海外ドラマ Hulu『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6
実はシーズン5を見終わったとき、もう次を見るのはやめようと思っていたのですが、今年に入って気がかわり、ゲーム・オブ・スローンズ(以下GOT)の視聴をHuluで再開することにしました。
自分の中でGOT熱が冷めたと思っていたのですが、見始めたら、やっぱり面白くて、あっという間に見てしまいました。ただ、シーズン5から時間が空いていたので、途中でしばしば「あなた、どちらさま?」という状態に。登場人物が多いので思い出すのに一苦労です。以下ネタバレ含みます。
復活
まずは、これでしょうね。もうこのことについては、ほとんどの人が知っていると思うから、書いていいでしょう。
GOTでは過去、主役級の人物でも次々に殺されていきました。素敵!かっこいい!なんて思っているのも束の間、彼らはあっけなく逝ってしまうのです。そのたびに呆然とするのですが、そんな私も、シーズンを重ね、GOTのやり方にだいぶ慣れてきたところでした。
が、しかし、シーズン5の最後でジョン・スノーが殺されたときは、やはりショックでした。「マジか」とウチの子らが使うような台詞が飛び出したくらいですから(それがシーズン6の視聴をやめようかと思った原因の1つです)。
でもですよ、ジョン・スノーまで失ったら、スターク家はどうなってしまうのでしょう。やきもきしていたら、やっとエピソード2(2まで、待たねばならなかったんですよね)で、彼はばっちり息を吹き返しました。あー、安心しました。(ま、見る前からちらほらと噂は耳にしていたんですけれどもね)
それからもう一つ、これは私にとって何よりも嬉しかったことです。それはサンダー・クレゲイン(ハウンド)の復活でした。彼のことは、以前の記事にも書きましたけれど、ジョフリーの護衛をしていた最初の頃こそ、冷酷無比なイメージでしたが、その後、サンサやアリアに対してとった行動で、多くの視聴者が彼の生い立ちに同情し、彼を好きになりました(と思ってます)。
前シーズンでアリアがハウンドを見捨てたとき、私は彼女を非難したい気持ちになりましたが、こんなサプライズが待っていたとはー。嬉しい限りです。
チーム
女性でブライエニーが好き、という人は多いのではないでしょうか。何を隠そう、私もその一人です。何が素敵って、その心身の強さと一点の曇りもない忠誠心です。サンサとシオンが絶体絶命のときに現れたブライエニーに、私は実際、拍手喝采を送りましたよ。これでドリーム・チームの結成となったわけです。
ブライエニーといえば、ジェイミー・ラニスターの絡みが前シーズンに続き描かれていましたね。彼らの距離感がとてもいいです。今後、敵となって戦わなくてはならない状況になったとしても、二人の間にできた個人的な絆は壊れることはないのだろうと思います。
また、ブライエニーとトアマンド(髭がボーボーの野人)が、視線を交わしてイチャイチャしているシーンも良かったです。戦いで忙しく異性を意識する暇なんてなかったであろう二人がカップルになったら楽しいのにね、と思いますが、まぁ、無理でしょうか。
今シーズン、ティリオン・ラニスターは猛獣使い、もとい、ドラゴン使いになりました。彼が2匹のドラゴンを解放したとき、ファンは大喜びしたことでしょう。もちろん、私もです。
小さな身体で、国を渡り歩き、幾度となくピンチを乗り越えてきた彼は、誰よりも処世術に長けていると言っていいでしょう。それが今度の相手は人間ではなくドラゴンなんですから超人的です。そんなティリオンとデナーリス・ターガリエンがタッグを組めば、もう怖いものなしという気がします。次シーズンで大きく飛躍しそうなチームに間違いありません。
再会
ジョン・スノーとサンサとの再会シーンは、今シーズン最も感動的なシーンではなかったでしょうか。考えてみれば、スターク家の子どもたちは離散し、これまでに再会を果たしたことはありませんでした。かつて、スターク家次男のブランとジョン・スノーがニアミスしたことはありましたけれど。
今でこそ納得できますが、これまでだったら、誰がナイツ・ウォッチのジョン・スノーとサンサが再会できると思ったでしょうか。
そして、シオンと姉ヤーラの再会もありました。かつて、ラムジーに囚われていた弟シオンを救うために、遠征したヤーラでしたが、既に心身が崩壊していたシオンに拒絶されるという苦い過去がありました。なので、こちらの再会は諸手を挙げて喜ぶというものにはなりませんでした。
シオンは裏切り者の存在でしたが、その後彼が置かれた悲惨な境遇を考えると、その代償を払ったといえるのではないでしょうか。今後は精力的に姉をサポートしていってほしいです。
それと、今シーズンで最も個人的に驚いたのが、ベンジェン・スタークの登場です。彼はエダー・スタークの弟で、ナイツ・ウォッチの隊長でしたが、長いこと行方不明になっていました。ブランがホワイト・ウォーカーに追いかけられて危機一髪になったときに救ってくれたのが彼でした。
これはブランというよりは視聴者とベンジェンの再会といった方が正しいでしょう。シーズン1でちらっと登場して以来ですもの。今回も1シーンのみでしたが、今後、彼を慕っていたジョン・スノーと再会する日は来るのでしょうか?
嫌われキャラの顛末
これでもか、いうほどイヤなキャラだったボルトン家の落とし子ラムジー。あなたは、ジョフリーとラムジーのどちらが嫌いですか。この二人を夫に持ったサンサはつくづく運がないとしかいいようがありません。
私は、ジョフリーは姉弟の近親交配で生まれた子どもであることから、先天的に問題があったのでは?などと分析し、ラムジーの性格のゆがみは後天的(と勝手に推測)という点から、ラムジーの方が1枚も2枚も上手の嫌われキャラと思っています。
なので、サンサがラムジーに最終的にとった行為は残酷ではありましたけれど、これまでの仕打ちを考えると仕方がなかった(と言ってしまいましょう)かもしれません。
しかし、私は彼らよりも嫌いなキャラがいました。それはハイスパローです。彼は〈雀〉として知られる狂信家の指導者なんですが、もうこれは何というか、生理的にダメでした。彼が何を言っても、耳をふさぎたくなるから困ります。このおじいさん、自分が信じた神の元へ行けたのでしょうか。
それから(結構いますね)、こちらは嫌われキャラという枠組みがふさわしいかどうかわかりませんが、メリサンドル(紅の女)について。彼女はこれまでスタニスを翻弄してきました。前シーズンで最も悲痛だった、スタニスの娘シリーンが火あぶりにされるシーンは見るに堪えませんでした。メリサンドルを筆頭に、スタニスとその妻セリーヌにも激しい憤りを感じました。
シリーンを娘のように可愛がっていたダヴォス・シーワース(スタニスの元側近)は、彼女の身に降りかかった災難を知って、メリサンドルを責めましたね。よくぞ、気付いてくれました(少しだけ溜飲が下がりました)。そして、そのことを知ったジョン・スノーは、彼女に自分たちの前に二度と姿を現さないように告げるのです。えらい!
それにしても、今シーズン、紅の女の本当の姿には驚きました。まるでディズニーのアニメ映画に出てくる魔女のおばあさんのようではありませんか。よく撮れていました。
関連日記:
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4まで - misasa104の日記