misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ ITV『刑事モース~オックスフォード事件簿~』Endeavour シーズン5 Epi3(Case20)

WOWOWで見ました。最近はモースを見るためだけのWOWOWになっています。なぜか2話ずつ公開されるので、段々と何シーズン目なのかわからなくなってきました。こちらのCase20『殺意を誘う列車』(Passenger)はシーズン5のエピソード3、続くエピソード4は今年2月にロンドン旅行に行ったときにテレビで放送されていたCase21『失われた英雄』(Colours)です。そのときは眠ってしまったんですが、やっと日本で見ることができました。

通常は1シーズンに4つのエピソードですが、このシーズンはエピソードが6まであるので、ちょうど中間のエピソードになります。オックスフォード市警は他の部署と統合されてテムズ・バレー警察になっています。モースが捜査中に名乗るときに言う「テムズ・バレー警察のモース巡査部長」が、まだピンときません。そのうち慣れるでしょう。

以下、ネタバレ含みます。
f:id:misasa104:20181111095202p:plain
Endeavour - Watch episodes - ITV Hub

このエピソードでは2つの事件が描かれます。駅の貨物操車場でトラック運転手が何者かに殺され、積み荷が奪われる事件と、女性の失踪事件です。トラック運転手の事件は強盗課と合同捜査をすることになり、新米の刑事巡査ジョージ・ファンシーがアサインされます。強盗課から来たDIボックスとDSドーソンは、この時代背景に程よくマッチするハラスメント・コンビになっています。

一方でモースは失踪事件を担当します。失踪したのブティックの店員、フランシス・ポーター。夫と妹が心配し警察に届け出ます。失踪したその日、フランシスは店の服や靴を借り、妻子あるドンという男と会っていたことがわかりました。

モースはフランシスが最後に目撃された場所から列車のルートをたどり、閉鎖された駅を見つけました。そして、もう使われていないプラットホームの倉庫で、フランシスの死体を発見します。死体の様子から、オックスフォード・メールの編集長フレーゼルは、4年前に起きたリンダ・グレシャムの殺人事件とのリンクを疑います。


フランシスが勤めていたAlice's Marmalade Catというサイケデリックな店や女性たちが身に付けているヒッピーファッションの雰囲気と、年代ものの列車が走るシーンはいかにも対照的でした。


今回のエピソードで最も印象的だったのは、ジョアンとモースの屋上シーンです。ジョアンは新しい住まいから見える尖塔の風景をモースに一目見せようと、フラットパーティに訪れた彼を屋上へ連れ出します。「この眺めに惹かれたの」と言うジョアン。彼はジョアンとは離れた場所から彼女とその背景を見ています。「そこじゃ見えないでしょう?こっちに来て」という言葉にモースは「君がこっちに来て」と返します。

その後、ジョアンに「会わせたい人がいるの」と言われたときのモースの表情。知り合いの女性をモースにセッティングしようとするその提案は、遠まわしではあるけれど決定的な拒絶ともいえます。モースは期待し続けているけれど、ジョアンはそれに応える気はなさそう。躊躇い、ショック、悲しみに蓋をして、礼儀正しく振舞おうとするショーン・エヴァンスの繊細な演技は素晴らしいですねー。モースはパーティに来たばかりなのに、仕事を理由にその場を立ち去ります。あぁ、モース、もうジョアンのことは放っておきましょうよ。

モースの想いは悲しい結果になりましたが、新米刑事ジョージとトルラブ巡査は温かい交流を深め、さわやかカップルになりそうです。

最終シーンではロバート・ケネディが暗殺されたというニュースがラジオで流れ、タイムスタンプが付きました。この年、1968年はマーティン・ルーサー・キングが暗殺された年でもありました。

www.youtube.com


海外ドラマ『新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』シーズン1
海外ドラマ『新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』シーズン2
海外ドラマ『新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』シーズン3