misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』シーズン17

ドラマ『Law&Order』はスピンオフを含め、ほとんど見ていたんですが、SVUだけは見ていませんでした。私が見始めたのはシーズン13くらいから。スピンオフを含め、シリーズが継続しているのは、SVUだけです(たぶん)。

シーズン17をFOXクラシックでベルト放送されていたのを見ていました。S13から見ていて、今回が最も面白かったという印象です。以下ネタバレ含みます。

 

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http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit

 

私は、スピンオフ含めて多々あるL&Oのファンですが、このSVUだけは、どちらかというとあまり注視していませんでした。録画をして見ているんですが、正直言えば、あまり集中もせず時間潰しのような感覚で見ていました(ひどいですね)。けれども今シーズンは、かなり集中して楽しみました。

途中追加されてきたメンバーもまとまってきたように感じますし、今シーズンに追加されたドッズの長男のマイク・ドッズも良かったです。親子ということで、ドッズと雰囲気が似ていて良いキャスティングでした。でも今シーズン限りなんですよね。気に入っていたのに残念です。

ロリンズは、今シーズンの撮影中はリアルに妊娠中だったんですね。なので、ショーの中でも妊娠したという設定になっていました。これは『クリミナル・マインド』のJJも同じように出演していました。こんな風に仕事を継続できるのはいいと思うし、同じ女性として応援したくなります。

しかし、私以上に応援満々の人がいました。妊娠中も、そして出産してからも、ロリンズを気遣うカリシ。子どもの父親でもないのに、優し過ぎでは?などと突っ込みながら見ていました。素敵です。

ロリンズ絡みのエピソードでは、ハンニバル・レクターとしてのグレゴリー・イェーツのストーリーが良かったです。刑務所での二人のシーンはクラリススターリングを連想させました。

リビアがまた(!)人質になったり、カリシやロリンズがおとり捜査をしたり、ドラマ的なエピソードが多かったですが、私が最も印象に残っているのが、エピソード15です。

ネット捜査で網にかかったのは予想外の人でした。コックス検事補の夫ハンクが児童ポルノにアクセスしていたことがわかります。長年連れ添った夫であり、子どもたちの父親であるハンクが犯罪者と知ったときの妻としてのジェシカ・フィリップスの演技が実に痛々しかったです。ハンク役は『レイ・ドノヴァン』でも、かなり個性的な役どころのジョッシュ・ペイズでした。

それから、もちろん最終エピソードも忘れられません。まさか、あんな形でマイク・ドッズと別れることになるとは思っていませんでした。悲しいエピソードでしたが、最期まで、マイクらしかったです。

最後の場面はオリビアとエド・タッカーがノアを挟んで散歩しているシーンでした。彼は内務監査部から別の部署へ移動するようです。そして彼らは3人でパリ旅行へ行くのでしょう。今後の二人の関係の展開が楽しみです。

それと、カリシはついに司法試験に合格しました。今後はどちらの道に進むのかとバーバがたずねるシーンがありました。カリシはこのまま刑事として捜査を続けるようです。

本国ではシーズン18が放送されています。日本でもじきに見れるでしょう。楽しみ。

 

映画『エクス・マキナ』

日本では公開されないのかと諦めていたのですが、無事にロードショーになりました。上映している劇場は少ないです。以下ネタバレ含みます。

 

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http://www.exmachina-movie.jp/

同作の主人公は、世界最大のインターネット会社「ブルーブック」でプログラマーとして働くケイレブ(ドーナル・グリーソン)。めったに姿を現さないCEOネイサン(オスカー・アイザック)が所有する人里離れた別荘に1週間滞在することになります。そこで、女性の姿をしたロボット「エヴァ」(アリシア・ヴィキャンデル)に搭載された人工知能のテストに協力することを求められるというお話しです。

 

ケイレブは社内のくじ引きに当たり、喜んで別荘に向かいますが、実際にはチューリング・テストをするための人員として、ネイサンによって注意深く選ばれています。アラン・チューリングの映画『イミテーション・ゲーム』がまだ記憶に新しいですね。

