2020 マイベスト 海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説
昨年に続いて、2020マイベストを書きたいと思う。
2020海外ドラマベスト
1.『クイーンズ・ギャンビット』(アメリカ)Netflix
今年はこれしかないでしょう。ここにも書いたが、脚本が秀逸。冷戦期のチェスの天才少女が大人になり、チェス・クィーンになってゆく姿を描く。チェスが知らなくても大丈夫、見ていない人はぜひ見てみて。
2.『カリフェイト』(スウェーデン)Netflix
衝撃的という意味ではこれが一番だった。スウェーデンで暮らす難民やイスラム教徒の若者を言葉巧みにテロ集団ISISに勧誘していく物語と、シリアへ渡りISISメンバーの妻になった女性が夫に隠れて母国スウェーデンに戻る方法を模索する物語が並行して描かれる。ドキュメンタリーのようなリアルさに目が離せなくなった。
3・『ラスト・キングダム』シーズン4(イギリス)Netflix
Netflixで最も過小評価されているドラマ(と思う)。今年シーズン4が公開されて、ますます面白くなってきた。チーム・ウートレッドの今後が楽しみに。
4・『Giri/Haji』(イギリス)Netflix
主人公は刑事役の平岳大、その弟に窪塚洋介、ヤクザの親分に本木雅弘という、なんとも味のあるキャスティングで制作されたBBCのリミテッド・シリーズ。死んだと思っていた弟が、ロンドンで暴力団の抗争に関わっていると知らされた健三は、兄弟の「義理」からロンドンへ飛び、捜査に乗り出すことに。
5・『ブリーズ ~光と影~』(インド)Amazon
インドドラマ『ブリーズ』のシーズン2。前シーズンは、ルールもモラルもない一昔前の刑事ドラマという感じだったが、シーズン2はまたちょっと趣向を凝らした物語になっている。6歳の少女が誘拐され、犯人は父親に驚くべき要求をしてくるというもの。途中で犯人がわかってしまうが、それはあまりにも意外な人物だった。
6・『THE HEAD』(スペイン・スウェーデン)Hulu
ポラリスVI南極科学研究基地では、10名の越冬隊のみが残って南極を覆う極夜を耐え忍び、研究を6ヶ月間続けるはずだったが、冬が明ける3週間前に彼らとの連絡が途絶える。心配になり駆けつけたヨハン率いる救助チームは恐ろしい光景を目にする。日本でも話題になったHuluオリジナルのミステリー・ドラマ。
7.『ザ・ストレンジャー』(イギリス)Netflix
ハーラン・コーベンの小説を基にしたリミテッドシリーズ。妻の秘密を見知らぬ女性から聞かされたことで、郊外に住む一見すると幸せそうな家族の生活にひびが入っていく。
映画(今年わたしが見たものなので、公開が今年でない作品も含んでいます)
1.『これが私の人生設計』Amazon
2016年の作品をAmazon Primeで視聴。イタリア映画なので、知っている役者は皆無だが、とにかく傑作。世界的に活躍していた有能な女性建築家が母国イタリアに戻り、男社会の壁にぶつかりながら奮闘するコメディー。
2.『キーパーある兵士の奇跡』
イギリスの国民的英雄となった元ナチス兵のサッカー選手バート・トラウトマンの実話を基に描いたヒューマンドラマ。逆境を乗り越えていく主人公の姿に勇気づけられた。
3.『家族を想うとき』
ケン・ローチの映画。泣いた。
4.『ジョナサン ふたつの顔の男』Amazon
2018年公開の映画をAmazon(吹き替え版しかなかった)で視聴。正反対の2つの人格を持つ青年を演じたサスペンス・スリラー。
5.『ダウントンアビー』
全6シーズン放送されたドラマ版の最終回から2年後のクローリー家が描かれる。BGMを聴いただけで、何とも懐かしい気持ちがこみ上げてきた。息の合ったキャストが最高。
6.『グッドライアー 偽りのゲーム』
どんでん返しに拍手。
海外ミステリー小説
1.『たとえ天が堕ちようとも』アレン・エスケンス前作『償いの雪が降る』に登場したの刑事マックス・ルパートと弁護士ボーディ・サンデンによるリーガル・ミステリー。前作の主人公ジョーは登場こそしないが、恋人ライラの口から、彼が社会人になっていること、弟のジェレミーもいっしょにいることがわかり良かった。続編も楽しみに。
2.『笑う死体』ノックス ジョセフ
日の当たる場所には出られないマンチェスター市警エイダン・ウエィツのシリーズ第2弾。前作には明かされなかったエイダンの忌まわしい過去に驚愕。ドラマ化されるのだとか。3.『三分間の空隙』アンデシュ ルースルンド , ベリエ ヘルストレム
『三秒間の死角』の続編で、前作を凌ぐスケール、アクションになっている。お馴染みのグレーンス警部が重要な役どころで登場する。次は「三時間」か?待ち遠しい。3.『グッド・ドーター』カリン スローター
母親を目の前で殺され、暴力をうけた姉妹がやがて別れ、28年ぶりに事件の真実を見いだす再生の物語。スローターの本は残酷でどこまでも痛い。痛いけれど読まずにはいられない。4.『ネヴァー・ゲーム』ジェフリー・ディーヴァー
懸賞金ハンターのコルター・ショウの活躍を描く、ディーヴァーの新シリーズ。冒頭から心を鷲掴みにされた。鉄板の面白さ、美しく伏線が回収されていく様に感動。二人の会話を今回もおおいに楽しんだ。6.『ストーンサークルの殺人』M W クレイヴン
年配男性がストーン・サークルで殺される連続殺人事件が起きた。事件は凄惨だが、捜査が進むにつれ国家犯罪対策庁のワシントン・ポーと天才分析官ティリー・ブラッドショーの友情が清涼剤に。7.『黒と白のはざま ザ・プロフェッサー』ロバート・ベイリー
親友の冤罪を晴らすべく、ロースクールの元教授トムと教え子リックが法廷に立つ。前作でトムをバックアップしたボーセフィス(ボー)の過去が明らかに。
8.『発火点』C・J・ボックス
猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ最新刊。大自然を舞台に展開される冒険サスペンス。
9.『老いた男』トマス ペリー
任務中にアメリカ政府と対立した工作員が30年を経て、襲撃されたことで平穏な生活が一変する。一気読みした。
昨年のベストはこちら。
2019年海外ドラマ、映画、海外ミステリー小説 ベスト10 - misasa104の海外ドラマ日記