

サフィンは今までの強力な悪役とは違い、控えめで礼儀正しくどこか不気味な印象でした。まさにラミ・マレックのために用意されたキャラクターだったのでは?

マドレーヌと娘マチルダが、サフィンに捕らえられますが、サフィンは最初からマチルダのことは殺すつもりはなかったように思います。過去にマドレーヌを殺せなかったのと同じ理由で。

ジェームズ・ボンド

ダニエル・クレイグが主演するようになってからの007のフランチャイズは、今までのシリーズとは一線を画したと思っています。シリアス路線になり、感傷的で美しい映像の作品として、わたしの中でもお気に入りのシリーズとなりました。

今作でクレイグが引退することは知っていましたが、映画のタイトルに逆らい、あのエンディングは想像していませんでした。クレイグのジェームズ・ボンドが本当に最後なのだと実感させられて、しばらくは喪失感で胸がいっぱいになりました。


Amazon Primeで『ジェームズ・ボンドとして』を、今日発見して観ました。

クレイグがジェームズ・ボンドとしての15年間の軌跡を振り返っています。彼が次のボンドに決まったときに受けたバッシングがどれほどひどかったのか、怪我を押して撮影をこなしていたことなどが明かされています。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の撮了直後の映像では、チームの皆に感謝の言葉を述べて感極まる彼の様子に感動しました。
最初から最後までダニエル・クレイグを満喫できる、夢のような50分です。


今はまだ次のボンドのことを考えられませんが、わたしとしてはあまりメジャーではない俳優がボンドの役をつかみ、ボンドとして魅力を発揮してほしい気がします。ダニエル・クレイグみたいに。


#はじめに「少しだけ」と書いたのに、なんだかんだ書いてしまいました。読んでもらえたら嬉しいです。


2021年9月 海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説 感想

9月のシニアウィークを使って、一昨年までは旅行に行っていましたが、今年はどこもいけませんでした。来年に行けるでしょうか?

海外ドラマ

以下、ネタバレ含みます。

メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実(U-NEXT)2021

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『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』U-NEXTにて見放題で独占配信!

ケイト・ウィンスレット主演・製作総指揮のHBOドラマで、先日発表されたエミー賞では、リミテッドシリーズ部門で主演女優賞と助演男優・女優賞を受賞。
全員が顔見知りという平穏な町で、ある日突然シングルマザーの少女の死体が発見され、地元の刑事メア・シーアン(ウィンスレット)が事件の捜査に当たることに。一体犯人は誰なのか?

HBOの犯罪ドラマというと豪邸に住むセレブママが主人公の『ビッグ・リトル・ライズ』や『フレイザー家の秘密』などが浮かびますが、このドラマはペンシルバニア州郊外の田舎町イーストタウンが舞台です。

ケイト・ウィンスレットが自身のオーラを消して、コンパクトなコミュニティで暮らす刑事を熱演。ガサツで感情がすぐ表に出る中年女性だがなぜかモテる(^_^)
このドラマはウィンスレットのショーであることは間違いないですが、他のキャスティングも素晴らしいです。

このドラマでジュリアン・ニコルソンを見つけたときには嬉しくなりました。ニコルソンはメア・シーアンの親友ロリとして登場します。ロリはメアとは対照的で、地に足のついた穏やかな主婦ですが、後半になると彼女の足元は崩れ始めます。

それと、シーアンとタッグを組む刑事コリン・ゼイベルを演じたエヴァン・ピーターズもまた良かったです。彼は殺人事件の捜査を手伝うためにイーストタウンにやってきた郡の刑事です。今まではどちからというと色物キャラのイメージが強かったピーターズですが、今回はそれとはほど遠い役で見事な演技を見せています。

このシリーズを観ているときに英ドラマ『ハッピー・バレー 』を思い出しました。主人公のバックグランドが良く似ていると思った人は多いのではないでしょうか。

フォロー・ザ・マネー 詐欺対策班(WOWOW

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北欧サスペンス「フォロー・ザ・マネー 詐欺対策班」 | ドラマ | WOWOWオンライン