彼女(AI)が複雑な知性を示すかどうか見るために、ケイレブはセットされたわけです。彼を困難にさせる1番の要因となったのは、エヴァが美しく設計されているということです。確かに彼女は完璧なまでに美しく神秘的です。ケイレブとエヴァとのやりとり(駆け引き)はかなり興味深いです。

 

ぼさぼさのブルックリンスタイルのひげを生やしたネイサンは、通常は体を鍛えているか、ビールをがぶ飲みしているかしていて、その天才ぶりを隠ぺいしています。

彼の別荘はは金メッキした檻です。完璧に設計されていて、ケイレブが渡されたキーカードは、彼を部屋の半分から締め出しておくよう操作されます。

ネイサンはケイレブを歓迎し、一見心を開いているように見えます。しかし、より暗い何かが彼の表面下で泡立っています。アイザックは肉体主義と気味の悪い脅威をネイサンに与えます。

 

前にも書いたかもしれませんが、不思議な世界に迷い込んでしまう人はドーナル・グリーソンをおいて他にはいないでしょう。そう確信した映画でもありました。彼とオスカー・アイザックは、どちらもこの後『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演しています。そして、この映画とは全く異なるキャラクターを演じているんですよね。

 

参考Wiki
青色本・茶色本 - Wikipedia
チューリング・テスト - Wikipedia

 

海外ドラマ『クリミナル・マインド10 FBI行動分析課』

WOWOWのベルト放送を見ていました。クリミナル・マインドはもうシーズン10なんですね。2桁までいくとは思っていませんでした。こんなに長く続いたとは素晴らしいです。以下ネタバレ含みます。

 

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http://www.cbs.com/shows/criminal_minds/

今シーズンから、新しく配属されたのはケイト(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)。彼女はクリマイと同じCBS系列のドラマ『ゴースト』で主人公を演じていた人です。そのときはとても華奢なイメージだったんですが、久しぶりに見たら、かなり貫禄がついたようでした。実際、彼女は妊娠していたんですね。

ファースト・エピソードを通して彼女はタフで優秀な刑事ということがわかりました。が、BAUに入るには、もっと専門知識が必要なのかと思っていました。とはいえ、ホッチの面接に受かればOKなのでしょう。

彼女はすぐに他のメンバーに溶け込んだようでした。BAUのメンバーになったからといって、急に心理学や犯罪学の権威のようにはならず、自然体で捜査に参加していたのが好印象でした。

 

事件そのものは、あまり記憶に残るようなものはなかったんですけれど、今シーズンは誘拐が多かったような気がします。ドラマ『FBI失踪者を追え』(これもCBS)かと思ってしまったくらいです。また、テロ犯罪のような事件を担当したときには、BAUの守備範囲の広さ(とも言います)に驚かされました。

特筆するとしたら、ギデオンが亡くなるエピソードでしょうか。といっても、マンディ・パティンキンは登場するはずもなく、ロッシとギデオンの若かりし日のフラッシュ・バックのシーンがあっただけなんですが。ロッシの若いときが、少々イケメン過ぎです。そして、パティンキンはこの放送を見ていない方に一票。

それから、クリマイのスピンオフ『Beyond Borders』とコラボするエピソードもありました。このへんは『特命捜査班レッドセル』と同じで、まずは本家にご挨拶がてら、登場するという感じでしょうか。

 

フィナーレのメインは、今シーズンだけでいなくなるラヴ・ヒューイットです。彼女の姪メグに焦点が当たります。ここにくるまで2,3の伏線がありました。扇情的な流れでしたが、私にはうまく働きませんでした。

捜査官であるケイトは常日頃から、危険にさらされたときの対処をメグに言い聞かせていたという設定です。そんな彼女の教訓が功を奏し、メグは無事に逃げ延びることができます。が、それ以前に「ネット上のウソ」や「知らない人のクルマには乗らない」という基本事項は教えなかったのか、突っ込みを入れたくなります。

