misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

海外ドラマ 『ヒューマンズ』シーズン3 ファイナル

Huluでシーズン3を見ていました。最近まで、シーズン4へ続くものだと思い込んでいましたが、どこかのサイトでこのシーズンで終了だと知り驚きました。まぁ、最終話を思い起こせば、それも納得ですかねー。それにしても、今シーズンは感傷的なシーンが多く、何度も泣いてしまいました。

以下ネタバレ含みます。
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シーズン2のフィナーレではシンスの意識を解き放つという大胆な試みで終了しました。そして続く今シーズンは、シーズン2から1年後という設定です。
シンスが目覚めた結果として数万人が亡くなり、イギリスは分断していました。そして、分裂はホーキンス家も。ローラがシンスの権利のために闘う日々を送る一方で、夫ジョーは家族と別居し、シンスフリーのコミュニティに引っ越していました。長女ミアは自分の書いたプログラムによって、多くの人が亡くなったことに心を痛めています。


①カレンとサム
カレンは同じシンスの「息子」サムと、シンスフリーの地区に住み、人間として生きていこうとします。サムは人間としてのふるまいを学び、普通の学校に通っています。サムがあまりにも可愛いので、彼が画面に登場するだけで癒されますねー。
シンスを避けて移り住んだ町で、カレンとサムを見つけたジョーは最初こそ驚きますが、彼らを支援する側にまわります。ジョーがサムを可愛がり、ゴルフや絵を教える様子は微笑ましいものでした。ある日、コミュニティの中でサムがシンスだとばれそうになると、カレンはサムを逃がし自分がシンスなのだと白状します。そして、シンスを憎む人間の攻撃の的となってしまいます。

②アナトール
いつもマックスに寄り添い、親切で優しかったアナトールが、まさかの悪役だった、、という展開に。彼がシンスの創作者(つまりレオの父親)を崇拝していたから?だからってどうして?

③スタンリー
意識を持たないロボット、オレンジ・アイのスタンリーは、実はグリーン・アイだったことがわかりました。これまた驚きました。今まで、自分の意識を封印し、ローラに仕えてきたんですね。スタンリーは逞しく強く、見た目は立派な大人なんですが、意識はまだ成熟しておらず、純粋な子どものよう。何が正しいのか、誰を支持すべきなのか、彼はラベリングを行い、深層学習しているようでした。

④ローラ
今シーズン、最も印象的だったのは、ローラがシンスのサムと見知らぬ人間との間で選択を余儀なくされた第6話のシーンでした。これはアナトールががスタンリーを自分の側につけるために仕掛けたことでした。ローラはもちろん、それを理解していましたが、そうであっても見知らぬ人を犠牲にすることはできませんでした。
シチュエーションは異なるけれども、私は30年以上も前に見た映画『ソフィーの選択』を思い出してしまいました。ソフィーのほうがはるかに残酷ですけれども。

⑤そしてミア
ミアはシンスの権利を擁護するために、一人で抗議行動をとっていました。それは静かで暴力とは無縁ものでした。そんなミアを応援する人も増えてきました。すべてはうまく行く、これでグリーン・アイのシンスと人間は歩み寄れる、と思えました。しかし、シンスに偏見を持つグループが、グリーン・アイの隔離エリアを襲います。そこで、ミアは怪我をした人間に手を差し伸べようとして凶悪犯に殺されてしまいます。それはテレビでライブ放送されていたこともあり、まるでシンスのための殉教者のようでした。実際、彼女の死は多くの人の心を動かしたに違いありません。

⑥ニスカ
今シーズンは単独行動が多かったニスカですが、最後の最後でより高い存在へと進化したようでした。オディが生まれ変わって再登場したのはちょっとしたサプライズでしたねー。ニスカを中心に新たなシンスの時代が切り開かれるかと思っていましたが、これでおしまいとはさみしいです。
マティが人間とシンスのハイブリッドの子どもを産むのも見てみたかったのに。

海外ドラマ 『ライン・オブ・デューティ/Line of Duty 』シーズン5

英国でシーズン5が放送されていたのは知っていたんですが、思いのほか早くNetflixで見ることができました。2年ぶり?面白かったです。
以下ネタバレ含みます。

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BBC One - Line of Duty, Series 5, Episode 1
ライン・オブ・デューティ | Netflix (ネットフリックス)


