misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

映画『特捜部Q 檻の中の女』

ユッシ・エーズラ・オールスンのミステリー小説「特捜部Q」シリーズの第1作「檻の中の女」を、本国デンマークで映画化したものです。ずっと見たいと思ってここにも書いていたんですが、DVDになってやっと見ることができました。

テレビシリーズ『BRIDGE』の演出を担当したミカエル・ノルガードが監督を、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のニコライ・アーセルが脚本を担当しているんですね。それを知らずに見たのですが、映画に流れる空気感がまさにBRIDGEを連想させました。また、ミレニアムを感じさせるような映像があり、ドキッとしました。結末を知っているのに、ハラハラしどうしでした。

小説を少し端折り過ぎかとも思いましたが、映画の時間枠を考えるとコンパクトにまとまっていて、あっという間でした。小説を読みながら想像していたものが映像化されて3次元になり、期待を裏切らないだけでなく、期待以上の作品でした。


主人公カール役をニコライ・リー・コス、本家の『THE KILLING』のシーズン3で情報局捜査官役をしていました。昔サラ・ルンドとつきあっていたというような設定だったと思います。その作品でも渋かったですが、今回もはまり役です。アサド役はファレス・ファレス(覚えやすいですね)、ハンサム過ぎじゃないですか。今回は二人のキャラクター造形には時間をかけていませんが、次回作以降少しずつ明らかになってゆくのでしょうか。

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そしてそして、以前ここに、映画『ロイヤル・アフェア』の心を病んでいる国王役のミケル・ボー・フォルスガードが素晴らしいと書いたのですが、その彼が失踪者ミレーデ・ルンゴー(ソニア・リクター)の弟役をしていました。よりシャープになった感じです。一言も話しませんがその存在感は圧巻です。

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本国では2作目『キジ殺し』が公開済み、3作目『Pからのメッセージ』の製作も決まっているようで、早く見たいです。またニコライ・リー・コスとファレス・ファレス、どちらも出演しているトム・ハーディ主演『チャイルド44』が7月に公開予定なので、こちらも楽しみです。