『THE HOUR 裏切りのニュース』そして『スペクター』

『The Hour』はイギリスBBCが2011年に製作したテレビドラマで、KADOKAWAよりDVDがリリースされました。国内では未放送と思っていたのですが、ひかりTVで放送していたらしいです。いずれにしても英国ドラマがDVDになるのは嬉しいことです。シーズン2も続いて6月にリリースされる予定です。

先日、シーズン1をツタヤで見つけて早速借りてきました。DVDは3巻、全6話の構成になっています。舞台は1950年代のBBCスエズ危機ぼっ発という激動の世界情勢の中、新報道番組「The Hour」で活躍するジャーナリストが、ある殺人事件に隠された真実を追い求めるというサスペンス・ドラマです。BBCが舞台のドラマをBBCが撮っているんですね。

このドラマは3人のキャラクタがメインになっています。主人公はBBCの職員フレディ(ベン・ウィショー)、仕事に情熱を燃やし信念のままに行動します。番組のプロデューサーにフレディの親友で美しいベル(ロモーラ・ガライ)、MCにはヘクター(ドミニク・ウェスト)、テレビ映えするハンサムで育ちが良く、奥様はお金持ちという役どころです。

フレディとベルの友情の描き方が面白い。彼はベルのことをマニーペニー(007に登場するMI6のMの秘書、ボンドとお互い好意を持っているけれど一線は越えないという関係)と呼んでいるんですね。MI6が登場するスパイものとしてボンドを意識したものでしょうか。彼らは密接な関係なんですが、決して男女の間柄にはなりません(少なくともシーズン1では・・)。

主演のB.ウィショーは『007スカイフォール』のQ役が印象的でした。Qのときはあまり気づかなかったけれど、とにかく細いです。その華奢な身体でエネルギッシュなジャーナリストを熱演しています。登場回数は少ないけれど、アンドリュー・スコットも俳優役で出ています。センシティブな感じがよく出ています。そして娘を失った父親役のティム・ピゴット=スミス(Tim Pigott-Smith)の抑制のきいた演技は胸に迫るものがありました。

THE HOUR 裏切りのニュース DVD-BOX

THE HOUR 裏切りのニュース DVD-BOX

 

 

英国スパイものというと、もちろん『007』ですが、シリーズを重ねるたびにクォリティが高くなっているように思います。特に『スカイフォール』は素晴らしかった。オープニング・クレジットの映像も大好き、アデルの歌にマッチしたスタイリッシュな仕上がりが最高でした。これは否が応でも次回作に期待がかかります。

今冬(12/4公開)公開されるのは『スペクター』(Spectre)、ボンド役はもちろんダニエル・クレイグ、M役レイフ・ファインズ、Q役ベン・ウィショー、マニーペニー役ナオミ・ハリスの続投(ベストキャスティングじゃないでしょうか)が決まっています。アンドリュー・スコット、クリストフ・ヴァルツも出演します。

下はボンド24作目のタイトルとキャスト発表の映像です。最後に紺色のセーター姿で登場するダニエル・クレイグ、素敵です。

Bond24 Announcement - YouTube

クリストフ・ヴァルツというと『イングロリアス・バスターズ』とか『ジャンゴ』のイメージがあると思いますが、私が一番好きなのは『おとなのけんか』、曲者役者としての真骨頂を発揮した作品です。

また、レイフ・ファインズはハリポタのヴォルデモートが有名ですが、映画・舞台の双方で活躍する実力派俳優で、今もステキですけれど若い頃はめちゃめちゃハンサムでした。『レッド・ドラゴン』で見せた屈折した役も好きです。なんだか久々に『イングリッシュ・ペイシェント』を見たくなりました。