私は前回の日記で以下のように書きました。
ヒルトンがいなくなった今、無事に産休から復帰してほしいです。
はい、マニートはシーズン5に戻ってきましたね。おー!と喜んでいたのも束の間、その後マニートに起きた悲劇は予想外でした、あぁ。

今シーズンのメインテーマはやはり「H」は誰か、、ですね。「H=ヘイスティングス警視」と視聴者をミスリードさせておいて、実はこの人だった、という展開になるんだろうなぁと思って見ていました。物語の着地点がどうなるのかが気になりました。そして迎えた最終話。ほとんどがインタビュールームでの攻防戦に費やされ、これぞLODと、見ごたえありました。集中するあまり少々疲れましたが。
今シーズン、AC-3の長、パトリシア・カーマイケルにアンナ・マックスウェル・マーティンをキャスティングしたのはさっすがーとニンマリ。リアリティーが感じられるはまり役だったと思います。AC-3はシーズン3にも登場しますが、そのときの長はカーマイケルではなかったですね。


①コットンの死に際のメッセージ
ヘイスティングスへの長く厳しい尋問の後、AC-12のスティーブ・アーノットは、ドットのダイイング・ビデオを見て、これまで見逃していた「何か」に気づきます。彼が手をトントンとしているのは、実はモールス信号だったのでは?⇒トン・トン・トン・トン=H、つまり彼がケイトの問いにHと答えたのは4を指していたのではないか、イニシャルじゃなかった、手がかりを伝えようとしていたんだ、ってことになります。
そういうことだったの?って、これはかなりこじつけ感がありますねー。4人を示したかったら、指を4本立てれば良かっただけと思うのですが。ということでキャディは4人、ドット、ヒルトン、ジルの3人が明らかになった今、あと一人が残っているというのです。でも、これで4人目のキャディは「H」でなくてもよくなったので、対象は増えたんでしょうか。少なくとも今までに登場した人だと思うんですけれど。

ヘイスティングスに対する伏線回収
AC-12の長ヘイスティングスは今シーズン、問題行動が多かったです。彼はスティーブと潜入捜査官コーベットが連絡を取り合っていると知るや否や自分のノートPCを業者に持ち込み破棄します。後にそのことをAC-3に問い詰められると、ポルノの閲覧を隠すためだったというのです。どうも彼の弁明は説得力がないようでした。このことについては今後も言及はなしでしょうか。
また、ヘイスティングスは一人でブラックソーン刑務所を訪れ、組織的な犯罪グループ(以下OCG)のリー・バンクスと面会します。バンクスは最初こそ、ヘイスティングスと会うことを拒絶しますが、ヘイスティングスが一言二言声をかけると、バンクスは面会を許容します。そこで、二人が何を話し合ったのかは謎のままです。いずれは明らかになるかもしれません。
覆面捜査官コーベットとOCGのマックイーンは「H」とチャットで連絡を取り合っていました。オンラインで「H」のふりをしたヘイスティングスが書いた単語「definately」のスペルミスは、まさに「H」と同じだったことがわかります。「H」のミスを踏襲したというヘイスティングス。これは本当でしょうか。本当なら素晴らしいけれど。

③癖が強いジル・ビグロー
見るたびに「この人何なの?」と思っていました。ヘイスティングスに近寄りアプローチしていたと思っていたら、次に会ったときには早期退職をすすめたりと謎の言動が多かったジル。その背景には彼女の思惑が隠れていたというわけですね。
そのことを知ったとき、ヘイスティングスの口から飛び出したのは「なぜそんなことを?」、、衝撃だったことでしょう。それに対し、ビグローは特に悪びれる様子もなく「複雑なのよ」と。「時間はあるわ」(だから説明しなさい)と言うカーマイケルに「そうでもないの」とジルが答えたときのスティーブとケイト動きは早かったですね。私は彼らの「!」が見えた気がしました。実際にはコットンのときのようにはならなかったのですが。

④覆面捜査官ジョン・コーベット
彼は母親のために正義を働いているつもりだったことがわかりました。コーベットはビグローに操られた犠牲者でもありましたが、懸命になりすぎて一線を越えてしまいます。
彼を操作し、暴走するのをただ黙って見ていたビグロー。人はそんなにも残酷になれるものでしょうか。