デンマークの金融サスペンス・ドラマ。再生可能エネルギー企業の大手エナグリーンの発電所近くの海岸で作業員の遺体が見つかり、それをきっかけに大企業に隠された巨大な闇が浮かび上がっていく。

デンマークといえばこの人、『特捜部Q』シリーズのニコライ・リー・カースがエナグリーン社のCEOソーダグレンとして出演しています。会社はソーダグレンの指示のもと、インサイダー取引や風力タービン先物市場での違法な投機に手を出しているんですね。

このシリーズはいくつかのプロットが絡み合い、いろんなタイプの人物が登場するのですが、ほとんどの人は利己的なので、好感が持てる人物はほぼ見つからないという、観るのが少々しんどいドラマです。

事件を追う刑事マッツは、ドラマの定番、私生活に問題を抱えているのですが、これも同情できず。

このシリーズは全部で10話あり、最後までなんとか観ました。果たしてこの話数は必要だったのか、その長さのためにより複雑なストーリーになってしまったように思います。

そして、あのエンディング。どれだけ、視聴者に忍耐強さを求めるのでしょう。シーズン2・3と放送されるようですが、次は期待してもいいのかしら?観ても大丈夫なのかしら?という気持ちになります。

グッド・ドクター4 名医の条件(WOWOW

グッド・ドクター4 名医の条件 | ドラマ | WOWOWオンライン

シーズン4に突入。最初のエピソードはコロナ感染で緊張感がみなぎる病院の様子が描かれていました。新しいレジデントが追加されましたが、やほりメレンデスを失った穴は大きいです。

シカゴファイア シーズン8(AXN)

シカゴ・ファイア | AXNジャパン

ついに、クルーズが結婚。結婚式で純白のドレスを着た花嫁が本当に美しかったです。
わたしはファイアのこれ見よがしに涙を誘うようなスクリプトが少々苦手なんすが、結局毎回泣いてしまう。
少し前に、最近はキャップの出番が増えて嬉しいと書いたのですが、今シーズンのファイナルではついにキャップにスポットが当たりました。

シカゴ P.D. シーズン7(AXN)

シカゴ P.D. | AXNジャパン

先月の日記で、CBSの『FBI:特別捜査班』とNBCの『シカゴ P.D.』のコラボのことを書いたのですが、EP18「一線を超えて」を観て、なぜアプトンがNYに行くことになったのかがわかりました。NYに行ったアプトンとジェイが電話で話すシーンでは、「もうシカゴに帰りたいわ」「俺がいなくて寂しいとか?」「もう電話切らないと」。この二人、お似合いのカップルになりそうな気がします。

映画

オールド(2021)

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映画『オールド』公式サイト

M・ナイト・シャマランが監督。異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたスリラー。

シャマランの全作品を観ているわけではないけれど、なんとなくこれは観てもいいかと。メインの家族の父親役は『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』のガエル・ガルシア・ベルナルが、母親役を、以前ここに書いた『Uボート ザ・シリーズ』のヴィッキー・クリープスが演じています。

シャマランも出演していて、この映画を最も愉しんでいるのは監督なのでは?なんて思いながら観ていました。ツッコミどころは多々あるけれど、それらを気にしないで観るのが楽しむコツかと。

ある画家の数奇な運命 (WOWOW)2020

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映画『ある画家の数奇な運命』公式サイト

ドイツの画家、ゲルハルト・リヒターをモデルにした映画。
ナチ政権下のドイツ。少年クルトは叔母エリザベスの影響から、芸術に親しむ日々を送っていた。ところが、精神のバランスを崩した叔母は強制入院の果て、安楽死政策によって命を奪われてしまう。