クリマイは、リアルな犯罪ドラマですが、ガルシアのハッキングだけはSFだなと思って見ています。電源さえ入れればどんなPCでもリモート接続できるし、あらゆるデータベースに簡単にアクセスできてしまうんですもの。キャラクタとしては、好きですけれど。

 

ネガティブな感想も書いてしまいましたが、私はれっきとしたクリマイ・ファンなので、期待度が高いのだと思います。最後にJJの妊娠(リアルで)もわかりましたし、次シーズンでは重要なメンバーについてのスポイラーアラートも聞いてしまっています。どうなるんでしょう?なんとこの秋にWOWOWで放送予定です。

  

関連日記:
海外ドラマ『クリミナル・マインド9 FBI行動分析課』
海外ドラマ『クリミナル・マインド8 FBI行動分析課』

ナショナル・シアター・ライヴ『ハムレット』

ナショナル・シアター・ライヴ(NTL)をずっと見たいと思っていました。Bunkamura ル・シネマ(渋谷)でカンバーバッチ主演の『ハムレット』をアンコール上映したのを機に、やっと観ることが出来ました。

NTLでは、イギリスの国立劇場ロイヤル・ナショナル・シアターが名舞台をデジタルシネマ化し、世界各国の映画館で上映しています。今回観た『ハムレット』は、2015年8~10月にロンドンで上演され、ベネディクト・カンバーバッチが主演したことで大きな話題(確か、チケットを取るのも大変だったと記憶してます)となりました。

もちろん、本来は劇場で見たいところです。その方が臨場感をより楽しめるでしょう。けれども、映画のメリットもあります。まず日本で鑑賞できるのが一番ですが、字幕はありますし、役者のアップも見れるので、彼らの細かな感情表現を見ることができます。

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http://www.ntlive.jp/

わたしは、NTLもシェイクスピアも初めてで、ハムレットがどういうストーリーなのかも知らずに鑑賞しました。シェイクピアということで、古めかしい難解なストーリーかもしれないと思い、昼寝をし体力を温存して行ったんですけれど、そんな心配は無用でした。3.5時間(途中20分の休憩あり)全く飽くことなく楽しめました。

まず感激したのが、その舞台セットの素晴らしさ。劇場だと舞台を変えるときが大変だと思うのですが、それも様々な工夫をしていました。後半からは奥行きを感じられる立体的な空間が演出されていました。

主演のカンバーバッチは、水を得た魚のように生き生きとしていました。舞台で映える人ですね。彼の良さを引き出すような脚本だったのかもしれません。

俳優たちの軽い身のこなしも驚きました。階段を下りるシーン1つをとっても、滑るように駆け降ります。あんなに運動しながら、台詞を言うのは、並大抵ではないように思います。

それから、いろんな意味でのミックスアップ。まず、衣装なんですが、時代衣装の人もいれば、現代風の人も。ハムレットの親友ホレイショは、現代の若者風で、普通のカジュアルウェアにバッグパック、首にも腕にもタトゥがありました(劇場では見えないかも)。小道具もしかりです。

また、ハムレットの恋人オフィーリアの兄レアティーズ役は黒人の俳優が演じています。今年のトニー賞で最多受賞した『ハミルトン』も、実在する白人の登場人物を黒人やラテン系の俳優が演じていて話題になりました。私はこのレアディーズがとても良かったです。

今、考えてみると、台詞も、時代を感じるものがあると思うと、現代らしいものもありました。一見統一感がなくバラバラになりそうなものを1つに融合させたこのハムレットは、スタンダードではないかもしれなけれど、私にとっては魅力的でした。

おじいさんたちも元気で可愛らしくて、素敵でした。女性キャストも負けていません。オフィーリアもハムレットの母親も、そのパフォーマンスは素晴らしかったです。

また、機会を見つけて観にいこうと思います。

 