⑤スティーブとケイトの今後
前シーズンで大けがを負ったスティーブ。背中の痛みは今もなお彼を悩ませているようでした。今後、クスリに依存しないか、女性と交流できるのか心配です。
ケイトはといえば、多忙な仕事が原因で家族との関係が崩れていきそうで、それも気がかりです。

⑥次回も登場するでしょうね>ライアン
シーズン1に登場したライアンは、まだあどけない少年でしたが、その暴力性は突出していました。もう少し身体が大きかったら、スティーブの指は切り取られていたかもしれません。その子が今シーズン、戻ってきたというわけです。
そして、OCGは大人になったライアンを警察に入れようしています。警察学校の面接で、ライアンは「自分が非行少年だった頃、警官バナジーに出会ったことで(更生し)警察に入ることを決意した」と言っています。たしかにバナジーはシーズン1に登場しています。次シーズンにライアンは登場すると想像していますが、バナジーも再登場するでしょうか。

シーズン6が観れるのは来年の春くらい?首を長くして待ちたいと思います。LOD、最高です!

海外ドラマ『刑事ジョン・ルーサー』シーズン5

AXNミステリーで見ました。シーズン4からもう3年以上が経っているので、シーズン5があるとは思っていませんでした。ファースト・シーズンは2010年で、もうかれこれ10年が経とうとしています。

以下、ネタバレ含みます。
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刑事ジョン・ルーサー | AXNミステリー

心臓外科医のレイクは何年もの間、虐待を受け、それが原因で精神にダメージを受けてきました。妻で精神科医のヴィヴィアンは夫の犯罪を知りながら、尻拭いに奔走します。しかし、レイクは倒錯した無慈悲な殺害を止めることができません。

ルーサーは新しい相棒キャサリン・ハリデーと共に捜査に乗り出します。DSハリデーは、頭の回転が良く、勘が働き、不在がちなボスに代わって仕事を進めることができる優秀な捜査官です。

一方、S4から継続して登場するのは、ジョージ・コーネリアス。ジョージの息子が誘拐されると、彼は宿敵であるルーサーの仕業であると確信し、拉致します。彼は007よろしく、その場から逃れますが、真の誘拐犯が誰なのかはすぐに知ることになります。


アリス・モーガン(Ruth Wilson)
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13歳でオックスフォード大学進学、18歳で天文物理学の博士号を取得した才女で、カリスマ的、予測不可能なサイコパス。アリスはジョンに出会い、彼に特別な興味を寄せるようになります。以後、アリスはルーサーに対し、異常なまでに執着するようになります。S1の頃、アリスはジョンに言っていました。「私は世界の誰よりもあなたを裏切らない」。

アリスがいつでも彼のために犠牲を払うつもりでいることに、ジョンは気づいていました。そして実際、彼はアリスを頼り、結果的に彼女を危険にさらしたことも一度ではありませんでした。

アリスはジョンと一緒に海外に行くことを望み計画していましたが、ルーサーは拒否します。アリスがどれほど懸命に誘惑しようとしても、彼は(S2でジャスティンを刑事に戻したら警察を辞めると言っていたにも関わらず)犯罪者がいる限りロンドンから離れることができません。

今シーズンのフラッシュバック・シーンで明らかになったのはS3のあと?二人はロマンチックな関係を持ったことがあったということです。しかし、二人の関係は一度きりだったのかもしれません。なぜなら、非常に高いIQを持つアリスですが、ことEQとなると悲しいくらいに貧弱なので、ジョンであっても彼女を相手にするのは困難であっただろうと思うからです。結局のところ、アリスはソシオパスです。

その後、アリスはギャングのジョージ・コーネリアスとビジネスをすることに決めたようでした。今シーズン、アリスはジョージに復讐することに躍起になっていました。そして、ジョンと久しぶりに再会したアリスは、彼の仕事上の新パートナー、DSハリディに対しあからさまに嫉妬するようになります。ハリデイ個人に対してというよりも、相変わらず仕事に没頭するルーサーと共に仕事ができることに対してだったように思います。