終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーと恋におちる。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人だったが、誰もそのことに気づかぬまま二人は結婚し、その後エリーと西ドイツへと逃亡し、創作に没頭する。

3時間という気が遠くなるような時間をかけて、一人の画家の半生を追います。長いですが、長すぎるというわけではありません。時代背景など前情報なしに観始めたのですが、ドイツの優生政策によって、20代の美しいエリザベスが犠牲になるシーンでは言葉を失いました。

この監督の独特な映像の切り取り方のせいなのか、舞台を観ているような感覚になりました。芸術と歴史を融合させる叙事詩として、強く印象に残る映画でした。

おもかげ(WOWOW)2020

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映画『おもかげ』公式サイト|2021/2/17(水)先行デジタル配信開始&2021/3/3(水)DVD発売&レンタル開始

愛するわが子の突然の失踪から10年。失意の母親は希望の光を見いだせるのか? 

イタリア人のエレナは、元夫と旅行中の6歳の息子から「パパが戻ってこない」という電話を受ける。ひと気のないフランスの海辺から掛かってきた電話が、息子の声を聞いた最後だった。10年後、エレナはその海辺のレストランで働いていた。そして、ある日、息子の面影を宿したフランス人の少年ジャンと出会う。

息子からの電話のシーンは、想像するだけで恐ろしいシチュエーションです。悪夢だし、ホラーです。

エレナが息子を失った海岸で働いていたのは、紛れもなく、息子はどこかで生きていて再会できるかもしれないという一縷の望みから。10年が過ぎた今も息子の「おもかげ」を探しています。

息子に似ているジャンに出合ってからの、エレナの行動については良し悪しはあるかもしれませんが、わたしはエレナに寄り添いたい気持ちになりました。

潜水服は蝶の夢を見る』(Amazon)2007

ファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞で左目のまぶた以外が不自由になってしまった男の実話が元になっている。

雪の峰(Netflix)2021

雪山で遭難した息子を捜索するために奮闘する父親の描くNetflixオリジナルのルーマニアの映画。

小説

今月読んだ本は全部はずれなし。どれもこれも面白くて、仕事より本を読んでいたくなりました。

狩られる者たち アルネ・ダール/田口俊樹, 矢島真理

前作『時計仕掛けの歪んだ罠』を再読し、残酷な最後を思い出してからこの本を読み始めた。タイトルの「狩られる者たち」は元警察官のぺリエルと元公安警察モリーでしょうか。
解決したこともあったけれど、いよいよ複雑になってきた感じ。本を読んでいて「そういうこと?」と声をあげた。その後が気になるので、次も翻訳されますように。

スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ  ジョセフ・ノックス/池田 真紀子 訳

待ってました。マンチェスター市警 エイダン・ウェイツのシリーズ。今作で完結だったのか。
けれど、わたしは信じたい。きっと復活するに違いない。BBCかドラマ化した際にはぜひ日本で放送してほしい。

狼たちの城 アレックス・ベール/小津 薫 訳

第二次世界大戦の末期、ニュルンベルクユダヤ古書店イザークは、生き延びるために身分を偽ることに。葛藤しながらもゲシュタポの特別犯罪捜査官として女優殺人事件の捜査に臨む。本当の身元がバレないかとヒヤヒヤするも面白くて一気読み。続編も楽しみに。

鬼火 マイクル・コナリー古沢嘉通

ハリー・ボッシュとバラード、それにミッキー・ハラーも登場し、3つの事件が平行して描かれる。ボッシュ・シリーズからもう何作目?と数えられなくなっているけれど、ずっと面白い。すごいことです。

評決の代償 グレアム・ムーア/吉野弘人訳

誘拐殺人事件の判決は「無罪」だった。それから10年後、新たな証拠が見つかったということで、当時の陪審員がホテルに集まると、そこで殺人が起きてしまう。事件の真相にたどり着くことができるのか。面白い視点のミステリーでさくさく読めた。結末は意外なものだった。