海外ドラマ『THE BRIDGE/ブリッジ』シーズン3

ついに日本に上陸しました。シーズン2が終わったあとは、次シーズンができるとは思っていませんでした。主役のうちの一人が収監されてしまったからなんですが。

新シーズンの放送が始まってから、毎週楽しみにして見ていました。以下ネタバレ含みます。

 

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http://www.svt.se/bron/

マーティンの存在感は大きかったですが、エピソードを重ねると、徐々に新しくパートナーとなったヘンリークに慣れてきました。彼は美しい妻と娘たちと暮らしているようでしたが、実際には彼女たちは数年前に姿を消しており、彼はその苦しみに喘いでいました。

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今シーズンは、絵画を模倣した気味の悪い「創造的な」連続殺人を捜査することになります。最初に同性愛者の活動家が容疑者として浮かび上がります。しかし、サーガのボスで父親代わりのハンスが殺人者によって誘拐されると、事件はより複雑になります。

生命維持装置のスイッチが切られるまで、彼はかろうじて生き、昏睡状態は長く続きます。サーガは折を見ては病院を訪れ、ハンスのベッドの横で(意識のない)彼に一方的に話しをしてしました。現在の彼女のボスは女性で、サーガの奇抜さを理解しません。

 

このドラマの核となるサーガは、他の人とは違う世界観を持ち、独特な口調で話し、時に理解しがたい言動をとります。そんな彼女をヘンリークは理解し受け入れます。ヘンリークはサーガと寝るだけでなく、(個人的な)未解決事件について助言を得たいと思うほど、彼女の刑事としての直感や技術を信用します。

サーガとヘンリークのリレーションシップがすごく良いです。マーティンもハンスもいなくなり、どうしようかと思っていたのですが、ホッとしました。

 

サーガには事件とは別のイベントがありました。サーガの中毒ママが、20年ぶりに彼女の前に現れます。そのことで、彼女がやっと手に入れた平穏はぐらつき始めます。サーガの母が突然死んだとき、それはさらに悪化しました。そして、サーガは母を殺した容疑者になってしまいます。 

今シーズンで追っていた事件は解決しましたが、母親の死については、謎のままドラマは終了しました。次シーズンがあれば(あってほしい)、そのあたりの謎も解明されるかもしれません。

 

海外ドラマ Netflix 『ラスト・キングダム/The Last Kingdom』

Netflixで新しいドラマを探していてうろついているとき、『ラスト・キングダム』の冒頭シーンで、懐かしい人を見つけたような気がしました。それで、声をきいたら、すぐにわかりました。その人はマシュー・マクファディン(『リッパー・ストリート』のエドムンド警部補)です。それで嬉しくなってこのドラマを見ることに。

そして、私は(娘も)すっかりこのドラマにはまってしまいました。少々血なまぐさいですが、キャスト陣もストーリーも魅力的で毎日(といっても全部で8エピソードですが)見ていました。以下ネタバレ含みます。 

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http://www.bbcamerica.com/shows/the-last-kingdom

このドラマを簡単に言ってしまうと、ファンタジー要素を除いた『ゲーム・オブ・スローンズ』(GOT)と『ヴァイキング~海の覇者たち』を足したような感じです。原作はバーナード・コーンウェルの歴史小説で、主人公こそ架空の人物ですが、彼の目を通した物語は史実がベースになっているよう。

 

さて、私のお目当ての人物ですが、一見主要な人物のように思えたキャラクターの終焉はあまりに早かったです。なんとなく想像はついていたんですけれどね。マクファディンは、サクソンの豪族で主人公ウートレッドの父親として、またルトガー・ハウアー(『ブレード・ランナー』)はヴァイキングの長老として、短いけれど印象に残る役割で登場します。

 

ショーは、866年にノーサンブリアの中世の王国で始まります。冒頭、デーン(デンマーク)人たち(ヴァイキング)の来襲で、ウートレッドの父親(つまりマクファデイン)が殺されてしまいます。