ベニー・シルバー(Michael Smiley)
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ITの専門家として、ルーサーの部署に呼ばれてから、ずっと彼の友人として同僚として、なくてはならない存在でした。

このシリーズの常といえば、メイン(仕事)とサブ(私生活)の事件が同時進行し、それをルーサーが解決してゆくというところなんですけれども、職務をはるかに超えるサブ案件についても、手助けをしてきたのがベニーでした。

彼はこれまで、現場に出たことはほとんどありませんでしたが、ジョンへのエサとしてコーネリアスの一味に拉致されてしまいます。ルーサーはアリスと共にベニーを救い出すと、アリスとベニーを隠れ家に残し、自分は現在追っている事件の捜査に向かいます。ルーサー不在時にジョージが寄越したヒットマンが現れると、ベニーはマークを庇い、自ら犠牲になってしまいます。あぁぁ。


マーク・ノース(Paul McGann)
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マークはルーサーの元妻ゾーイの恋人でした。人権弁護士のマークとルーサーは正反対で、ゾーイの愛情を競い合い、お互いを憎みました。

S1の終わりにゾーイがルーサーの同僚イアン・リードによって誤って殺害されると、マークとルーサーは同じ悲しみを抱えた者同士として歩み寄ります。ルーサーはマークとアリスの協力を経て、リードを逮捕しようとしますが、彼らの見ている前でアリスはイアンを殺してしまいます。

S2で、ある少女ジェニーを匿うために使ったのはマークの家でした。突然ジョンが現れて少女を預けられたマーク。マークとジェニーはおしゃべりをし、彼はゾーイが死んだこと、彼女と結婚しようとしていたことを打ち明けます。ジェニーはマークに、父親が売春婦を殺害したこと、ルーサーに捕まり、その後刑務所で自殺したことを伝えます。

逃げないように拘束されているジェニーのそばに座って本を読んでいるマーク。見知らぬ同士が本音を語り合うシーンは、束の間だけれど、厳しい現実を忘れられそうな気がしました。

そして、今シーズン、ルーサーがアリスとベニーをコーネリアスから守るために使った安全な家は、やはりマークの自宅でした。ここでまたマークを見れるのは嬉しいことです。


マーティン・シェンク警視(Dermot Crowley)

S1では、監察担当としてルーサーの調査を行い、S2から凶悪な連続殺人犯を追う捜査チームを率いたシェンク警視。彼は、その捜査チームにルーサーを引き入れるために「必死に戦った、汚い手も使った」らしい。

S5の最後、ルーサーはシェンクによって逮捕されます。ルーサーのツイードコートを脱がせ、手錠の上にそれをかけたシェンクは悲しそうでした。けれども、ジョンにかけられた嫌疑はいずれ晴れることでしょう。


ルーサーがコーネリアスについて真実を語ってくれなかったこと、自分よりも仕事を優先させたことで、アリスは誰にも止められないほど、まさに怒り狂っていました。そうであっても、ジョンを殺すことはできませんでした。ルーサーが亡くなった妻をいつまでも愛したように、アリスは死ぬことで、ジョンに再び愛されることを望んだのでしょうか。

それとも、自分のことを十分に気にかけてくれなかったジョンに対する罰だったのでしょうか。もしかしたら、ジョンが逮捕されることを見越して、彼ではなくすべては自分がやったことだとわからせるためにしかけたことなのでしょうか。

今回のアリスの最期のシーンは、まさにファーストシーズンのオープニングを思い出すものでした。それだけで、このシリーズも遂におしまいなのではと、思ってしまいます。もし次があるのなら、3年も待たせないでほしいです。とはいえ、ルーサーの相棒になる命知らずの人はいるのでしょうか。

海外ドラマ『刑事カーディナル』 S1, S2

スパドラで、放送していたカナダのサスペンスドラマ・シリーズです。帯番組を久々に楽しんで見ていました。シーズン1とシーズン2が連続で放送されたのも良かったです。

原作はカナダ人作家ジャイルズ・ブラント(Giles Blunt)の小説なんだそう。調べてみると、S1の原作「悲しみの四十語」は邦訳されていました。制作は『オーファン・ブラック』のオーブリー・ニーロン。これは期待できそうでしょう?主役カーディナル役はビリー・キャンベル(Billy Campbell)で、カナダ人俳優と思っていたら、彼は『THE KILLING』にも出演していた米国の俳優でした。一方カーディナルとコンビを組むデローナ役のカリーヌ・ヴァナッス(Karine Vanasse)はカナダ人俳優です。

