misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

『犯罪心理捜査官セバスチャン』M・ヨート&H・ローセンフェルト

図書館の新着案内で『模倣犯』を見つけて予約を入れようとしたのですが、セバスチャン・シリーズの2作目と知り、まず1作目を読んでみようと手に取ったのがこの本です。

スェーデンを代表する脚本家の二人がタッグを組んで書いた作品というだけあって、主人公セバスチャン・ベリマンのキャラクタ設定が素晴らしい。彼はプロファイラーにして、エゴイスト、自信過剰で協調性ゼロ、そしてアドレナリンとセックス中毒で、同僚のウルスラに「社会性の面では崩壊しきっている人」と言わしめます。

事件そのものは凄惨でセンセーショナル、国家刑事警察の殺人捜査特別班へ救援要請が出され、4人の刑事が事件を担当することになります。そこにセバスチャンがひょんなこと(というか彼には別の目論見があったのですが)から参加することになります。私は途中で犯人の予想がついてしまって、それが当たってしまったのですが、そうであっても面白かったです。

電車の中で読みながら、破顔してどうにも止められなかったです。実際そばにいたらイヤだけど、自分と関係ないんだったら、セバスチャン、好きです。Dr.Houseと同じ感じですね。


このシリーズは本国でテレビになっているようで、下のような写真を発見しました。翻訳本の表紙に描かれたセバスチャンとは大違いで、かなり大きくてごっつい感じです。ある意味、原作に近い感じでしょうか。左端がリーダーのトルケルだと思うんですけれど、どちらかというと警部ハラルドソンっぽい感じがしませんか。

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セバスチャン役はロルフ・ラッセゴード(Rolf Lassgrd)、本国の『刑事ヴァランダー』の俳優さんです。私はケネス・ブラナー主演のBBC版しか見たことないのですが、日本でもAXNミステリーで『スウェーデン警察クルト・ヴァランダー』として放送されたようです。

 

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

 

 

犯罪心理捜査官セバスチャン 下 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 下 (創元推理文庫)