まだほんの子どもだったウートレッドは親の仇を取ろうとしますが、デーン人のアール・ラグナルに捕らわれます。意外なことにラグナルはその勇敢な子どもを養子に迎え、結果、ウートレッドはデーン人として育つことになります。

そして、ウートレッドは強い若い戦士(アレクサンダー・ドレイマン)に成長します。GOTと比較されてしまうのは、時代背景ばかりでなく、ドレイマンの雰囲気がジョン・スノウと似ているせいかもしれません。

彼を育てた異教徒の家族が、信仰深いサクソン人によって殺されると、彼はしばらくフリーエージェントになります。彼が帰するところは、生まれなのか、育ちなのか、、その両側が描かれます。そしてどちらにも正と負があることを知ります。

  

#少し気になったのですけれど、後半から日本語字幕の登場人物名が変わります。ラグナルがラグナー、アバがアッバ、ベオカがベオッカというように。前半と後半では翻訳者が異なるんですかね。

#ドラマ『ヴァイキング』のシーズン2の放送はまだでしょうか。本国ではシーズン5の更新も決まったというのに国内ではシーズン1のみ放送です(今のところ)。
ヴァイキング〜海の覇者たち〜 || ヒストリーチャンネル
ヒストリーチャンネルでは、この夏の推しドラマとして『新ルーツ』が紹介されています。1977年に放送されたドラマのリメイクで、ものすごい高視聴率の番組でした。もちろん見るつもりです。
ROOTS/ルーツ | 日本・世界の歴史&エンタメ ヒストリーチャンネル - THE HISTORY CHANNEL JAPAN

#GOTの最新シーズンも気になります。スタチャンからWOWOWに切り替えしてしまったので、見れるのは当分先になるでしょうか。ファンタジー満載だとちょっと辛いかも。

 

関連日記:
海外ドラマ『リッパー・ストリート』シーズン3まで
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4まで

映画『サウスポー』

劇場のCMを見て、ほぼあらすじがわかってしまったのですが、主演のジェイク・ギレンホールが見たくて映画館へ足を運びました。ガリガリでギョロ目の『ナイトクローラー』よりあとの作品というのが信じられないくらい、驚異の肉体改造で筋骨隆々の姿になっていました。以下、ネタバレ含みます。

  

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http://southpaw-movie.jp/

ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、怒りをエネルギーに替え相手を倒すという過激なスタイルを持つ無敗のボクサーです。その彼の怒りが発端となり、最愛の妻(レイチェル・マクアダムス)を亡くしてしまいます。

生きる気力をなくした彼は世界チャンピオンの座から転落し、一人娘とも離れ離れに。全てを失ったビリーはアマチュアボクサーのトレーナー、ティック(フォレスト・ウィテカー)の協力を得て、栄光と娘の信頼を取り返すため再起を目指します。

 

はい、確かに、結構ベタなお話しではあります。これは、復活劇(『ロッキー』のような)で、親子の絆(『チャンプ』のような)を描いたボクシングの話しです。けれども2時間強の上映中、強力なキャストのおかげで、まったく飽くことはありませんでした。

そればかりか、強いけれど不器用過ぎる父親ビリーに、そして混乱し動揺する娘レイラに涙が止まりませんでした。娘役のウーナ・ローレンス(少女のころのダイアン・レインに似ていると思いませんか)のパフォーマンスは驚くべきものでした。

ラストには、予定調和であるけれども、カタルシスを感じられます。おすすめです。

 

ティック役にはまっていたフォレスト・ウィテカーが主演した『バード』という映画をご存じの方はいらっしゃるでしょうか。私は1989年に公開されたこの映画のファンで、レーザーディスクを購入して何度も見ました。

ジャズサックス奏者チャーリー・パーカー(愛称がバード)の音楽と生涯を描いた伝記作品で、ジャズ・ファンとして知られるクリント・イーストウッドが監督をしています。 久しぶりに、また見たくなりました。

バード [DVD]

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関連日記:
映画『ナイトクローラー』