オープニングはその曲と雪に覆われた風景が相まって、どこか北欧ドラマ『THE BRIDGE』を想起させます。

以下ネタバレあります。
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刑事カーディナル 悲しみの四十語

タイトルにもなっているカーディナルは地元警察の刑事で、双極性障害で入退院を繰り返す妻キャサリンと、トロントの高校に通う17歳の娘がいます。彼の心配事は常にキャサリンにあるようした。

悲しみの四十語

シーズン1で扱うのは、カナダの田舎町で起きた、ティーンエイジャーを狙った連続殺人事件。カーディナルと新しく相棒となったデローナは捜査を開始します。デローナは金融犯罪課から異動してきたのですが、実は警察内の不正を調べる特別捜査室に所属し、カーディナルにかけられたある嫌疑を調査しています。まぁちょっと「ライン・オブ・デューティ」風な要素が盛り込まれています。

メインの殺人事件は途中で犯人が登場するので、私たちは彼らの言動を知ることになるのですが、これがかなり怖い。拉致された青年の様子に、手に汗握り、緊張感が加速して見ていられなかったです。いや、実際には見ていたんですけれども。

事件と並行し、カーディナルが数年前に潜入捜査した際に不正をしたのではないかという疑いについても真相がわかってきます。彼は限りなくクロに近いようでしたが、後に彼が何を守ろうとしていたかがわかります。

記憶に巣喰う虫

シーズン2はシーズン1から数か月後、季節は変わり、初夏になった町はすっかり明るい雰囲気になりました。カーディナルへの内部調査は終了、入院していた妻キャサリンは自宅に戻り、二人は落ち着いた日々を送っているようでした。

そんなある日、頭に銃弾を抱えた若い女性が発見されます。赤毛の女性は生きていますが、どうやってそこへ来たのか、誰に撃たれたのか、思い出すことができません。カーディナルとデローナは彼女を襲った容疑者を突き止めます。

事件解決後、カーディナルが自宅に戻ると、「夕日を撮ってくる」という妻のメモを見つけます。妻を迎えに町に向かったカーディナルは、想像だにしなかった恐ろしい光景を目にすることになります。そして、絶望のどん底に突き落とされます。なんだかイヤな予感がしました。


S1では、言葉は少なくとも、情景や表情からその人の複雑な心情を映し出し、登場人物の怒りや悲しみに触れることができるような気がしました。ところがS2は明るい季節のせいかなのか、単に脚本のせいなのか、人の描き方が表面的になってしまったよう。人物造形に奥行きを持たすことよりも、メインの事件のほうに時間を割こうと決めたのかもしれません。

S2で、デローナと特別捜査室のボスの会話シーンで、元ボスの発言からデローナがカーディナルに想いを寄せていることを示唆するようなものがありました。そんなシーンはあったのかしら。私が見落としただけかもしれませんが。それが本当だったとしてもデローナの性格から、それを匂わすようなことはしないでしょう。カーディナルが妻を失った今後も、二人はロマンチックな関係にはならず、仕事上のベストパートナーになってくれそうな気がします。

それから、不本意にもキャサリンの死は次シーズンまでのクリフハンガーになってしまいました。キャサリンは果たして自殺だったのでしょうか。彼女が何に苦しんでいたか知っていたし、精神疾患がそうさせたのかもしれませんが、前夜に彼女が夫に見せた優しい寛いだ様子はとても自殺するようには見えませんでした。事件性があるように思えるし、むしろそちらのほうがしっくりくる気がします。

カナダでは高視聴率を獲得し、シーズン4までが決まっています。シーズン3の放送を待ちたいと思います。

海外ドラマ『オルデンハイム~12の悲劇~』

オランダのドラマシリーズです。WOWOWで4月13日、20日に6話ずつ一挙放送していたのを録画して見ました。タイトルの「オルデンハイム」はオランダの町の名前で、小さなコミュニティで起こる連続失踪事件を描きます。

