misasa104の海外ドラマ日記

海外ドラマ(ごくたまに海外ミステリ小説)について忘れないように書いています。

2021年2月 海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説のこと

1月に続き、2月に見たドラマなどを忘れないよう書こうと思う。今月は見たいと思うようなドラマが少なく、映画を観ることのほうが多かった。

海外ドラマ

LAW & ORDER: 性犯罪特捜班 シーズン21(FOX、Hulu)

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https://www.hulu.jp/law-and-order-special-victims-unit
今、毎週見ているシリーズ。6話目を見ている途中、『プリズン・ブレイク』のウェントワース・ミラーを見つけ、声をあげてしまった。様々な俳優がゲスト出演することでも有名なシリーズだが、W・ミラーは嬉しい。今なお放つハンサム・オーラにひととき酔う。新しくSVUに仲間入りした刑事カトリーナ・タミンや主任クリスチャン・ガーランド、検事補になったカリシ、すべてがいいー!

ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~(WOWOW

少し前にここに書きました。今月一楽しかったドラマ。

アブセンシア3~FBIの疑心~(WOWOW

「監禁されて6年後に救助された女性捜査官エミリーが活躍する、犯罪サスペンスドラマ」のシーズン3。最初のシーズンの感想をここに書きました。
前シーズンの結末はジョークかと思ったりもしたけれど、そうではなかったらしい。FBIに勤めている友人がいなくてもわかるような非現実的な脚本、予測可能なサスペンス。エミリーとニック(元夫)を立てるために、他の人物は無能という設定はもはや古過ぎるのでは。昔の昼メロみたいな気がして、途中で脱落。

映画

映画館には久しく行っていないので、動画配信サイトで鑑賞。適当にサーフィンしながら選んでいるので、古い映画も含みます。

この茫漠たる荒野で(Netflix)2020

www.youtube.comトム・ハンクス主演、南北戦争後のアメリカを舞台にした西部劇。
退役軍人キッドは News Readerで、町から町へと移動し、地元の人々にニュースを読み、報酬を得ている。旅の途中、キッドはジョハンナという10歳の少女と出会う。6年前に両親は殺され、ネイティブ・アメリカンに育てられたジョハンナは、英語もわからず見知らぬ外の世界に困惑していた。見かねたキッドは、彼女を親族のもとへ送り届ける役目を引き受ける。2人は厳しい自然や人間たちによってもたらされる試練に直面しながらも、荒野を進んでいく。
T・ハンクスならでは味わい深い演技、月並みだけれども大自然の厳しさと素晴らしさ。旅行に行けない昨今、せめてロード・ムービーで世界を楽しみたい。

ハングリー・ハーツ(Hulu)2014

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2014年公開の映画。ジュードとミナが出会うオープニング・シーンは、まるでラブコメのよう。結婚式のシーンに時間を使い、『ディア・ハンター』を想起させるも、そのタイミングでまさかのハンターが登場。これはミナの夢の中での話しということになるのだが。子を授かったことで、今までは見過ごしてきたことが気になってしまうミナは、流通している食物は毒として、息子には自家栽培した野菜を使った最小限の食事しか与えなくなってしまう。ミナのパラノイアに対し、何とか立ち向かおうとするジュードだったが・・。
リアリティのあるストーリーが怖いし痛い。『スター・ウォーズ』にまだ出る前の若いアダム・ドライバーの成熟した演技を堪能できたのは良かった。この映画の5年後のNetflix『マリッジ・ストーリー』(2019)のA・ドライバーもまたいい!

天国でまた会おう(Hulu・Amazon)2017

天国でまた会おう(字幕版)

天国でまた会おう(字幕版)

  • 発売日: 2019/08/02
  • メディア: Prime Video
『その女アレックス』を書いたピエール・ルメートルの小説の映画化。2015年に読んだときの感想はここに。
映画のサムネイルの写真だけでは見ようと思わなかったが、あの本の映画化だと気付き、見てみることに。戦後のパリを舞台にした人間ドラマで、テーマは重いがクスっと笑えるようなエスプリの利かせ方はやはりおフランスならでは、か。タイトルの意味するところがわかる展開は、原作と映画で異なっているが、どちからというと映画のほうが好み。

マイ・ブックショップ(Amazon)2019

マイ・ブックショップ(字幕版)

マイ・ブックショップ(字幕版)

  • 発売日: 2019/09/16
  • メディア: Prime Video
イギリスの美しい田舎町を期待して鑑賞。
1959年、イギリスの海辺の小さな町で、戦争未亡人のフローレンスは町に一軒もなかった本屋をオープンさせる。しかし保守的な町ではそれを快く思わない人も少なくなかった。ということで、地元の有力者ガマート夫人から嫌がらせを受けるというもの。映画の結末に驚いた。それ問題ありでしょう!という気持ちが残り、消化不良に。

オペレーション・フィナーレ(Netflix)2018

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史実に基づくドラマ。1960年、イスラエル諜報特務庁の諜報員たちは悪名高いナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンを捕らえるため、アルゼンチンへ向かう。
映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』でゴーギャンを演じたオスカー・アイザックが正統派なイメージで好演。アイヒマンの「命令に従っただけ。なぜ国を代表して罪に問われるのか」という言葉が残る。

ザ・ゴールドフィンチ(Netflix)2019

原作はピューリツァー賞受賞の小説で、アンセル・エルゴートニコール・キッドマンが競演ということで話題になったが、酷評されて失敗に終わったとされる映画。冗長で散漫と感じたが、自宅でゆっくり見る分にはいいのでは?

小説

つけ狙う者

前作から、その後が気になっていたヨーナ・リンナシリーズ最新刊。
今回はシリーズ1作目に(そして映画化にも)登場した精神科医エリックに焦点があたる。エリックは、自宅に帰ると妻が殺されていた夫の精神状態を診るため警察に協力することに。
わたしは読みながら、エリックに「なぜそれを先延ばしにする?早く警察に報告しなくちゃ」と何度も忠告したくなり、少々イライラしながら読み進めた。とは言いつつも、最後まで読ませるストーリーになっている。

最後の巡礼者

最後の巡礼者 (上) (竹書房文庫)

最後の巡礼者 (上) (竹書房文庫)

ノルウェーのミステリ大賞「リヴァートン賞」、「マウリッツ・ハンセン新人賞」、北欧でもっとも権威のあるミステリ文学賞「ガラスの鍵賞」の三冠を達成した小説。
2003年、老人の死体が自宅で発見された。その2週間前に発掘された、戦時中に殺されたとみられる三体の白骨死体に関連性を見出したトミー・バーグマン刑事は事件の真相を掴むため執拗に捜査を進める。物語は現在(2003年)と1939年~のイギリス籍ノルウェー人アグネス・ガーナーによるスパイ活動の様子が並行して進む。後半には先が読めてしまったが、バーグマン・シリーズの次作が翻訳されればまた読みたい。

見習い警官殺し

スウェーデン・ミステリの『許されざる者』の著者によるシリーズもの第一弾。最近出版されたシリーズ2番目『平凡すぎる犠牲者』を読む前にまずはこちらを読んだ。ベックストレーム警部、まさか、あなたが主人公?ゲスで無能過ぎませんか?けれども、次作を読まねば。