海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4まで

エミー賞の授賞式をAXNで見ていたのですが、今年は『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下GOT)が作品・助演男優(ピーター・ディンクレイジ)・監督・脚本賞に選ばれました。ファンタジーで作品賞というのは珍しいのだそうです。もともとSFをあまり見ない(とはいえ、最近はまま見てますが)私でも、このダークファンタジーのドラマにはすっかりまっています。テレビの枠を超えた重厚で濃密なセカイは大人こそ楽しめるものになっています。GOTのこと少し書きます。以下S4までのネタバレあります。

 

印象に残ったシーン

ネッドの最期

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とにかくショッキングでした。S1を見始めてからずっとネッドが主役と思っていたので。処刑のシーンで、自白を迫られ告白したときの麻痺したかのような顔が忘れられません。
処刑台の上から彼が見つめるその先には、娘のアリアがいました。ネッドの処刑は、スタークの子どもたちがこれから離散し過酷な運命を背負うことなる幕開けにもなりました。延いては、後に自ら「北の王」と名乗ったロブ・スタークのあの赤い結婚式へと繋がって行くことになります。そして、どんなに主要な人物であろうとも、GOTでは安全ではないことを示唆した最初のシーンでもありました。


ジェイミーとブライエニー

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捕虜から開放されたジェイミー・ラニスターは、キャトリンに忠誠を誓うブライエニーに連行されることに。彼は巧みな話術で相手を意のままに操ることに長けていましたが、ブライエニーには通用しませんでした。
道中の様々な出来事を通して、彼らの寛容性でお互いを理解し、意外にも二人は深い信頼関係で結ばれます。それはロマンチックな愛などではなく、むしろ男女を越えた同士のようでした。
自分の秘密を守るためには平気で子どもを殺めることも厭わなかった高貴な身分のジェイミー。囚われの身になったことで人間としての尊厳を奪われ、挙句の果てに自身のアイデンティティでもある剣を持つ手を失った彼は、ブライエニーとの関わりの中で次第に変わっていきました。「王殺し」となったいきさつを初めて明かす湯殿のシーンは、思いがけず彼に同情を寄せることになりました。また、そのあとに彼がブライエニーを救うためにした行動には驚かされました。


アリアとハウンド

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アリアはハウンドがそこで死ぬのを任せられました。彼は、確かに容赦のない恐ろしい男でした。でも思い出してみてください。彼の兄はハウンドに対して非常に残酷でした。想像を絶する酷い環境で育ったハウンドは、大きな身体を生かし戦士として殺意に満ちた生涯を送ることしか出来ませんでした。そんな彼であってもアリアに親切でした。
ブライエニーがアリアを母親に返すと言って突然現れたとき、彼が言ったことは本心でした。彼は不器用でしたが本気でアリアを守りたいと思っていたのです。けれどもアリアはまだほんの子どもで、最後まで彼を許すことはできませんでした。そんなアリアが彼を置いて立ち去るシーンは、なんともほろ苦い気持ちにさせられました。


GOTが好きな理由の1つに、登場するキャラクタが白黒ではないというのがあります。登場人物たちは、喪失や裏切りといった悲観、相当な痛みに対処しているだけの人間ともいえます。時代に翻弄される彼らのたどる運命に、わたしたちはときに泣き、ときに憤り、様々な感情を心にとどめることになります。

 

サプライズ(別のドラマで活躍している人を見つけた)

トム・ヴラシア(Tom Wlaschiha)

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鎖に繋がれて連行されているときにアリアに助けられた犯罪者ジャクェン・フ=ガー役の人、どこかで見たことあるような気がしていました。彼は、ヨーロッパの国境を越えた特捜チームの活躍を描く『クロッシング・ライン』のドイツ人刑事セバスチャンでした。特捜チームではハイテク担当のおたくっぽい役どころだったのでピンときませんでした。


マーク・ゲイティス(Mark Gatiss)

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カンバーバッチ主演『SHERLOCK』の兄マイクロフト・ホームズ役、また脚本家としても有名です。どこに登場していたと思いますか。ブレーヴォスの鉄の銀行で重役を務めるティコ・ネストリスを演じていました。

 

ロケーション

ロケ地が多いことで知られているGOT、旅行会社ローレンス・オブ・モロッコのサイトにGOTのロケーションが掲載されています。
A Map of Every Game of Thrones Filming Locati... - Lawrence of Morocco

スペイン・モロッコ・アイスランドクロアチアなど、盛りだくさんで見るだけでもため息ものです。写真を見ただけで、どの王国、どのシーンで使われたかわかりますか?

 

GOT俳優の最近の活躍ぶり

ターミネーター:ジェニシス』

最初、映画館でCMを見たときは気づきませんでした。サラ・コナーを演じているのはデナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラークでした。こちらのほうは地毛のブルネットで出演しています。同シリーズ「サラ・コナー・クロニクルズ」のサラは王妃サーセイ役のレナ・ヘディだったんですよね。


『シンデレラ』 

公開時、シンデレラ役のリリー・ジェームズは『ダウントン・アビー』で知っていたのですが、王子役の俳優は知らずスルーしていました。この王子こそ、ロブ役リチャード・マッデンだったんですね。今では彼ほど王子に相応しい人はいないと思っています。


『ポンペイ』

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ジョン・スノウ役キット・ハリントンが主演です。GOTで人気に火がついたNo1とも言えるのでは。この映画でもクールで無敵な役ですが、私がぜひ見たいのはドキュメンタリー・タッチのテレビ映画『7 Days in Hell』。アンディ・サムバーグ(今年のエミー賞の司会をしていた人です)との最長のテニス試合を撮ったもの。K・ハリントンがテニス選手ってすごくないですか?トレイラーを見ただけで大笑いしました。


『おやすみなさいを言いたくて』

おやすみなさいを言いたくて [DVD]

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もともと、様々な作品で活躍していたベテラン俳優、ジェイミー・ラニスター役のニコライ・コスター=ワルドー。この映画ではジュリエット・ビノシュ扮する戦場カメラマンの夫役です。GOTで捕虜になっていたので散髪はできず(と勝手に想像)、その姿は海洋学者という役柄が何と似合うこと。ストーリーはシリアスなんですけれど、主人公の自宅、散歩する海岸、J・ビノシュの着こなし、どれもが切り取って飾っておきたいくらい素敵でした。


『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』

GOD HELP THE GIRL
 

ポップでキュートな青春もの?見てないんですけれど、ファッションや音楽もおしゃれそうな映画です。主人公3人のうちキャシーを演じているのが、野人クラスターの娘で、ナイツウォッチのサム(あのぽっちゃりの彼です)に愛されるジリ役のハンナ・マレーです。


おつかれさま
次々にこの世を去っていった登場人物たち、主役級であっても容赦なく殺されてしまいました。その中で、予想外の時期、予想外の殺され方で壮絶な最期を迎えたジョフリー。最初から最後までぶれることなく、人間の心を失った悪人を演じきったジャック・グリーソンに賞賛と労いをおくりたいです。

 

と、いろいろ書いて長くなってしまいましたが、まだ書きたいこともあるんですよね。個人的に好きなキャラクタとか。今スタチャンでS5を見ていますが、これまた面白い展開になりそうです。