以下ネタバレ含みます。
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WOWOWオンライン

最初の失踪者は16歳のニーナ。ある夏の夜、親の目を盗み恋人リックと湖で会った後、自宅に戻る途中で消えてしまいます。彼女の自転車は溝の中で見つかり、争った形跡はなく、彼女がどこに行ったのか誰もわかりません。

捜索の指揮をとるために、アムステルダムから国家警察のシャリフ・ダマーニが呼ばれます。そして、ニーナの携帯電話は意外なところで発見されます。それは同じ町に住むルートの自宅にありました。ルートは少し前に交通事故で知人の娘をはねて殺してしまい、過失はなかったものの、酒に溺れる日々を送っていました。折しもニーナが失踪したその日、ルートの娘ペギーが久しぶりに町に戻ってきました。

ペギーは誰にも何も告げず家を出てイラクでジャーナリストとして働いていましたが、仕事先でPTSDを患い、8年ぶりに帰ってきたのです。強迫性障害(OCD)に苦しむ妹スーのところに居候しながら、父親の潔白を証明するため自ら事件の手がかりを探そうとします。

しかし、失踪したのはニーナだけではありませんでした。その後、次々に小さな町の住人が痕跡もなく消えてしまいます。目撃者もCCTVもなく捜査は行き詰まります。そんな中、そのうちの1人が戻ったことで、他の人も生きているのではと、希望がふくらみます。


最終的には、サブタイトルにあるように12人がいなくなってしまうのですが、失踪者が増えるほど、私はだんだん心配になってきました。最後のほうになって、まだ見たことがない住民がじゃじゃーんと登場し、実は彼が犯人だったという結末になるんじゃないか、しかもかなり無理のある設定で誘拐が行われたという落ちになるんじゃないかしらと。

そんな心配をしてしまったのは、犯人が全く分からなかったからなんですけれども、最終エピソードで犯人が判明すると、心配したような結果にはならず、胸に落ちるものがありました。

シリーズは全12話で、結末に至るまでは長いのですが、面白かったです。セカンドシーズンはあるんでしょうか。もしあるなら、次はダマーニ刑事に活躍ぶりを見たいです。

海外ドラマ 『クイックサンド: 罪の感触』、『キリング・イヴ』

3月末から6日間、友人たちと4人でローマ・バルセロナ旅行に行ってきました。ローマの主要な観光地は、歩いていける距離内にぎゅっとつまっているので、欲張ってできるだけ回ってしまおうなどと考えるとかなり歩くことになります。それで、毎度なんですけれど、帰ってから疲れがどっとでてしまい、やっと最近になり回復してきました。海外に行ったときは楽しんでいるし、非日常ということでアドレナリンも出ている(と思う)ので、テンション高く頑張ってしまうのですが、帰ってくると身体はぼろぼろに。次回は余裕あるスケジュールにしたいと思っているんですが、どうなることやら。まずは体力作りからでしょうか。


クイックサンド: 罪の感触

旅行から帰って疲れているときに見たのがこのドラマです。子ども(テーンエイジャー)が主人公のドラマはあまり見ませんが、脚本が『THE BRIDGE/ブリッジ』のカミラ・アルグレンだというので見てみることに。ただ、しんどいときに見たせいで、ドラマを見た夜は夢を見てうなされました。
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クイックサンド: 罪の感触 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

シリーズを見始めて思ったのは、『The Sinner -記憶を埋める女-』にストーリーラインが似ているということ。まず、私たちは高校での銃乱射事件が起きた(らしい)ことを知ります。舞台はストックホルム、登場する主要な高校生はかなり裕福な家庭の子どもたちです。

1人の女子高校生マヤを中心に、この殺人事件に至るまでの数ヶ月間に何が起こったのかに焦点が当たります。最初のほうはお金持ちの若い子たちの騒ぎにイライラしたりもしたんですが、彼らの苦しみを知るまでに長い時間はかかりませんでした。

このドラマを成功(でしょう?)に導いたのはマヤ役のHanna Ardéhnのパフォーマンスの高さだと思います。私はつい前のめりに見てしまい、先に書いた通り、ドラマの夢を見て目が覚めたりしました。


