『目隠し鬼の嘘』フェイ ケラーマン

久しぶりの「リナ&デッカーシリーズ」の最新作です。デッカーの娘シンディが刑事になった『新人警官の掟』が翻訳されたのが2012年、それ以来になります。そのシンディはもう結婚していたんですね。って、この作品の前に翻訳されなかった本が5作品もあるんだそうです。あとがきによるとこの本は2ndシーズンの幕開けで、次作は続けて翻訳されるとのこと。これはまた楽しみが増えました。

 

私は30年ほど前から、著者の夫ジョナサン・ケラーマンの「アレックス・デラウェア シリーズ」のファンでした。翻訳された本は全て揃えていました。J・ケラーマンは臨床心理学者なので、そのことが小説にも色濃く反映されており、主人公アレックスは小児臨床心理医という設定です。なかなか他にはないミステリーです。今読んでも面白いと思うのですが、本屋には置いていないかもー図書館で借りてみてください。

そのあと、奥様のフェイ・ケラーマンの著書も読むようになり、すぐに魅了されて好きになりました。デッカーとリナが出会ったころからずっと読んでいます。私がこれまで全く知らなかった敬虔なユダヤ教徒の生活を知ったのもこのシリーズです。そして作中で、リナが作る料理やお菓子がいつも美味しそうで、それも楽しみの1つになっています。

 

前置きが長くなりました。本書に戻ります。

大富豪の家で多重殺人が起きます。長男は瀕死、警備員は行方不明、広大な敷地と膨大な関係者。デッカーとそのチームは地道な捜査を続けるという、リアリティある警察小説になっていて楽しめます。読後感も清々しくて良かったです。

 

出版社も変わり、途中抜けたものの、シリーズの翻訳が再開して嬉しいです。次の作品も今から楽しみです。

目隠し鬼の嘘 上 (ハーパーBOOKS)

目隠し鬼の嘘 上 (ハーパーBOOKS)

 
目隠し鬼の嘘 下 (ハーパーBOOKS)

目隠し鬼の嘘 下 (ハーパーBOOKS)

 

1つだけ言わせてもらうと、邦題だけは納得いかないのですが、そんな風に感じるのは私だけでしょうか。ぜひ読んでみてください。シリーズの他の作品を読んでいなくても大丈夫です。