misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

2022/3 海外ドラマ Netflix『ラスト・キングダム』シーズン5

3月までは在宅で仕事をしていたのですが、来月からは少しずつ出勤する機会も増えそうです。久しぶりの通勤電車に耐えられるか、少々心配です。

ラスト・キングダム シーズン5


ラスト・キングダム | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

シーズン1~3のあらすじと4の感想はここに書きました。
海外ドラマ Netflix『ラスト・キングダム / The Last Kingdom』シーズン1から3までのあらすじ、シーズン4感想 - misasa104の海外ドラマ日記

前シーズンが配信されたのが2020/4なので、それから約2年を経てファイナルシーズンがNetflixで配信されました。TLK(ラストキングダム)はもともとハイペースで物語が進むシリーズですが、今シーズンも例外ではありません。アクション、ロマンス、陰謀など、さまざまドラマがバランス良く構成されていて、見始めたらやめることができなくなりました。

上の写真の右端に写っているのはアゼルスタンです。彼はエドワード王の落とし子で、前シーズンではまだあどけない子どもでしたが、そこから10年(くらい?)経過した今、ウートレッドのもとで成長していました。自分の出自を理解していて、強く聡明な青年になりました。

子どもたちの成長に合わせて俳優を変えていますが、子ども以外は同じ俳優が演じているので、10年が経っているという設定でも、皆さん若い!これはいたしかたないですね。故アルフレッド王の妻エルスウィスを演じているエリザ・バターワースは21歳のときTLKに登場し、今シーズンでは27歳という若さ。娘のエセルフレド(マーシャ王国の女王)役のミリー・ブレイディと同じ年齢です。アルフレッド王の妻、娘、孫の3世代の女性が同じシーンを共有していますが、3人が同年代という。


さて、ウートレッドマーシアノーサンブリアの国境であるランコーンで仲間と暮らしており、ブリダの潜在的な帰還について心配しています。ブリダはアイスランドで娘ビベケを「予言者」とし、有志のデーン人たちを率いていました。彼女のウートレッドに対する憎しみは衰えるどころか、もはや彼女の生きる目的になっているようでした。

ブリダとウートレッドの歴史は長く、ブリダが一方的にウートレッドに裏切られたように思い込み、彼を恨む気持ちはある程度は理解できますが、かなり度を越しているように思います。

ブリダの目的地は、シグトリグル王とウートレッドの娘スティオラの砦です。その間、エセルヘルムは彼の血を引く柔和な孫が王位に就くことを確実にするためにエドワード王に対してあれこれと陰謀を企てます。

かなり早いペースで、政治的および個人的なストーリーが織り交ぜられて進みます。同時に多くのことが起こりますが、自然に受け入れられるようになっています。これは練られた脚本のお陰かもしれません。

サクソン人として生まれ、デーン人に育てられたウートレッドという一人の男性が、歴史的、政治的陰謀に巻き込まれ、長年にわたって戦ってきたわけで、彼と今までに擁護してきた人々との間には明確な絆があります。これは、彼がリーダーとしてのカリスマ性を持っていることと、愛する人を失う痛みを知っていること、人として信頼できることにあると思います。過去に親友ハリグを失ったときのぼろぼろになったウートレッドを思い出してください。

彼は生意気でときには傲慢な態度をとることもありますが、熟練した戦士であり続け、自分の行動によって周りの人々に与える影響を配慮することができる思慮深い男性に成長しました。


死んでいたと思っていたエルスウィスの登場も嬉しかったですが、イーディスが現れたときはパッと花が咲いたようでした。前シーズン、イーディスの登場はちょっと変わっていました。彼女はエセルフレドの夫の愛人として紹介され、兄はというとメルシャンの王位を奪う計画していました。彼女はそんな兄を見限り、その後ウートレッド側につき、エセルフレドを捕虜から解放し、ウートレッドの部下をヘステンから救出しました。

イーディスはフィナンとロマンスがあったようでしたが、彼とは別れ、この10年間は薬(ハーブ)のことを学んでいたことがわかります。エセルフレドの具合が悪くなったことで、彼女は呼ばれたのですが、そのことでウートレッドと再会することになります。(この流れはもしかして、続編の映画にも出演するかも?)

上にも書いたヘステンはウートレッドの敵でしたが、彼は寛容なところがあり、憎めない存在でもありました。そんなヘステンが今シーズンではウートレッドとチームを組むことに。これはちょっとした嬉しいサプライズでした。ヘステンの強力を得るための仲介役としてヒルドも登場します。

シリーズの終わりでヒルドがウートレッドに会わせるために連れていた少年は、ウートレッドの3番目の子どもですね。ウートレッドの2番目の妻は3人目の子どもの出産中に亡くなりました。その後、末の子がどうなったのかは言及されていなかったように思いますが、ヒルドが預かっていたのですね。実際にウートレッドと対面するシーンはありませんでしたが、二人がどんなだったかは想像に難くないでしょう?

今シーズンは今まで以上に感傷的なシーンが多く心が揺さぶられましたし、今までの伏線をすべて回収したかのような結末は、束の間幸せな気持ちにさせてくれました。映画「Seven Kings Must Die」は来年に観ることができるでしょうか。