キリング・イヴ/Killing Eve

北欧ドラマの代表作ともいえる『THE BRIDGE/ブリッジ』のS1,S2で刑事を演じたキム・ボドゥニアを『キリング・イヴ』で発見。『キリング・イヴ』は英国でも話題になっていましたし、期待値はかなり高かったんですが、実際に見てみると思ったより楽しめず。サイコとポップの組み合わせが、どうもすんなり受け入れられなかったです。
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WOWOWオンライン

見ているときは知らなかったんですが、このドラマの製作総指揮・脚本は、アマゾンドラマ『フリーバッグ』のクリエイター&主演のフィービー・ウォーラー=ブリッジなんですね。うーん、とっても納得。『フリーバッグ』が楽しめる人は『キリング・イヴ』も楽しく見れるのかもしれません。#単に私に心の余裕がないだけかも?

海外ドラマ『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』S1, S2

ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。今月3連休を使って、娘とプラハに行ってきました。いつかは行きたいと思っていた街です。直行便はなく乗り継ぎなのに5日間という短さで行ったせいか、帰ってから疲れがドッと出ました。寄る年波には勝てぬ、ということでしょうか。

さて、久しぶりにアメドラの感想です。かなり前にチラッと見て止めた『ザ・グッド・ワイフ』のスピンオフということで『ザ・グッド・ファイト』はスルーしていたんですが、先月いよいよ見たいドラマがなくなり、Amazonで見始めたら、これが面白い。シーズン1と2を毎日見ていました。

ネタバレあるかも、です。
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Amazon.co.jp: The Good Fight/ザ・グッド・ファイト シーズン1 (字幕版)を観る | Prime Video

まずは簡単に登場人物たちの紹介です。

①マリッサ・ゴールド
ダイアン・ロックハートのアシスタントから、調査員になるべく奮闘し、事務所からますます評価されることを望む。

②ダイアン・ロックハート
弁護士事務所の代表パートナーとしてバリバリ仕事をしてきた弁護士。そろそろリタイアしてのんびり暮らそうとしていた矢先に巨額詐欺事件で財産を失う。

③マイア・リンデル
司法試験に合格しダイアンの事務所で働き始める。前途洋々かと思われたが、投資詐欺の容疑で父親が逮捕されると人生が一変する。

④エイドリアン・ボーズマン
シカゴにある弁護士事務所の代表パートナーで、失業したダイアンに手を差し伸べる。アフリカ系アメリカ人で構成される事務所にダイアンを誘う。「マイノリティ採用」と言う。なるほど。

ルッカ・クイン
ボーズマンの事務所で働く優秀な弁護士。高い倫理観を持ち、「男気」のある女性。

⑥バーバラ・コルスタッド
ボーズマンと同じ事務所の代表パートナー。

⑦コリン・モレロ
ルッカが担当した案件の検事だったことから、ハンバーガーを介して二人は急接近。恋愛が長続きしないため、カウンセラーの助言で好物のミルクシェイク断ちをしていた。

⑧エルスベス・タシオニ
天然不思議ちゃんキャラの弁護士。飛び抜けた発想力と行動力を持つ。歯科医(おそらく)から借りた小さなオフィスにはなぜかビーチチェア、そしてAda(アレクサ)が。


ビットコイン移民問題オルト・ライト、セクハラ、銃社会などの時事問題がかなりシニカルに描かれます。その行き着くところはトランプの痛烈な批判です。まぁよくもそんなに、、と呆れつつも、脚本が素晴らしく、人物造形も絶妙で楽しめます。

事務所側のメインキャラはほとんどが女性で、唯一の主要男性はエイドリアンくらいという徹底ぶり。恋愛については多少描かれますが、同事務所内での恋愛はなし、あくまでもサブです。メインはもちろん仕事です!仕事。これが本当に心地いい。

気が萎えるような(!)ロマンチックなシーンはほとんどありません。別居中の夫から「死ぬまで一緒に暮らそう」と提案されたときでさえ、ダイアンが気にしたのは「あなたトランプに投票した?」。彼らの新居で、盗聴されていることを気にして、二人並んでチャットする内容も最高!

私はこのドラマを見ているとき、3分の1くらいは声を出して笑ったり唸ったりしています。疲れている夜の観賞でも眠らずに楽しめます。私のように食わず嫌いの人がいたら、ぜひ見てみて。シーズン3の放送が楽しみです。